1章―7 学生→探偵→護衛
と意気込んだのはイイんだけれども、俺に探偵スキルなどあるはずもなく…
『では、アリバイ確認をします。昨日も被害が出てるんで、その日で。えーまず俺、とアルマ。昨日は一緒に部活してました、お互いにこれ確認してます、大丈夫』
『私は生徒会の用事で校外にいたよ〜』
『えーと、家に直行で帰りました…。みんなも見てるはずです、見送ってくれてたし』
『はい!遊んでた!!』
『う〜ん、よく分かんないけどとりあえずみんな無実!』
『『『『いぇーーい』』』』
こんな感じだもんで、論理的推理などできるはずもなし。ほかの4人…違うな、ディアにも馬鹿にされる始末である。ならばどうするかと言うと……
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「そういうわけで、今後俺が君たちを監視…もとい、見守ります。どうぞ、よろしく」
「え〜と、どういう事〜?」
結局、当初の予定通りの護衛任務ですね。あのままだと糸口すら見えないし、しょうがない。護衛しながら推理すればいいだけですし。そういうわけで、狙われる候補となりそうな数人を直接守ることとした。直接…というより、遠くから見守る感じだけど。待ち伏せでもあるので。
うちの学校はSの他にEからAがあるので、ちょうど5クラス。つまり、俺らSクラスが1人1クラス見守ればいいわけだ。他クラス舐めすぎだろと思われるかもしれないし実際Aクラスなどでは反感を買うかもしれないが、ぶっちゃけAとSじゃ実力差が開きすぎている。この間合同訓練をしたことがあるのだが、単純に戦うだけなら俺でも全員まとめて倒せそうだった。要するに、自分たちだけで行動するより俺らがいた方がはるかに安全なのだ。
他学年のA〜Eクラスに関してはそれぞれのSクラスと教師がどうにかしてくれるはずなのでそこら辺は心配しなくても大丈夫だろう。
ちなみに俺は、Eクラスの担当になった。個々の実力が低くて1番Sクラスの負担が大きくなるとこだから嫌だったんだけど…
『まぁ1番強いアウスでいいんじゃないの?』
とかディアが言うからっ…!BとかCらへんが良かったのに…!!
まぁ、それはそれ、これはこれ。流石に私情と仕事の区別はつける。見た感じ、このクラスで狙われやすそうな――顔のいい女子生徒は、主に3人。
クラス委員長の、ラナティア。
金髪でギャルっぽい雰囲気の、キュマリ。
それと、隅でブツブツ言ってるジョシー=メタクソフだ。ちなみに名前を日本式にするとメタクソフジョシーになる。……普段はこんなこと気にしないんだが、これは嫌でも目に留まる。ほんとに嫌だが。
もう、なんか…絶対めんどいやん…やんなってきた…どうしよ…




