5-2.SELECTION
「お、開いた開いた」
やけに体格のいい男がやってきた。
『初めまして。お名前は?』
「俺に名前などない。早くカードをくれ」
名前がない?クエストだからNPCという事はわかる。
「あなたは何が得ですか?」
ヅカは相手の得意分野を聞いて、カードを選ぶつもりだ。
「俺か。得意なのは見ての通り力仕事だ」
まー、見かけ通りの返答だ。大神に手渡されたカードは、
[1.音楽家][2.シェフ][3.占い師][4.薬師][5.大工][6.鍛冶屋][7.狩人]
この7枚。体格の良い男に渡すとすれば、[5.大工][6.鍛冶屋][7.狩人]この3枚のうちどれかだな。ヅカにどれが良いか聞いてみた。
「やっぱりここは鍛冶屋かな。大工もいいけど、身軽さが無いよね」
『なるほど。狩人だけがこの中で戦えそうではあるけど、この人なら鍛冶屋だったとしても戦えそうだしな』
「というわけで、最初のあなたは[6.鍛冶屋]です」
ヅカが体格の良い男にカードを渡す。すると男はログハウスに入り、奥にある椅子に座った。
「こういう感じで渡していけば良いのかな?」
『そうだな。まだどういうクエストがわからないけど、今の要領でカードを渡せば良いだろう。そこにハンマーがあるから渡してあげよう』
体格の良い男にハンマーを渡し入り口へ戻ってくると、次の来訪者が来た。
コンコン コンコン
2人目がやってきた。
「こんにちは〜。初めまして〜。」
次は女性がやってきた。とてもスタイルが良く、綺麗な人だ。
「こんにちは!ヅカといいます!」
相変わらず女性に弱いヅカ。若干緊張はしているが、テンションが上がったのは伝わってくる。
『あの、お姉さんは普段何をされていますか?』
「わたしは料理したりバイオリンを弾いたりしているわ。」
「器用なんですね!羨ましい!」
こうなると選択肢は[1.音楽家][2.シェフ]の2択になる。もしこの人を音楽家にしない場合、次にどういう人が良いか難しくなりそうだ。
『それではお姉さんに[1.音楽家]のカードを渡しますね。どうぞ』
「ありがとう。このカード可愛いね。」
2番目の女性も先ほどの男性と同様に。奥の部屋にある椅子へ腰掛けた。ログハウスの壁にかけてあったチェロを渡した。
コンコンコン
3人目が来たようだ。扉を開けると、30代後半くらいの男性が現れた。
「初めまして」
『どもう』
3番目の来訪者は、至ってノーマルなサラリーマン風の男性だ。ヅカがまた質問をする。
「お兄さんは何が得意ですか?」
ヅカが積極的に聞く。
「私にはこれと言った特技はありませんね。あえていうなら誠実さですかね」
非常に難しい。どこにでも居そうな普通の男。[2.シェフ][3.占い師]この2枚のうちからだな。
「シェフでいいんじゃない?最悪、俺のトランスで何とかなるでしょ」
ヅカの直感に頼りに、3番目に来訪した男性には、[2.シェフ]を割り当てた。
コン コン
4人目だ。




