5-1.SEARCH
俺とヅカの選んだクエストは、【探索クエスト:失われた7】で一致した。
カードショップのセブンスカードでRATEを購入した為、7という数字は何かのヒントになるのではという単純は話だ。
南地区の酒場に入り、カウンターにいる女性に貼り紙を渡す。
「ようこそクエストカウンターへ。今回挑戦するクエストは【探索クエスト★★:失われた7】でOK?」
貼り紙には無い★マークが付いている。難易度を示しているのか、レア度を示しているのかわからない。
『はい。それでお願いします』
「それじゃあ、横の階段を降りて。扉を開けたら真っ直ぐ進んでね。北地区の遺跡に繋がってるから」
クエストカウンターで1枚のカードを受け取った。クエスト名と★が2個印字されている。
「地下で南地区と北地区が繋がってるなんてすごいなぁ」
ヅカが感心している。
俺とヅカは言われる通りに、地下へと階段を降り扉の前に着いた。
ガガガ ガガガ ガガガ
重い扉の先には、道の先が見えない暗い、ひたすらに真っ直ぐな道。壁には蝋燭の灯りが幾つもあり、やけに明るい。
「なんか不気味だねぇ。あと、少し冷えるね」
『確かに少し肌寒いな。地下だからか、吹いてくる風も冷たい。まずは北地区の遺跡ってやつまで行こう』
俺とヅカは進んだ先には、さらに下へ降りる長い階段が出てきた。
「まだ下があるんかー」
ただただ真っ直ぐ進む。距離的にはもう北地区に入っていても良いくらいだろう。
「また最初と同じ扉があるよ」
ようやく辿り着いたようだ。扉の横にカードが差し込めるような機械がある。
「ここにさっきのカード入れるのかな?ホテルの入り口にある、カード入れると照明とかがつくやつと似てるね」
『確かにな。試しに入れてみよう』
ガガガ ガガガ ガガガ
扉が開いた。先へ進むと部屋があり、前面にとても大きなモニターがある。
「ヨウコソ。コレカラクエストヘ、テンソウシマス」
機械的な音声が流れた。すると俺とヅカの足元に魔法陣が現れ、吸い込まれていく。
「うわぁ、何これ。吸い込まれるー」
ヅカが慌てているが、すぐに全身が魔法陣に吸い込まれ、俺たち2人は別のマップへ転送された。
「イッキー!!良かった。魔法陣に吸い込まれてたから、オサムと戦った時のこと思い出してさ」
『あれは敗者が吸い込まれて近くの街に転送ってやつじゃん。今回のはクエストってわかってるから、俺は予想通りだったけどね』
「なんか学校で行ったキャンプ思い出すね」
俺たちは全部が丸太でできているログハウスに飛ばされた。クエストカウンターで受注したものは、こうやって専用マップに転送される仕組みか。
『ここで何するんだろうなー』
窓の外を見ると、一面平野が広がっている。大自然だ。
コンコン コンコン
「え?玄関から聞こえたけど」
コンコン コンコン
何者かが入り口の扉をノックしている。恐る恐る玄関へ行く。
「いきなり敵が襲ってきたりしないかな」
コンコン コンコン
自宅の玄関のような覗き穴は無い。向こうにどんな人がいるかは確認できない。恐る恐る俺はドアを開けた。
「こんにちは。私は大神というものです。これから7名の来客が来られます。その方々に1〜7のカードを配り、このログハウスへ招き入れてください」
「適当に配ればいいの?」
ヅカが質問する。
「来客の話をよく聞き、カードを上手く渡してくださいね。では、これを差し上げます」
大神と名乗る人物から、1〜7の数字と絵が描かれたカードを受け取った。
「それでは私からの説明は以上です。検討を祈ります」
そういうと大神は帰って行った。
「なんかよくわからんクエストだね」
『とりあえず話聞いてカードを渡せば良いって事だから、その通りにするしかないな』
コン コン コン
どうやら1人目が来たようだ。




