4-5.ナジャ
目の前に巨人兵と、傭兵7体が現れた。
「ねぇねぇ、地下にいたのより大きくない?」
「ほんまやな。倍くらいのでかさあるで」
巨人兵は大きな剣を大きく振り下ろした。円卓は真っ二つになる。
『前の鉄球のほうがまだマシだったな。みんな、全力でいくぞ』
「人間じゃないってわかれば手加減無しだね」「せやな。いっちょやったるか」
「サナちゃんは少し後ろで待ってて」
ハジメが後ろを指さし、サナを誘導する。
[リックはセフィラムの騎士 アルベルトをトランス]
[リックは聖なる剣を装備]
[アツシはビーストハンター ザックをトランス]
[アツシはサブマシンガンを装備]
[ハジメは砂漠の踊り子 ナジャをトランス]
[ハジメは小さな扇子を装備]
傭兵たちが襲い掛かって来た。
「僕に任せて!!」
ハジメは扇子を傭兵に向けて扇いだ。突風が吹き傭兵たちは近づけない。
「やるやんけ。じゃあ次は俺の番や」
アツシはサブマシンガンを傭兵に向けて乱射した。
バババババババババ!!!!!
弾はすべて傭兵たちの鎧に弾かれた。
「あっちゃん、それ効いてないよ」
「あかんかぁ。陸頼むわ」
俺は剣で傭兵に斬りかかった。傭兵1体を倒した。するとすぐ後ろにいた傭兵が斬りかかってきた。
『いってぇー。さすがにノーダメージってわけにはいかないか」
[リックは薬草を使用。キズか回復した]
この世界はゲームのようにHPなどは無い。都度回復しないといつ致命傷を受けるかわからないから、早めに回復しておくべきだな。
「リッくん大丈夫?」
『あぁ、とりあえず薬草はまだ少しある』
「ハジメ!来とるで!」
[ハジメはスキル:ミラージュ・ダストを使用]
ハジメの周りに砂の防御壁が現れ、傭兵の攻撃を防いだ。
「なんやそれ、めっちゃ便利やんか」
『ハジメは防御系のスキルか。便利だな』
「へへーん。いいでしょ。こんな事もできちゃうよ」
ハジメは防御壁を扇子で扇いだ。すると、傭兵たちへ向かって砂の塊が飛んでいく。全身に砂が纏わりつき、6体の傭兵は身動きが取れなくなった。
「いやお前、最初からそれやっとけや」
「でもね、あっちゃん。僕ができるのはここまで。攻撃する方法が無いのよ」
「なら任せとき」
バババババババババ!!!!!
アツシはサブマシンガンを連射するが、弾はすべて砂に埋もれていく。
「ダメや…」
『アツシ、遊んでる場合じゃないぞ』
後ろでサナがクスクスと笑っている。
そんなやり取りの最中、巨人兵が剣を振りかぶっている。
「2人とも見て!これはさすがにヤバイよ」
ハジメが冷静に言う。
剣に只ならぬオーラが纏っている。円卓を斬った一撃とは明らかに違う。
「サナちゃんこっち!!ミラージュ・ダスト!!」
サナがハジメの方へ走る。
ウゥゥン…ズドーン!!!
巨人兵の振り下ろした剣からは、金色に光る波動が放たれた。
ドォォン! ゴゴゴゴ…
四方を覆っていた分厚い壁が脆く崩れた。砂で動けなくなっていた傭兵たちは衝撃波により消滅した。
「あっぶなー」
「死んだかと思ったわ」
『ハジメのスキルがあって助かったな』
周りが崩壊し、見る影もなくアジトも崩れ去った。
『ハジメ。巨人兵の動き止めてくれないか?』
「やってみるけど、あのサイズは無理かもしれないよ」
ハジメは防御壁を扇子で扇いだ。砂が巨人兵に纏わりつく。
ギギギ、ギギギ、ギギギ
「お、止まったんとちゃう?」
ギギギ、ギギギ、ギギ…
ギ…
ギ…




