4-4.ログ
『ユウト。残念ながら理解していないのはお前なんだよ』
「負け惜しみか?現実逃避か?」
『しっかり聞けよユウト。サナとお前の持ってる数字。サナは[4][13]、ユウトは[7][13]なんだ』
「そんな事はわかってる。だから次はサナが[4]を出す…!!!」
『そうだ。サナが[4]を出すって事は、それに合わせて俺も[4]を出す。そうすると、俺とサナが勝つ。そして俺は最後に自席と同じ[1]を出せば、[13]に勝てるってこと』
「りっくんすごい!」「やるやんけ!」
ハジメとアツシもこれなら勝てるというテンションだ。
「ハハハハ。おとなしく黙っていれば良かったものを。サナ!次は[13]を出せ」
「…はい…」
[第12ターン開始:OPEN]
1番の席:1 リック [4]
7番の席:13 サナ [4]
9番の席:13 ユウト [7]
13番の席:2 <死神>
[第12ターン開始:END]
「ハハハハ。これで次は[4]を出すしかないから、今回は引き分けだな。あのまま黙って続けていれば、勝てたかもしれないのに。哀れなヤツだな」
『哀れなのはユウト、お前だよ』
「うるさい!うるさい!負けは無いからと言って調子に乗るなよ!」
「やっぱただのガキやったな」「んー、ちょっと可哀そうかもね」
『それじゃあ、最後のカード[4]を出すとするか。頼むよサナ』
「うん!やっと終わるね!」
「???」
ユウトは動揺している。
[最終ターン開始:OPEN]
1番の席:4 リック
7番の席:4 サナ
9番の席:7 ユウト
13番の席:8 <死神>
[最終ターン開始:END]
[13ターン目が終了しました。これにてゲーム終了となります]
[勝者は1番と7番のプレイヤーです]
[リックチームの勝利です。おめでとうございます]
「???」
「???」
「何を言っている?」
『だから、俺たちのチームが勝ったって言ってるんだよ。ちゃんとアナウンスも流れただろ』
「1番のお前と、7番のサナ。引き分けじゃないか」
『察しが悪いな。それとも受け入れられないって事か?』
「やっぱガキやなー。ハジメ、説明してやってーな」
「えー、僕?何か可哀そうになってきたんだけど」
ハジメが説明する。
「僕たちのパーティーは、1.リッくん、2.あっちゃん、3.僕、4.サナちゃん。もうこれだけ言えばわかりそうだけど」
ハジメは続ける。
「ゲーム開始からずっとサナちゃんが僕たちにLISTで話しかけてきてたの。助けてって」
「ユウト君と他の子たちは、LISTつけてないから確認できないんだけど、僕たちはログでサナちゃんが喋ってた内容を見てたの」
「RATEの中に入ってから、ユウト君に協力させられてて、ここから出たいから助けてって。それでリッくんがパーティーに誘って、僕たちはずっと4人で戦ってたわけ」
「そんなはずは無い!!サナはずっと俺たちとプレイしていた。話なんかしていなかった!」
ユウトは憤る。
「ん-、ずっと小さな声でブツブツ言ってたよ?LISTで送れるくらいの声でね」
「ま、そーゆーことや。残念やったな、少年」
ユウトも状況をようやく理解したようだ。
「サナ!裏切ったな!!!」
「ユウト、今まで私を監禁してたのに、裏切りも何もないわよ!!」
「サナーーーーーーー!!!!!」
大声をだしたかと思った途端に、ユウトの姿が変わっていく。
周りの少年少女たちも同様に姿が変わっていく。
「またこれかいな…」「えー、やっぱりこれなんだ」
アツシとハジメが呆れた表情をする。
『なるほど。そういう事ね』




