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RATE  作者: 恵奏々香
4章

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32/46

4-4.ログ

『ユウト。残念ながら理解していないのはお前なんだよ』


「負け惜しみか?現実逃避か?」


『しっかり聞けよユウト。サナとお前の持ってる数字。サナは[4][13]、ユウトは[7][13]なんだ』


「そんな事はわかってる。だから次はサナが[4]を出す…!!!」


『そうだ。サナが[4]を出すって事は、それに合わせて俺も[4]を出す。そうすると、俺とサナが勝つ。そして俺は最後に自席と同じ[1]を出せば、[13]に勝てるってこと』


「りっくんすごい!」「やるやんけ!」


ハジメとアツシもこれなら勝てるというテンションだ。


「ハハハハ。おとなしく黙っていれば良かったものを。サナ!次は[13]を出せ」


「…はい…」


[第12ターン開始:OPEN]

1番の席:1 リック [4]

7番の席:13 サナ [4]

9番の席:13 ユウト [7]

13番の席:2 <死神>

[第12ターン開始:END]


「ハハハハ。これで次は[4]を出すしかないから、今回は引き分けだな。あのまま黙って続けていれば、勝てたかもしれないのに。哀れなヤツだな」


『哀れなのはユウト、お前だよ』


「うるさい!うるさい!負けは無いからと言って調子に乗るなよ!」


「やっぱただのガキやったな」「んー、ちょっと可哀そうかもね」


『それじゃあ、最後のカード[4]を出すとするか。頼むよサナ』


「うん!やっと終わるね!」


「???」


ユウトは動揺している。


[最終ターン開始:OPEN]

1番の席:4 リック

7番の席:4 サナ

9番の席:7 ユウト

13番の席:8 <死神>

[最終ターン開始:END]


[13ターン目が終了しました。これにてゲーム終了となります]

[勝者は1番と7番のプレイヤーです]

[リックチームの勝利です。おめでとうございます]


「???」


「???」


「何を言っている?」


『だから、俺たちのチームが勝ったって言ってるんだよ。ちゃんとアナウンスも流れただろ』


「1番のお前と、7番のサナ。引き分けじゃないか」


『察しが悪いな。それとも受け入れられないって事か?』


「やっぱガキやなー。ハジメ、説明してやってーな」


「えー、僕?何か可哀そうになってきたんだけど」


ハジメが説明する。


「僕たちのパーティーは、1.リッくん、2.あっちゃん、3.僕、4.サナちゃん。もうこれだけ言えばわかりそうだけど」


ハジメは続ける。


「ゲーム開始からずっとサナちゃんが僕たちにLISTで話しかけてきてたの。助けてって」


「ユウト君と他の子たちは、LISTつけてないから確認できないんだけど、僕たちはログでサナちゃんが喋ってた内容を見てたの」


「RATEの中に入ってから、ユウト君に協力させられてて、ここから出たいから助けてって。それでリッくんがパーティーに誘って、僕たちはずっと4人で戦ってたわけ」


「そんなはずは無い!!サナはずっと俺たちとプレイしていた。話なんかしていなかった!」


ユウトは憤る。


「ん-、ずっと小さな声でブツブツ言ってたよ?LISTで送れるくらいの声でね」


「ま、そーゆーことや。残念やったな、少年」


ユウトも状況をようやく理解したようだ。


「サナ!裏切ったな!!!」


「ユウト、今まで私を監禁してたのに、裏切りも何もないわよ!!」


「サナーーーーーーー!!!!!」


大声をだしたかと思った途端に、ユウトの姿が変わっていく。


周りの少年少女たちも同様に姿が変わっていく。


「またこれかいな…」「えー、やっぱりこれなんだ」


アツシとハジメが呆れた表情をする。


『なるほど。そういう事ね』

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