4-2.不穏
「まったく何やってるんだ」
ユウトは不機嫌そうにしている。
「死神の4が出る確率なんて8%くらいなのに、それをこんな序盤で当てるなんて。これもハンデって事で丁度いいかもな。そうだろサナ」
「…う、うん…」
少女はずっと俯いたまま小さく独り言を呟いている。
「サナちゃん大丈夫?なんか元気ないよ?」
ハジメが少女に話しかけても、少女からの返答はない。
「ハジメ嫌われとるな」
「えー、これでも小さい子には人気あると思ってたのに」
確かにハジメの無邪気さは、小さい子相手にとても人気だ。近所の公園に屯していた時も、遊びに来てる子どもと良く遊んでいた。
「さて、続きを楽しもう。ここからどう出るかな?」
ゆうとは余裕な表情でこちらを見ている。
[第5ターン開始:OPEN]
1番の席:9 リック
2番の席:9 アツシ
3番の席:9 ハジメ
4番の席:5 プレイヤーA
5番の席:4 プレイヤーB
6番の席:5 プレイヤーC
7番の席:6 サナ
8番の席:4 プレイヤーD
9番の席:6 ユウト
13番の席:8 <死神>
[第5ターン開始:END]
[同一カードが3枚以上選択されている為、リスタートとなります]
「なんで相手はあんな変な出し方なの?今までみんな揃って出してたのに」
ハジメはなぜバラバラに出しているのかを聞いてきた。
『相手は6人になったから、リスタートではなく同じ数を2枚出して脱落回避するように作戦を変えた。それと第4ターンで11を出した時もだけど、最強カードを後半に温存するために自席の番号は外してる。そうすると今の場合、4番の席は4が出せないし、5番の席は5を出せない」
アツシもうんうんと頷いている。
『あとは、死神が最も出しやすい数字が[7]。次が[6][8]、その次が[5][9]と7から離れるほど死神のヒットを受けにくい。自責の番号と死神のダイスを考慮すると、相手の出したカードはそれほど悪くない」
「このゲーム何回もやってんやろうからな」
流石に初見の俺たちには分が悪い。しかし、3人居れば十分対抗できるルールだ。
[第6ターン開始:OPEN]
1番の席:10 リック
2番の席:11 アツシ
3番の席:11 ハジメ
4番の席:6 プレイヤーA
5番の席:6 プレイヤーB
6番の席:4 プレイヤーC
7番の席:10 サナ
8番の席:10 プレイヤーD
9番の席:4 ユウト
13番の席:6 <死神>
[第6ターン開始:END]
[同一カードが3枚以上選択されている為、リスタートとなります]
[13番の席と同じ数字のカードを出したプレイヤーは脱落となります]
死神が鎌を振り下ろすと、4番と5番のカードは消滅した。
「またー?相変わらず弱いなぁ。ただのNPCはこれだから困る。サナもちゃんと頑張れよ」
ユウトはサナを見下すように言う。
「…は、はい…」
相変わらず俯いたままブツブツ小さな声で独り言を言っている。
[第7ターン開始:OPEN]
1番の席:12 リック
2番の席:12 アツシ
3番の席:12 ハジメ
6番の席:12 プレイヤーC
7番の席:11 サナ
8番の席:12 プレイヤーD
9番の席:11 ユウト
13番の席:7 <死神>
[第7ターン開始:END]
[同一カードが3枚以上選択されている為、リスタートとなります]
ようやく折り返しか。残りは6ターン。プレイヤーは7人。
[残り所持カード]
1番の席:[1][2][3][4][7][13] リック
2番の席:[1][2][3][7][8][13] アツシ
3番の席:[1][2][3][6][7][13] ハジメ
6番の席:[6][7][8][9][10][13] プレイヤーC
7番の席:[4][7][8][9][12][13] サナ
8番の席:[6][7][8][9][11][13] プレイヤーD
9番の席:[7][8][9][10][12][13] ユウト
全員が自席のカードと[13]のカードを持っている。しかし、圧倒的にユウト側が強いカードを所持している。
このまま硬直状態が続いてしまうと、負ける可能性が非常に高くなる。相手は4人。2枚ずつ同じカードを出していけば、確実に11ターン目まで全員で残る事ができる。その条件はこちらも同じだが、そうなった場合の残りカードが厳しい。
こちらは[13]を使ってしまうと、アツシの持っている[8]が最大値になってしまう…




