3-4.再会
「大丈夫か?」
誰かが目の前で鉄球を受け止めている。
「あっちゃん!」
ハジメが先に気付いた。目の前には元クラスメイトの「栗田 篤」が居た。
アツシは去年、関西へ転校してから連絡を取ってはいないが、以前はよく一緒に遊んでいた。
『アツシ何やってんだ?』
「そんな事より、これ何とかするの手伝ってくれへん?」
小柄なアツシ1人じゃさすがに厳しそうだ。
「僕も手伝うよ!」
何とか3人で鉄球を押し退けた。しかし、すでに巨人兵の間合いに入っていた。
「りっくん!後ろ!」
巨人兵は足を大きく上げた。そこにできた影は、俺たち3人を覆っていた。
バババババッ!
アツシはサブマシンガンを持ち、巨人兵を撃つ。
『ハジメも何かないのか?』
俺は役に立ちそうな武器もないので、指示を出すのが精いっぱい。
「うん。わかったよ」
ハジメは扇子を取り出し軽く仰いだ。
すると突風が起こり、巨人兵は後ろへ倒れた。
『よし、いまだ!』
俺たち3人は出口のほうへ走った。
「ハジメ…めっちゃ良いのもってるやん。なんで最初からださへんの?」
「いや、これ初めて使ったんだよ。武器って感じでもなかったから…」
出口に到着したが、先ほどの鉄球のせいで瓦礫まみれだ。出口も完全に塞がれている。
『ハジメ、扇子で何とかならないか?』
「やってみる」
ハジメは扇子で瓦礫を扇いだ。少し動くだけで、出口は相変わらず通れない。
「やっぱりだめだね。瓦礫は攻撃対象にならないから、あまり効果が出ないみたい」
ウェポンだから当然か。するとアツシが自身に満ちた表情で言った。
「しゃーない。まかせとき」
アツシがスキルを発動した。
「これは3分しか持たへんから、一気にいくで!」
【ビーストハンター ザック】
<スキル:ビースト・ホールド>
<発動すると両手が猛獣なみに強化される。効果は3分。クールタイム10分>
アツシは次々と瓦礫を投げ飛ばす。
「どんどんいくでー!ちゃんとついてこなー!」
俺とハジメもダッシュでついていく。
あっというまに瓦礫を通り越し、出口にたどり着いたが、目の前には巨大な扉。
アツシはもうスキルが使えない。
「クールタイムやわ」
『あぁ、ありがと。あとはこの扉をどうするかだな』
俺たちは何度も扉を押してみるが、びくともしない。
「ん?なんやこれ?」
アツシがスイッチらしきものを押した。
ゴゴゴゴー ゴゴゴゴー ゴゴゴゴー
扉がゆっくりと開いていく。
すると奥に分岐した道がある。
「なんやこれ、道が二手にわかれとるやん」
どちらに進むべきか。
『分かれるか、一緒に行くか』
「どっちにしろ出られる保証はないから、3人でいた方がよくない?」
「そやな。どっち安全とか限らんなら、二手に分かれる意味ないわ」
今は一緒に行動するのが吉だな。
『わかった。右と左、どっちがいい?』
「そんなら右いこか」
しばらく歩くとまた道が分岐している。
「左はどないや」
左の通路を選ぶ。




