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RATE  作者: 恵奏々香
3章

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22/46

3-3.SIREN

「りっくんさ、なんでRATEに来たの?」




ハジメの言葉を聞いて呆気にとられた。




『あのな、お前を探しに来たんだよ。イッキとヅカも協力してRATEに来てくれてる』




「え~!なんか僕悪いことしちゃったね」




『まったくだ。なんでRATEなんかに』




「りっくんに塾の話したよね?」




あぁ、塾の友達がRATEを買った次の日から来ないって話か。




「ネットで調べてるうちに興味出ちゃって」




『だからって試すなら一声かけてくれりゃいいのに。ハジメの母ちゃん心配してたぞ』




「あちゃ~。やっぱりそうだよね。実は僕、この世界結構気に入ってるんだよねぇ」




『何言ってるんだよ。みんなが心配してるってのに』




「でもさ、こんな非現実的な世界。ワクワクしない?」




ハジメの言う事も理解できるが、他の人を巻き込んでいるという罪悪感を多少は持ってほしい。




ギー ギー ギー ギー




『なんだこの音は!』「耳が痛いよ~」




思わず俺とハジメは耳を塞いだ。




ギー!ギー!ギー!ギー!




さらに音が大きくなる。これは耐えられない。




「行くぞハジメ!」




とにかく音が鳴る方とは反対へ走った。立ち止まると変わらず音が大きくなる。




『なんなんだこの不快な音は!』




「警報かなぁ?」




『でも普通、警報が近づいてくるか?』




「じゃあ、動く警報なんじゃない?」




まさか、そんな単純なことに何故気付かなかったのか。俺たちは脱獄してるんだから、追手が来るのは当然だ。




しかし、移動は俺たちの方が早い。このまま逃げ切ればいい。




『走るぞ!』




「りっくん待って!あれ見て!」




なんてことだ。出口らしき場所に移動型の兵器が2機、ターゲットを探すかのように行ったり来たりしている。




『なんか手ごわそうだな』「うん。大砲ついてるね」




ギーーーーー!




『ハジメ!伏せろ!』




突然後ろから巨大な鉄球が飛んできた。俺とハジメは上手くかわしたが、目の前は悲惨な光景だ。




「出口なくなっちゃったね」




『さっきの2機もスクラップだな』




「でもあれじゃ出られないよ」




後ろから鉄球を持った巨人兵が歩いてくる。不快な音はコイツからだった。




巨人兵は鉄球を投げる体制に入った。




「これってヤバイんじゃ?」




『あぁ、かなりな』




ギーーーーー!




巨人兵の軋む音とともに鉄球が飛んできた。さっきは屈めば避けられたが、今回は軌道が完全にこっちを向いている。




「うわーー!!」




バシーンッ!

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