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RATE  作者: 恵 奏香
1章
2/21

1-1.スタート

日付は変わり土曜日。




「ギュイーン!!」




部屋のアンプから出るギターの音。今日は学校も休みだし、特に予定も無いのでギターを弾いていた。




『少し休憩するかな』




ふと携帯電話を見ると、メールか着信があったようで、ランプが点滅していた。




誰だろう…




「着信1件 陸」




なんだ、陸か。用があるならメールでもしてくれればいいのに。掛けなおすのが面倒だ。




そのまま携帯電話を机に置き、またギターを持った。




その時。




「着信中 陸」




なんだ。そんなに急ぎの用なのか。




『はいはい?』




陸は息を切らしながら言った。




「ハジメ来てないか?」




ハジメとは笹栗ささぐり はじめ




『いや、来てないけど?そんなに慌ててどうした?』




「いないんだよ」




そういえば学校でもしばらく会ってない気がする。




「もう、一週間も家に帰ってないらしい」




真面目な奴だし家出も考えられないと陸は言う。陸はハジメと幼馴染でずっと仲が良い。かなり心配しているようだ。




しかし、その心配の理由は…




陸は続けた。




「アイツ試したんだと思う」




インターネット上に「Life」という掲示板型の人気サイトがある。そこにはRATEの話題も上がっていた。




俺と陸がRATEに興味を持ったのも、その書き込みをヅカが教えてくれたからだ。




陸の言う「試した」とは、掲示板に書き込まれていたある噂のことだ。

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