5/8
第一部 本仮屋茉莉 編のあらすじ
第一部のあらすじをまとめました。
冴えない高校二年生、黒原鉄山。ひょんなことから、一学年上の先輩、本仮屋茉莉と出会う。読書という共通の趣味があったことで二人は話すようになり、部長だった茉莉に誘われ鉄山は文芸部に入部する。放課後の部室で、本を読んだり勉強したりしゃべったりとそれなりに充実した学生生活を送っていたが、鉄山にとって一つ不可解なことがあった。茉莉は、必ず十八時五分のバスで帰るのである。どんな日も絶対に。会話を経て、茉莉は家に帰ってピアノを練習していることが判明した。それだけなら良かったのだが、その練習は茉莉が母親に強制されているものだった。ある日茉莉はこのまま高校生活を終えるのは嫌だと泣いてしまう。鉄山はどうにかしなくてはと焦った。自分の無力感に苛まれながらも、作文で何回も受賞歴のあった茉莉の文才に目をつけ、手紙を出すことを提案する。茉莉は母親に手紙を書き、自宅にて最後の一曲を贈った。母親は練習の強制をやめた。
鉄山は、茉莉が自分の力で未来を切り拓いたことに感銘を受け、この夏休み、ようやく夢と本気で向き合うことにしたのだった。




