表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/45

第一章 非道

どうもです。

今回から新しい物語が始まります。

医療の物語ですが、自分、殆ど医療に関しては無知なため、勉強しながら書くことを決めました。

未熟な自分ですが、どうか最後まで温かい目で見て下さると幸いです。

完結まで、どうかよろしくお願いします。

 それは昔、人類が医学を発展させ続けた頃。

 

紀元前、二千六百年頃、イムホテプがエジプト第三王朝下に二百種の病気の診断と治療に関する教科書を世界に著した。


 それからと言うもの、人類は進化する度に、医療や薬剤、病気も進化する。


 呼応するように、次への世代へと渡り、その医学は受け継がれていく。


 科学、医学、文明、人類、様々な超過が進む中、ある一人の医師が、現在の医学に終止符を打った。


 全ての医療機関や、医療に関する専門大学、専門学校。または医療施設や個人病院を買収し、一つの医療機関として統一させた男がいた。


 名前はダージュ・バイソン。


 アメリカ、ロサンゼルスに位置する大都市の真ん中に、建てられた巨大な建造物。


 高級感溢れる装飾に、外装、内装、全てが一流のための場所だと言わんばかりな医療機関。


 他の地域、国、医療大学、全てがダージュの思うがまま。


 医療施設の名前は、全てブラックバイソンクリニックと統一されていた。


 そんな非常識な機関に、世界の人々は当時は動揺したり、批判していたが、余りにも画期的な違いを我が身を持って痛感し、むしろ称賛するほどまでになった。


 その期間は僅か一カ月。


 一カ月の間に、ダージュは、徹底的に研修員や、若手、ベテランの医師たちを指導し、成果を挙げたのだ。


 だが、その実態は、余りにも悲惨な物だった。


 ブラックバイソンの研修員、養護施設。


 そこでは毎日の様に死人が出る。


 なぜなら、常軌を逸していたからだ。


 「お前たちは医療の卵でもなければ、人間でもない! 家畜以下の獣が産卵して生まれたばかりの生物以下の何かだ! もし孵化したければ、医師として、この機関の真の一員となれ!」


 「「ウイッウイー!」」


 地下深く、幽閉された室内。


 そこはまるで独房の様な雰囲気。


 ただ蛍光灯が天井に幾つかあって、広いスペースの中で、医学生たちが、熱心に、手術の練習をしていた。


 台の上に寝かせられているのは、死体。


 その死体に肺動脈カテーテルを挿入、抜去などの一連の処置が今回のカリキュラム。


 肺動脈の血管は、細いため、血管を傷つけない様に最新の注意を払いながら、医師の研修員の生徒たちは、手術着を着ながら全神経を手に委ねていた。


 教官である女性、ウイリー・スペンサーは、黒いスーツを身に纏い、研修員の生徒たちを睨みつける様に睥睨しながら激を飛ばすと、研修員の生徒たちは、自身を鼓舞するかのように、返事をする。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ