幼馴染みの3人
秋の紅葉も散り始め冬がいよいよ近づいてくる季節
古い通学路を通り2人の青年が笑いなが歩いていた
「ハハハハ、お前本当にバカだよな」
そう呟くと明るいヤンキー風の男は、隣にいる地味そうな男の肩に腕を回した
「うるせぇな、重いんだよ、どけろって」
とめんどそうに返す地味そうな男
彼らの名は遙と月夢
小学校からの幼馴染みである
ちなみに、ヤンキー風の男の名前が月夢である
本名 橋本 月夢
親がすごく夢見がちなせいか、見た目とは似つかない名前になっている
しかしこう見えて頭脳明晰、運動神経抜群という文武両道で、明るく社交的な優等生の印象が強いイメージが周りの評価だ
一方めんどくさそうに月夢の絡みを返したのが遙である
本名 白擦 遙
ヤンキー風の優等生である月夢とよくいる事や、ものすごく珍しい苗字な事もあり、結構周りには有名人扱いを受けている
勉強も運動もそこそこ出来る程度だが、地味そうな見た目とは裏腹に勇気と正義感が人より強いのが性格をしている
そんな2人の後ろから
「月夢、あまり遙くんをいじめちゃダメだよ」
とメッと指を立てる可愛い仕草をして現れた、ホワホワした感じの女の子
名前は秋雨 冬
小学生時代から2人と仲のいい幼馴染みの1人である
面倒見がよく2人の事をよく心配しているが、意外と抜けている所があり、学校に寝間着で登校したり荷物を全部忘れたりと、結構いろいろな事をやらかしている
そんな3人はとても仲が良くて、周りから見ても幸せそうな元気の絶えない奴らだった
そんな3人に終わりを告げる〝冬の季節〟が近づこうとしいた