表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
痛みを知るから優しくなれる  作者: 天野マア
2章 立ち上がるために
33/136

初勝負


ー数時間前ー


 掃除を終え教会で祈りを捧げる。今日が最初の勝負の日今までのようなある意味での娯楽ではない、正真正銘の戦いだ。


「食事が出来たぞ」


 神父の合図で祈りをやめる。今日の晩御飯はパン一つに豆のスープ。勝負の前だからといって豪勢である必要はない。当たり前の食事をし、当たり前へに戦いへ挑む、ただ今日は一度宿舎に帰ってからその場に赴く。自室に戻ると木箱から2ヶ月前は当たり前に使用していた仕事道具を取り出した。


 投げナイフや煙玉を手に取りそれぞれを入念に確認をしていく。道具を取りやすいように計算し自分で縫い付けたジャケットの内ポケット、革袋の留具なども1つ1つ丁寧に。もちろん使わずとも毎日手入れはこなしていた。それでも裾を通せば変化を感じる。少し短くなったズボンの丈、横幅に関しては少しブカブカになったジャケット、煙玉を腰袋に入れそしてベルトに革袋を取り付ける。仕上げに筒袋を肩に掛け、鈴の着いたチョーカーを首につける。

 

 服を替えただけ、それだけの変化であるが不思議と気持ちが引き締まる。通り飽きたいつもの道に新鮮さを感じながら僅かに立ち止まり手を見つめると震えているのを実感する。振り払うように固く握りしめ噛み締めながら歩み出す。


 シズカは先にいたらしい。獰猛な獣ような目で僕を見つめてくる。最初にあった時のような誰でもいいから戦いという手当たり次第の態度ではない。僕の姿を目に宿し、深く腰を落ち着かせこちらを待っている。

 

 来いと、そこまで準備をしてきたのならハッタリじゃないだろ、今日が私とお前の初戦だろう。シズカには言ってもいない筈なのに彼女目はそれを今か今かと待ち望んでいた。


 ああ、そうだよ。今日があなたと僕が本当の意味で出会う日だよ。

 

 剣を抜き、ゆっくりと近づく。そして互いの間合いに入り武器をぶつけ合うその瞬間、煙玉を地面に落とし辺り一面を白煙に染めた。



 ーシズカ視点ー


 一面を埋め尽くす人影すら見させぬ白煙。ただ彼の場所を把握する方法がない訳でもない。足音や煙の動き方を読み取れば相手の大体の位置はわかる。


 それでも相手の術中にいることには変わりないが対処法はいくらでもある。いっそのこと煙を吹き飛ばしてしまおうか? 体に緑色のオーラを纏う。そのオーラは荒々しさはない。むしろピッタリと体のラインをなぞりドレスのように覆う、それは刀にまで及び軽くその場に振っただけで周囲の白煙をほんの僅かに吹き飛ばす。だがこの程度では視界の確保をしたとは言えない、力を体の内へ内へと溜めさらにそこから圧縮、 

そして一振りの斬撃で解き放ち周囲の白煙を薙ぎ払った。


 力を込めた一振りの後に生まれる体が開くという隙、奇襲を狙うのであればこのタイミングが一番有効的だ。そしてロストはその有効的な場所を確実に突いてくる。背後から投げられるナイフ、煙が動きを表さない隠密重視にして選び向かれた3本のナイフそれぞれの軌道。後方という白煙が唯一残っている場に限定しようやく勘による完全な防御が成立した。


 初見であればナイフの一本は受けていた。両肩に左足首、流石に攻撃が来る場所がわかっているとはいえ真っ当な方法では全て回避しきれない。ただし真っ当な方法しか使わなければの話だ。

 

 理不尽なことを言うが武術家において最も重要な防御手段は勘である。技術こそが最も優れた防御手段と言いたくなるが技術とは確実性を突き詰めた対処法だ。あくまで対処法であり、奇に備えるなら別の力がいる。その別の力こそ勘。


 勘とは何か? 色々な考え方が出来るが私は経験の集約であり普通の人間が唯一因果を感じ取る事ができる手段だと思っている。防御面の話であるのならば危険な戦いに身を置き、この方法なら私を殺せる、それを経験として積み上げていけば、いずれ直感として理解出来るようになる。

 

 極端な話になってしまったが勘は別の活かし方も出来る。例えばそう99戦続けた模擬戦の経験、その結果ロストなら次どんな行動をするかを勘で導き出す。


 吹き飛ばした白煙が再び視界を封じ始めたが関係ない。ロストの姿はすでに捕らえている。彼に向かって走り出した際に煙の中からナイフが飛び出して来たが全て最小限の動きで躱し距離を確実に詰める。行く手を阻む煙の軌跡が見えない投げナイフの仕組みはすでに理解出来ている。ロストはナイフを投げる前に予め白煙を動かし煙が存在しない射線を作り、そこにナイフを通し隠密性を確保している。つまりだ煙の存在しない、不自然な空洞を見つけ追うことができれば彼に追いつけるということだ。

 

 その煙の中の空洞はこの空間内で異物であるが色のない特徴の薄い物だ、それを戦闘中に見つけるのは容易ではない。しかしこの技には欠点も存在する。煙とは空気の流れを表す、つまりナイフを投げる際の動きを読ませぬよう煙の空洞を開けたとしても、その空洞を開ける際の煙の不自然な動きは察知出来る。


 まぁ、そんな簡単に行かないのが私のお気に入りの凄い所だ。


 本当の仕組みは煙の空洞を発生させた際に周りにあらかじめ作っていた煙の層を使用するのだ。この層を利用する事で動かす部分の煙と自然の動き方をする煙の区別を行い空洞を作る際の煙の動き方を偽装している。私が狙わなければいけない所はその固定された煙の層を見つけること。

 

 しかし四方に視界を封じられているこの状況からピンポインとにそれを見つける方法……以外に多いんだよね。例えば先程と同じように気を溜め込み剣圧で辺りの煙を吹い飛ばす事。何らかの対策はしているだろうがそれでも私の周囲1メートルは確実に晴れる。もし晴れたはずの煙の一部がその場に残っているようであるのならばそれは彼ロストが用意した射線にして私に取っての彼への道標。だが……


「それじゃ面白くないじゃないか」


 せっかく勝負に気てくれたのだもう少し楽しまなくては。目を瞑り感覚を研ぎ澄ませると左から強烈な違和感を感じる、その勘を信じ迷わず私は突入した。左に突入した直後空洞は後から生まれた。ナイフを刀で捌きながら距離を詰める。


(見つけた)


 そしてついに彼の姿を捉える。ロストは左足に力を込めバックステップで私からの距離を離そうとしている。しかし初めて彼が見せた迂闊な行動、その細部までも白煙が写していた。刀を鞘に納め一足で接近し抜刀術で一線。彼の行動は両足を止め剣で私の抜刀術を受け止めようとするが勢いを殺しきれずに吹き飛ぶ。 

 その勢いのお陰で距離を稼ぐことには成功したようだが。


「この距離まで詰められたら逃げられないと思ったほうがいいよ。例え煙で視界を潰してもね」


 それに煙があるとはいえ向き合ったのだ、戦いは普段の真っ向からの斬り合いに移行する。そのはずだった。まずは小手調べと彼の剣に向け抜刀術を放った筈なのだが私が斬ったのは只の煙だった。

 

(本物は何処へ?)

 

 強烈な悪寒が左背後から訪れる。勘に身を任せ刀を置く、彼の身体能力を考えると。


(少し早いか)


 そんな邪心が過る。しかし予想の数段早く刀に衝撃が走った。速さ、力強さ、全てが予想外の一撃。危うく刀を弾き飛ばされる所だった。そして彼の姿が再び煙の中に消える際ロストの動きその残滓をわずかに捉える。


(雷?)

 

 エンチャントの魔法? でも魔法を使用した痕跡を何一つ感じなかった。そもそもロストの魔法、その残滓を一度でも感じたことがあったか?


「まずい」


 彼と私の意識の差をようやく理解したロストはもう勝負を決めに行く気だ。私の認識では勝負を掛けてきたと言っても模擬戦の範疇、ある程度煙の中で戦ったとしても最後は真っ向からの斬り合いで今日も終わると思っていた。だが実際は彼は魔物と戦うつもりで私に必勝パターンを仕掛けに来ている。文字通り彼は今日私に勝ちに来ているのだ。


「なにそれ最高じゃん」


 4方から飛んでくるナイフ、だが今は空洞を見つける余裕はない。


「同時であるのならば」


 刀を鞘に納め抜刀術でほぼ同時に飛来するナイフを一撃で全て叩き落とす。攻撃を完全に防いだはずだが冷や汗と悪寒が止まらない。辺り一面の白煙が大きな動きを見せ始めた。


(力を込めた一点突破か)


 その時意識のギアが完全に変わり、本気の戦闘時にしか入らない集中力のスイッチが自然に入った。

 

 目に見える周囲の動きがゆっくりした物に変わり、肌の感覚がより鋭敏に戦場を嗅ぎ分け始め、全ての無駄を削ぎ落とす。体に緑色のオーラと魔力、そしてその中に黒い物が混じり始める。


 緑色のオーラを肉眼では見えないほど薄く放ちだし周囲を探る目とした。結果先程は戸惑った四方からナイフが再び投擲されるが、知覚を許さぬ刀の振りで全て叩き落す。そして目を向けたのは依然正面から動かぬ私の相手、力を溜め今にも突撃しようとする強い圧を感じる。

 

(対処方法は2つ)


 1つはオーラを使った飛ぶ斬撃を放ち続ける事。だがその方法を使うのは私自身が許さない。今まで作り上げてきた、私と彼との関係。そして格上である私が遠距離攻撃で攻めるのはプライドがどうしても許せなかった。

 

 となると出来ることは1つ。真正面からの迎撃だが目の前の雷撃、その集まり方からして小手先の力では受け止められない。それをするには力を溜めねばならない。目を閉じてゆっくり呼吸を整えながら備える。

 正面には雷を纏い、力を溜め込んだと思われる彼の存在を白煙が振動と共に伝えてくる。


 情報量を増やしこちらの隙を作りたいのか、2つの影が突撃を仕掛けてくるが十中八九先程の煙を使った偽物だろう。しかし偽物という確実な証拠は存在しない。もしかしたら正面の大きな力の流れこそ囮かもしれない、疑念が増えるがどちらかは捨てねばならない。ならば私は影を捨てる。

 

 背後から突撃してくる1つ目の影が私にぶつかると何事もなかったかのように掻き消える。ここまでは賭けの内には入らない。私に疑念を植え付ける為の小細工だ。そしてラストの攻撃は同時、正面と背後からの同時突撃。


 体がこわばるのを感じるのは久しぶりの感覚だ。より意識を正面に集中する。あくまでは本命は雷を纏っている正面。ついに煙が大きく動き、見えぬ彼の動きが前傾姿勢に移ったのを感じ取る。


 周囲の煙の動きすらも肌でわかるほど研ぎ澄まされた感覚。現に彼が用意しているだろう、固定している煙の位置も今なら見なくてもわかるがもう必要のない情報だ。しかしそこに投げられた一本のナイフは私の集中力に冷水を掛けた。ほんの僅かな風もそして煙すらも揺らさない今までの常識全てを打ち壊すナイフが私の背後から飛んできた。


「っつ」


 完全に不意を突かれ溜めていた力をナイフの迎撃に使ってしまった。そして正面の雷撃のある方からバンという何かの爆発音こえた。それは正面のロストが地を蹴り勝負を決めにいく音。急ぎ正面を向くいつまで経ってもロストは現れない。 


「僕の勝ちかな」


 首に感じた冷たい感触。後ろを見るとロストの剣が私の首に添えられていた。



「どうして?」

「シズカさん、あなたは僕の過大評価しすぎている。もっと見下ろせば良かったのに、それでも僕の勝ちは変わらないですけどね」


 力が抜け目が虚ろな彼女に近づく。彼女にとってトドメの瞬間は完全に予想外だったのだろう。呆然となるまで衝撃的だったのなら罠を貼る事を得意とする人間からすれば絶頂しそうなほどの喜びを感じる。

 

 そもそもだ僕に人を木っ端微塵に吹き飛ばせるほどの高威力の技は存在しない。雷を纏た一撃も煙をお囮に切り込んだ時以降は足にがたきて使えない。今回の勝負を決めた雷を溜めた必殺の一撃は完全にブラフ、いやそもそも僕はその位置にはいなかった。ずっとシズカの背後から隙を伺っていた。

 

 ではどうし誰もいないはずの場所で雷撃が生まれ、最後の瞬間爆音を鳴らしたか? その細工は剣と柄の部分その接合が緩でいる短剣を利用したものだ。短剣に魔力を貯めておき雷の魔法を流す、剣に溜め込まれた魔力を使用し電撃は放電を続け、一定の時間後、剣と柄の部分が雷撃に耐えきれず崩壊その時内部の力が外に弾け強い音を鳴らす。


 そして今回の件でシズカに感づかれたくなかったのは実は雷撃の部分ではない。 

 


「僕がシズカさんに通したかった嘘は1つだけ、煙の中で動いたら煙も必ず何かしらの反応を見せる事。それだけだよ」


 まだ辛うじて残っている白煙に向かい投げナイフを投げる。すると白煙は一切投げナイフが通った軌跡を見せず白煙の中に姿を消した。今の投げたナイフは空洞による射線を作っていない、それでも煙は僕のナイフに関係する動きは見せなかった。


「煙を操れるの魔法を思いついた時考えた事は、相手にどう不信感を与えず情報を自分で得たと錯覚させるかだ。煙の中で動きを悟らせない動きは迷いの森の守り番をしていた時には技術としては確率させていた。戦いの組み立てとしてはどう情報量を増やし特別感を演出するか、そして思考を誘導し、新しい事=切り札と考えを固定化させたら、そこをどう突いてやるか。仕掛けとしてはこんなもんかな」


 リンが言っていた。


「ロストくんの魔法は本当に残滓を残さないですね、まるで精霊魔法みたい」


 痕跡を残さないというのは武器ではあるがそれだけでは宝の持ち腐れだ。答えをバラさない限りは相手は勝手に予測し思い込むしかないのだから。不正確な情報を利用しているのなら嘘の答えに誘導してやればいい。シズカさんに勝つための戦いで情報の不正確さこそが最も重要な鍵だった。


「はははははははは」


 今までの行動とは裏腹にシズカはお腹を抱え笑い始めた。


「負けた負けた、気持ちいくらいに」

「はぁ」

「何よ、もっと喜んだら?」


 それでも僕の気持ちは優れない、だってこの勝負は僕の負けだからだ。


「勝てる選択肢を自分から捨てた人に勝ってもね」


 そもそもあの緑色のオーラを纏った状態で見せた飛ぶ斬撃、あれを撃ち続けられば僕は負けていた。あの時は雷を使った後のため足は死んでいた。いずれ回避が追いつかず食らっていただろう。


 納得出来ずにいじけている僕にシズカは目を細め生暖かい笑みを向けながら。


「実践でそんな甘い事いうつもりかな?」

「でも実践じゃないじゃん」


 そう口を曲げて言うと、シズカはさらに腹を抱えて笑い出した。


「負けず嫌いは強くなるよ。それに勝ちを受け取ってきなって」

「どうしてさ?」

「だってもう私に勝てないよ」


 彼女は僕を真っ直ぐな目で見つめそう断言する。


「ロストの工夫は凄いもんだよ、私自身乗った所も確かにあったけど、その対処もしっかりと出来てたしね」


 シズカは姿勢を但す。その時不思議と風が吹き荒れる。風邪に吹かれ彼女の長い黒髪が靡き今までとは違う妖艶さをその身に表しながら


「もう一度模擬戦をしよ、それでさっきの言葉の意味がわかるから」


 妖艶さに惹かれたわけではない。ただ今までの中で一番深く、そして決して逃さぬような執着を感じさせる目に気圧されてしまった。


「はい」


 受けてしまった。結果はお気づきかもしれないが完膚なきまでに僕は負けた。先程まで誤魔化せていた煙を使った分身は見向きもされず、先程は使わなかった鈴による精神攻撃。実は出来た雷を纏った攻撃は腕を掴まれ地面に叩きつけられる。そしてシズカは馬乗りの体勢で僕の上に乗ると。


「無駄だよ、間違えないから」


 より熱さを感じる瞳で彼女は僕に微笑む。残念ながら()()()これ以上やってもシズカには勝てなそうだ。  

 だからシズカの提案である先程の試合の勝ちを受け入れることにする、次もう一度シズカに勝つために。


 僕は彼女の弟子になるのではなく彼女が選んだ僕に合った道場に行くことになった。これに関してはシズカからのお願いが関係しており、そこは僕自身、本来負けていた試合を勝たせて貰った不甲斐なさから受け入れる事にした。

 

 そして数日後、僕は再教育プログラムを受ける身でありながらルドレヴィア東棟の管理者を何故かやっていた。


ちょっとした補足。

ロストくんが今回雷を纏ったという表現がございますが。

タネは体に巡る信号、微弱な電流にございます。

それに魔力を使い増幅させ使用しています。

今までは相手を行動不能にさせるための、スタンガン的な使い方をしていましたが、今回は純粋な魔法強化として使用しました。

効果は高いものの、コスパが悪く、肉体に直接エンチャントという形で強化する際は

防御魔法も同時に使う為、ロストくんが単体で使うと肉体強度任せの自爆技に変貌します。


今回は彼も時間がなかった為本来の使い方が出来てないこともあり、

又本来の使い方をするには必要な技も足りていない為、今後楽しみに待っていてくれれば

嬉しいです。


拙い文ですが読んで頂きありがとうございました。


また読みに来てくだされば大変うれしいです。


もしよければブックマークと評価の方をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ