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痛みを知るから優しくなれる  作者: 天野マア
腐りかけた道標
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ただ今日に向かって

1章はこれで完結です。


今日はあと一話更新します。


 地下での戦いから一ヶ月がたった。

 クロードを蹴り飛ばしてから僕はすぐに意識を失った。

 案の定再び医務室のお世話になりベットから出れたのは3日ほど前だ。

 ポーションで直せば良いと提案したのだが様々な人から怒られた。

 どうやらポーションには副作用があるらしく一日に回復できる量は決まっているらしい。 

 また副作用も強いらしく休める時は自然に休むのが一番という理由で今までの行動が祟りほぼ軟禁生活だった。

 

 その中でいろんな事を話した。

 未来の事、これからどうするか? 時間が無いことは事実だこれに関してはルシアさんも認めている。

 期限は一年ほどで無駄な時間は過ごせない。

 でも今のままで良いとは思えないだから出直すことにした。

 過去の清算も含めて僕はここ城塞都市シリウスを出ていく。


 僕の決断のせいで一人割に合った人物がいたがそこは申し訳ない。

 

 子供達は検査をされた後親元に帰る事になった。

 もちろん親元に返す前には両親をしっかりと調査する。

 親に売られた子供もいるわけで、そういう子供を再び親元に返してはまた奴隷として売られるの繰り返しになるからだ。

 

 そんな親元に帰れない子供はシリウスの孤児院で生活することになる。

 孤児院に入る子供の中には僕と縁があったシルヴィアもいたが、他の子供達は何度か病室に見舞いに来てくれたが残念ながら彼女は最後まで来ることはなかった。


 何故こんな事を考えているか? それは僕が今師匠のお墓にいるからだ。

 今日シリウスを離れる僕が最後の報告に来ている。

 

 生きる意味は見つかった、自分より無力である子供を守る。

 この思いはその場限りになるんじゃないかと邪推もしていたがそんな事はなかった。

 別の子供へそれを続ければきっとこの目的は生きる力になる。

 いや違うんだホントは恩返しのつもりなんだ。

 立ち上がる力をくれた子供達という存在への。


「だから、頑張ってくるよできるだけ……自信は後から作ればいいから」

 

 それと


「許しを貰いに来たんだ、それほど時間は取れないだろうけど鍛冶師に戻ろうと思うんだ」


 答えは帰ってくる事はない。それでもわかるんだ師匠が言う言葉は。

 

「勝手にしろだね。なら好きにやるさ」


 お墓に背を向け歩き出す。

 目的地は家にある庭、そこに埋めてある道具袋を取り出すのだ。

 

 

 

 

 

 

 


拙い文ですが読んで頂きありがとうございました。


また読みに来てくだされば大変うれしいです。


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