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キューと僕の思い出日記  作者: 喜遊元 我可那
新たな出会いと別れの準備
56/65

旅支度4

 蓮輝が結婚しちゃいましたね〜…。

 しかも、交際期間0!

 大丈夫なのかと心配しながら、続きが始まります。

 では、如何ぞ〜。

 いやいやいや〜僕、結婚出来ちゃいましたよ〜。

 キューが僕達の前に現れて、一緒に暮らす様に成ってから暫くした時に、凰哦さんに結婚はしないの?って聞いた事が有ったの、皆さん覚えてますか?

 僕は忘れてました…。

 其の事をね、ふと思い出しましてね、あっ其う言えば僕…他人嫌いだから、恋人とか結婚は要らないし、しないって言ってた気がするんすよ…。

 もぅね、遠〜〜い過去の話だからさ、全〜〜然覚えて無い訳っスわ…えぇ…。

 皆さんも其うでしょ?

 そ〜んな過去の出来事何て、だ〜れも覚えちゃいないってモンっスわ…はい…。

 だよね?だよね?だよね〜えぇ…。

 何故僕がね、今こんな事言ってるのかってね、理由が有るんですわ…理由が…はい…。

 其れは何かと言うとっスね…

「其ういゃ〜蓮輝、以前お前確か〜恋人要らない結婚しないって言ってなかったか?確か言ってたよなぁ〜…。其のお前がさ、俺より先に恋人作って結婚するってのは、如何なモン何だ?なぁなぁ教えてくれよ蓮輝〜、俺を出し抜いて迄の結婚ってのは〜さぁ〜気持ちが良いモノなのか〜?で、嬉しいモノなのか〜?なぁなぁ蓮輝〜、詳しく教えてくれないかなぁ〜?」

 とね、小姑根性丸出しの凰哦さんにね、チクチクネチネチされとりますですのよ…はい…。

 もぅね、チクチクネチネチ五月蝿くて敵わないからね、遂こんな事言っちゃいましたのですのよ…はい…。

「そんなの結婚したら分かるんじゃ無いの?自分でも体験してみたら良いじゃんよ…。手近の所でだったならさ、性別問わずに誰でも良いからしたら良いじゃない?…あっ其うだ!皆んなが公認してる隆志さんと結婚したら如何よ!?親友の僕からもお勧め物件でござ〜いますですぜ〜?凰哦の旦那〜。僕から見てもお互い心許してんだからさ、もぅね、しちゃえば良いじゃん…」

 ってね、我ながらアホな事言って仕舞いました…。

 其うしたらね…

「あっ僕ムリ、凰哦とは結婚有り得ないから。だからね、取り敢えず親友として忠告しておくよ…ハハッ人を怒らせちゃダメだってね…アハハッ…。でさ、僕から提案何だけれど、蓮輝君の魂って穢れて其うだからさ、全力で浄化して上げようか?下手したら魂消滅しちゃうかもだけれど、其れは別に構わないよね?ちょ〜っとお灸を据える為にもさ、ガツ〜ンと1発してみる?ねぇ蓮輝君…?」

 って、メッチャキレられるし、笑い声が有っても目は笑って無いし、更にね、隆志さんの言った言葉に酷く傷付いた凰哦さんがね…

「た、隆志…お、お前…俺の事…そそそ、そんなに嫌いなのか…。無表情でムリって言うだなんて…俺達の築いた信頼関係は既に無いのか?俺への愛情は無いのか?俺への想い…全て無く為って仕舞ったのか!?」

 と、色々と不味い方向へと向かうのでした。

 如何しよう…。

 あの〜お聞きしますけど…僕…やらかしたみたいなのかな?

 …ねぇマジ…僕…やらかした?

 取り敢えず、魂の浄化は避けたいです!

 全身全霊全力で避けたいです!!

 浄化昇天は、何が何でも避けたいです!!

 だって未だまだやりたい事したい事、沢山有るんだモノ…。

 其れに、やらなきゃならない事も沢山残ってるしね…。

 でも先ずは、凰哦さんと隆志さんの仲を元に戻さなきゃだよね…。

 本当ゴメンちゃい!

 そんな事を思ってた矢先に、隆志さんがね

「あっゴメン凰哦…。蓮輝君を懲らしめる為に今はムリって言っただけで、凰哦の事、僕は大事だし大好きだよ?信用も信頼もしてるし、頼りにもしてるんだから…」

「そ、其うなのか?ほほ、本当に其うなのか?ウソじゃ無いのなら…ウソじゃ無いなら…俺…とても嬉しいよ…」

「2回も言わなくて良いよ、ウソじゃ無いから安心してよね、凰哦。でもね、蓮輝君にはちょ〜っと痛い目に有って貰った方が良いかな?って思ってるんだけれどさ、凰哦は許可してくれる?あっ後、寵さんも良いかな?ダメ?」

 僕にじゃ無く、凰哦さんとメグちゃんに了承を確認するだなんて…マジやめて下さい!

 本当マジお願いします!!

 そんな僕の願いとは裏腹に

「俺は全然構わないぞ?何なら俺も隆志を手伝うぞ?」

「う〜ん私的にはさ、マイダーリンを庇いたいって気持ちも有るけれど、今のは流石に失礼だもんね…。私、どんなに好きな人でも身内でも、笑えないおふざけは許せない質だから、今回は許して上げるわ〜。私の為にもダーリンには、真っ当な人で居て欲しいからね〜」

 とね、何とまぁ〜2人のお許しが出ちゃいました!

「2人共ありがとう♪これで心置きなく浄化出来るよ〜!さぁ〜蓮輝君、覚悟は良い?心の準備は出来てる?」

 そんな満面の笑顔で言われても、只恐怖でしか無いよ〜…。

 マジメッチャ怖いんだけれど!

 何とか許し…

「準備が出来てなくても関係ないからね〜、フフフ〜アハハ〜エヘヘ〜オホホ〜…其れ♪」

 ピキィーーーン…バリバリバリッ…


 テレレ〜テ・テ・テ・テ・テ・テ テレレェーーーン…ダダン…プァーーン…


 また何処からか、仕置き征伐の曲が流れて来る…。

「アギャギャギャーーーーッ!!」

 バタ…。

 そしてこの世からまた1つの悪が、滅っされたのだった…。

            完


「ってオイ!このバカタレがーーっ!!お前は何かしらふざけないと生きて行けないのか!?何仕置き人されてんだよ!何が完…だよ!!っでもってバカキュー!何また蓮輝のおふざけ、手伝ってるんだ!こっちに来い!本当の仕置きをしてやる!」

 ブチ切れ凰哦が“キュー”を手繰り寄せ、特大の凰ピンを繰り出す。

 バッッチコーーーーン!

ー アイギャーーーッ!痛いーーーっ!! ー

「何が痛いだ!こんなモン未だ序の口だ!」

ー 序の口!?何それ!?ウソッ!?こんなに痛いのに序の口ーーっ!?ちょっと大神様!!この横暴哦に、どれだけの力を与えたの〜!?このままじゃ、我生きて行けないよー! ー

 今迄とは違い、凰ピンの威力が桁外れに増した事で、この先の凰哦のお仕置きに、生命の危機を覚えた“キュー”。

 主人で在る神様に、猛抗議するのだった。

 だが神様からの反応は無く、完全に見捨てられた“キュー”なのでした…。

 其れ程、“キュー”の間抜けさに辟易していた様だ…。

 何故なら今回も…

ー 大神様のバカーーー!!デ〜ベソ!!プンッ!!我拗ねちゃうからね!! ー

 と、悪態を付くと…

「勝手に拗ねてろバカキュー!拗ねてても良いが、今から聞く事にはちゃんと答えろよ!良いか!?」

ー うひっ! ー

「また何で今回も、蓮輝の悪ふざけに加担したんだ!?内容によっちゃ、隆志にも手伝って貰って、お前を浄化消滅させてやろうか!?」

ー わわ、分かったのね!ちゃ、ちゃんと答えるから〜浄化消滅は止してよね〜!お願い! ー

「ならサッサと答えろ!」

ー ………怖い……。だっだってね、何様偉様がね、我との繋がりを利用してさ、エンドレスリピートでカッパ巻きカッパ巻きって言うんだもの…。五月蝿くてね、延命の処置出来ないし、出来ないとさ、大神様とアンタに怒られるでしょ?だからね、何か言う事聞くから止めてよって事に為ってね… ー

 蓮輝を手伝った経緯を素直に答えた“キュー”。

 其れを聞くや直ぐ様

「こんボケがー!!何悪戯に磨きを掛けたんだ!このアホ蓮輝!!超特大のデコピンお見舞いしてやるわ!」

 其う言い切った次の瞬間


 ズダーーーーーッン!!


 本当に、超特大の凰ピンが炸裂しました♪

 おめでとう、蓮輝。

「い…痛い…」

「当たり前だ!其れにバカキュー!!テメェーがそんなんだから、神様も見捨てるんだぞ!其れ分かってんのか!?このバカの執拗さをお前の力で打ち消す事は出来ないのか!?如何何だ!このバカキュー!!」

ー ウヒィッ!……あっ…出来る… ー

「って出来るんかい!〜〜〜本っっっ当、抜けまくってるよな!情け無いわ!」

ー ウヒィ〜〜〜… ー

 凰哦の言葉に怯える“キュー”。

 其の遣り取りを見ながら

「ダーリンって思ってた以上にクズよね…。努パパから聞いてた以上に、クズだと今思ったわ〜…。予め知ってて良かった…」

 と寵が、言葉の槍で突き刺します。

 見事に突き刺された蓮輝は

「グハッ………メ、メメメ、メグちゃん…」

 真っ青な顔をして、号泣しちゃいました。

 泣く蓮輝を無視し、隆志が寵に聞くのです。

「あの〜寵さん、1つ聞いて良いかな?」

「ん?なぁに、宮津 隆志。何が聞きたいの?」

「…1つ聞く前にお願いが有るんだけれどさ、其れから聞いても良いかな…」

「え〜なあ〜に〜?何をお願いしたいの〜?」

 何故か隆志に対して冷たい態度を取ると言うか、面倒臭い感満載で対応する寵。

「あから様な対応…まぁ良いや、お願いはね、僕をフルネームで呼ばないでくれない?って事何だ。毎回フルネームで呼ばれるとさ、ガチの他人扱いされてる感満載だし、ちょっと嫌なんだよね…。苗字か名前で呼んでくれないかな?まぁ其の判断は君に任せるけどね…」

 寵に対し、少し苛つく隆志。

 出会いが最悪な2人だった為、未だ2人には見えない分厚い壁が在る様だ…。

 そんな状況を何とかしたいと、隆志なりに思って其う言ったのだ…。

 其れを分かっている寵なのだが、何せ意固地な性格を拗らせている為、素直に成れないみたいなのだ。

 そんな寵に

「寵よ〜、カッチカチな其の性格と考え方直さなきゃ、誰も側に居てくれねぇ〜ぜ?お前の店の従業員もさ、友達も、其処の河橋の旦那も全員離れてくぜ?後は誰が残る?俺とこのみに、凰凰くらいだぜ?其の俺達もさ、お前に愛想尽きたら離れちまうかも知らね〜んだぞ?何せ血が繋がって無いんだからな…。其れでもお前は良いのか?折角ハッピーハッピーに成ってんだからよ、もっともっとハッピーハッピーに成ったら如何だい…なぁ寵…」

 と、片平が真面目に悟すのだ…。

 でも、其れにビビる一同。

 やはり未だ本来の片平の姿に、違和感しか感じないみたいだ…。

 哀れ片平…。

 そんな哀れ片平に、寵が

「………分かったわよ努パパ…ちゃんとするわ…。だから安心していてよね、でしょ?宮津…」

 隆志を苗字で呼び捨てる寵。

「バッカやろー!お前は敬う事が出来ねぇのかよ!隆チッチはお前の年上で、此処に居る皆んなの守り神で2番目のアイドルマスコット何だぞ!?ちゃんとさん付けか、君呼びしないか!誰彼呼び捨てにしてんじゃねぇーよ!」

 激怒りの片平。

「はいゴメンなさい!…ねぇ其れもちゃんとするから聞いて良い?何其の守り神と2番目のアイドルマスコットってのは…?」

「ん?其れかぁ?この隆チッチはな、此処に居る皆んなの心の守り神何だぜ?しかもマジ俺達を何度も助けてくれたんだ。其れにな、皆んなが隆チッチの事を信用と信頼しててな、大好き何だぜ?」

「えっ…其うなの?」

「あぁマジ♪でさ、俺の中で1番守りたいのはこのみでさ、2番目は隆チッチ何だ…。誰をも救おうとする隆チッチをな、俺は守ってやりたいんだ…。其れ程俺は隆チッチを好きだし、恩を感じてるんだわ…」

 其の言葉に

「だよね〜片平さん、其れは私も同じだよ…」

「ふふふ…私もお父さんと同意見よ♪」

 と、青柳夫婦も同意する。

「私が1番なら許すわ〜努さん。其うなのよね、隆志君には返せきれない恩が有るモノね…。何度助けられたか…」

 このみも隆志を見て、優しく微笑む。

 全員が其う持て囃すから、赤面した隆志が

「ややや、止めて下さいよ皆さん…。ぼ、僕は何もしてませんよ…」

 と、照れながら言うのだ…。

「あっでもよ、気を付けなきゃ祟れられるぞ?隆チッチの祟り、神様のキューの旦那も怯えてるんだからよ…マジ気を付けろよ?OK?」

「えっ…マジ…?」

「「「マジ!」」」

「ちょっ…ちょっと皆さん…そ、其れ酷いですよ!?……まぁお望みならば、軽く祟りましょうか?」

「「「済いません!!」」」

 余計な事をしたと、即謝罪する一同。

「プッ…アハハッアハハハハハッ本当僕達らしい遣り取りですよね〜、これが有るから毎日楽しいですよ〜♪」

「アハハッだよなぁ〜。でさ、隆チッチ。寵に何を聞きたかったんだ?何だか置いてけぼりの凰凰と河橋の旦那は放って置いて、何聞きたかったんだ?」

「あっ其の前に、私の質問に答えてよ!何故2番目なのよ?」

「ん〜?そりゃ〜1番はよ、キューの坊ちゃんだろ?アイドルで皆んなのマスコット♡」

「あぁ納得!…そっか…皆んなに慕われてるのね…宮津()()は…」

 皆んなが慕っていると知り、片平の言葉に従う寵なのでした。

 これによって、2人の間に在った壁も無くなりました。

「で宮津さん、何が聞きたかったの?」

 少々呆気に取られた隆志に、再度聞く寵。

「あっえっと…」

「…ちょっと…早く言いなさいよね?何なのよ?何が聞きたいの?」

「あっいやえ〜っとね、これ聞いたら怒るかな〜とかちょっと思っちゃってさ…」

「ん…?そんなの内容によるわよ…。ほらサッサとズバッと言いなさいな、男なんでしょ?」

「あぅ…まぁ良いか…。出来れば怒らないで聞いてね、蓮輝君の事何だけれどさ、さっきクズと言ってたのにさ、何故恋人に成って、更に速攻結婚したのかなぁ〜ってね、素朴な疑問が出て来たんだけれど、彼の何処が良かったの?親友の僕からしてもさ、所々クズな行動をするんだけれど、何が良かったの?」

 最近容赦の無い隆志の言動。

 本当に結婚を申し出たのか?と思える程、段々と容赦が無くなって来たみたいだ…。

 其の隆志の言葉に

「酷っ!た、隆志さん酷っ!其れ親友の僕に言う!?メッチャ傷付くんだけれど!」

 と涙目に成りながら、文句を付ける蓮輝なのでした。

 其の蓮輝を完全無視して

「何故なの?何処が良かったの?」

 と、寵に詰め寄るのです。

 すると寵は

「え?そんな事?…何言ってるのよ決まってるじゃない、顔よ顔!ダーリン、私のドストライクなのよね〜♪だ・か・ら、顔!」

 当たり前でしょ?みたいに“顔”だと言い切る寵に、蓮輝を含めた全員がドン引き。

「えっ…メ、メグちゃん?…」

「ん?なぁにダ〜リン?」

「かかか、顔だけなの…?」

「其うよ?あっ後其れとね、程良く背の低い人で、華奢な人がタイプなの〜♡だ・か・ら〜、ダーリンがドストライク!なの♡うふふ〜」

 此処で全員が

“マジかぁーーーーっ!!”

 と、成りました…。

「ちょっちょっとメグちゃん!れれれ、蓮輝の顔だけで付き合うって言ったのか!?」

 凰哦のもっともな疑問。

 其の疑問に寵は…

「えぇ其うよ?其れ以外に何が有るって言うの?凰哦兄…」

「有るだろうがーー!!性格とか、其の他色々と!!」

 思わずツッコむ凰哦。

 ガゴンッ!

「グア死っ!」

 必殺、鉄白豆腐を見事に喰らう凰哦。

「相変わらず覚えが悪いわね…情け無い…。ピクピク瀕死のままで良いから、ちゃんと聞いてよね?私の理想だったのなら、後は如何でも良いのよね〜」

「エッ!?ど、如何でも良い!?」

 瀕死の凰哦の代わりに、隆志が聞き返すと

「其うよ?性格とかはさ、後で私が躾ければ良いだけでしょ?違う?」

「は…はは…」

 乾いた笑いしか出ない隆志達…。

 乾いた笑いをしながらも

「あ、あのさ、もう1っ個きくけど、そんなにタイプだったのに、最初、何故蓮輝君を打ったの?」

 更に出て来た疑問を投げ掛けると

「あ〜あの時はね〜、メッチャタイプ!メッチャタイプ!だけれど許せないから打つ!ってね、本能のままに行動しただけよ〜」

 と、平然と答えるのだった。

 この時全員が

“色んな意味で、サイコパスだ…”

 と、思うのでした…。

「如何?これで納得したかしら?」

「えぇ、はい、まぁ…」

 サイコパスさんに逆らわないが幸いと、簡単な返事をする隆志。

「さて、色々としたい事も出来たし、各々の疑問もある程度解決もしたからね、そろそろ身支度整えて、楽しい旅を始めましょうね♪」

 このサイコさん、テキパキと陣頭指揮をして行くのでした。

「でもそ・の・ま・え・に、ダーリン私の事本当に好き?」

 突然、急角度の質問をする寵。

「エッ…」

「「「………ハア!?」」」

 余りの突然な質問に、目を丸くしながら、全員が思考停止しちゃいます。

「何固まってるのよ?好きかって聞いてるの!分かる?」

 少しイラっとした顔をする寵。

「如何なの!?」

「す、好きです!誰よりも好き!」

 何故かまた、公開処刑をされる蓮輝。

 公開処刑にて、真っ赤になりながら、顔を手で隠し蹲る姿に、全員が

“哀れだ…”

 と、同情しました。

「なら私の言う事は、ちゃんと聞いてくれるわよね?」

「は…はい…」

「うふふ、宜しい…。で、宮津さん、貴方にも聞きたいのだけれど、さっき凰哦兄にさ、結婚()()()()って言ってた気がするのだけれど、其れって今後は有り得るって事よね?」

 此処で更に2人の公開処刑が確定しちゃいました!

「なななな、何言ってんのさ!?ぼぼぼ僕そんな事言った!?」

「そそそ其うだメグちゃん!たた、隆志がそんな事言ってたか!?」

「あら何しらばくれようとしてんのよ…。ねぇ皆んな、皆んなもちゃんと聞いたわよね?」

「あぁ俺ちゃまは聞いたぜ?」

「私も努さんと同じ、其う聞いたわよ?」

「あっはっは、確かに私も聞いた気がするよ」

「ふふふっ…私も聞きましたわ」

「あっ其れ僕も聞いたよ?あの時メグちゃんが聞いた事と同じ事思ったよ…」

 とまぁ、全員一致で逃れる術が無くなりました!

「で、如何なのよ?」

 ズダズガと音を立てて、詰め寄る寵。

 彼女の詰め寄りは誰よりも強く、逃れる事が出来そうに有りません。

「えっ…マジ…ぼ、僕、本当にそんな事言ったの…?」

 自分が言った言葉を未だに信じられない隆志。

 無意識とは言え、何故そんな事を言ったのかすら、隆志自身、分かっていなかった…。

「あらららら…本当に覚えて無いのね…。まぁ〜確かにあの時は、マジでキレてたからね〜、覚えて無いのも仕方ないわよね…。でもこれだけの証人が居るのよ?今更言い逃れは出来ないわよ?宮津さん…」

 ニタァ〜と笑いながら言う寵。

 パッと見渡すと全員も同じく、ニタァ〜としています。

 其れを見たら段々と、怒りが加速度を上げて、祟りと言う名のミサイルが、発射されました。

「「「!!!???」」」

 凰哦以外の全員が悪寒を感じ、其れ以上、何も喋る事が出来なく成りました。

 ギラッと睨む隆志に、ビクッと成る祟られた方々。

「………皆さん、余計な事ばかり言ってないで、早く旅に出る支度をしますよ…。其れが完了する迄お口に呪い(チァック)!分かりましたか!?」

 隆志の脅しに、フルスイングで頷く方達。

 勿論、蓮輝と寵も、隆志の怖さを身を持って理解し、フルスイングで頷いていました。

「其れじゃ、早速始めますよ?良いですね?」

“はいっ!”

 と頷き、わらわらと其々の準備に取り掛かるのでした。

「あっ其うだ!ねぇ凰哦、先ずは何処から向かうつもり?」

「ん?そりゃ〜このバカキューの助言で、西からって言ってただろ?なら沖縄から向かえば良いだろう…。キューが安心して暮らせる場所を沖縄から始めて、最終的には北海道迄目指せば良いさ…」

「ふ〜ん…やっぱり其うだよね…。でもキュー君大丈夫かな?」

「ん?何がだ?」

「いやだってさ、沖縄や北海道は飛行機で行かなきゃでしょ?飛行機の手配もだけれど、キュー君、荷物扱いになっちゃわない?機内持ち込みしたとしてもさ、何時間も大人しく出来るかも分からないし、下手したらさ、乗客の誰かがキュー君の事見える恐れも有るとは思わない?其れを如何するのかな?ってさ、思ったんだ」

 何とまぁ〜、細かいとこ迄気が付く隆志何でしょう。

「そっか…其の事迄考えて無かったよ…。流石隆志だな、お前の其う言う所に何時も、俺は感心するよ。ありがとな隆志…」

 飛行機にキューを乗せる事を、深く考えて無かった凰哦。

 リュックに入れて搭乗する迄は良いが、其の後、荷物入れの棚の中に閉じ込めるのは、流石に可哀想だし、かと言って膝に乗せたまま、大人しくしているとは思えなかった…。

 ()かに似たのか、とても好奇心旺盛なキュー。

 じっとしてる筈は無いし、先程隆志が言った“見える人”がもし居たのなら、少なからず騒ぎに成るとも思えていた。

 さて、如何するもんかと考えていたら…

「ねぇ凰哦、多分沖縄はさ、キュー君にしたら住み易い地域では無いと思うよ?」

 と、隆志が言う。

「うん?何でだ?何故其う言える…」

「冬眠。キュー君は冬眠するんでしょ?」

「あぁ冬眠していたよ…」

「暖かい家の中でも冬眠してたけれど、沖縄は冬でもかなり暑い地域だよ?其れ程暑い地域だとさ、冬眠、ちゃんと出来ないんじゃないかな?」

 キューの冬眠について、隆志が何か思う所が有るみたいだ…。

「おい隆志、冬眠が如何したって言うんだ?」

「う〜ん絶対だとは言い切れないけど、多分キュー君達はさ、冬眠しないと力を蓄えられないんじゃないかな?ねぇ其うでしょ?キュー様」

 凰哦に躾けられてる最中の“キュー”に、隆志が確認すると

ー 良く分かったよね、隆志って感が良いよね本当…。感心しちゃうよね、ゲヘッ ー

 と、肯定されました、ゲヘッ。

「其うなのか!?其れなら沖縄は行かなくても良いよな…。隆志が居てくれて、本当良かったよ…。ありがとうな〜隆志…」

「うぅん気にしないでよ。でもお役に立てたなら嬉しいよね♪」

「ハハハッだな!で、何処から向かおうか…」

「う〜ん…船でなら時間は掛かるけれど、鹿児島から船で奄美大島とか、屋久島から始めれば良いんじゃない?何せ伝説で、神様が居るって言われてるからね」

「其うなのか?…うんヨシッ、其れじゃ其うしよう。移動はちょっとキツいけれど、車で行こうか…。鹿児島迄は船で行って、更に船で移動すれば、まぁ〜イケるだろ」

「うん、其れが良いと思うよ」

 と、隆志の助言で行き先と、移動手段が確定されました。

 最初に目指す目的地は、奄美大島に決定です。

 目的地が決定され、乗船チケットの手配や出発予定日などを決めようと、凰哦達は話し合うのでした。

 さて、どんな旅になるのでしょうかね…。

 楽しい旅に成ると良いですね。

 ふぅ〜…何とかサブタイトル通りに、終えられた気がします…。

 で、読者の皆さんはお気付きでしょうが、今話でサブタイトルと同時に、この章もお終いです。

 次話から新たな章がスタートします。

 ってな感じで、新たな章の次話をお待ち下さいませそ〜ん。

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