旅支度4
蓮輝が結婚しちゃいましたね〜…。
しかも、交際期間0!
大丈夫なのかと心配しながら、続きが始まります。
では、如何ぞ〜。
いやいやいや〜僕、結婚出来ちゃいましたよ〜。
キューが僕達の前に現れて、一緒に暮らす様に成ってから暫くした時に、凰哦さんに結婚はしないの?って聞いた事が有ったの、皆さん覚えてますか?
僕は忘れてました…。
其の事をね、ふと思い出しましてね、あっ其う言えば僕…他人嫌いだから、恋人とか結婚は要らないし、しないって言ってた気がするんすよ…。
もぅね、遠〜〜い過去の話だからさ、全〜〜然覚えて無い訳っスわ…えぇ…。
皆さんも其うでしょ?
そ〜んな過去の出来事何て、だ〜れも覚えちゃいないってモンっスわ…はい…。
だよね?だよね?だよね〜えぇ…。
何故僕がね、今こんな事言ってるのかってね、理由が有るんですわ…理由が…はい…。
其れは何かと言うとっスね…
「其ういゃ〜蓮輝、以前お前確か〜恋人要らない結婚しないって言ってなかったか?確か言ってたよなぁ〜…。其のお前がさ、俺より先に恋人作って結婚するってのは、如何なモン何だ?なぁなぁ教えてくれよ蓮輝〜、俺を出し抜いて迄の結婚ってのは〜さぁ〜気持ちが良いモノなのか〜?で、嬉しいモノなのか〜?なぁなぁ蓮輝〜、詳しく教えてくれないかなぁ〜?」
とね、小姑根性丸出しの凰哦さんにね、チクチクネチネチされとりますですのよ…はい…。
もぅね、チクチクネチネチ五月蝿くて敵わないからね、遂こんな事言っちゃいましたのですのよ…はい…。
「そんなの結婚したら分かるんじゃ無いの?自分でも体験してみたら良いじゃんよ…。手近の所でだったならさ、性別問わずに誰でも良いからしたら良いじゃない?…あっ其うだ!皆んなが公認してる隆志さんと結婚したら如何よ!?親友の僕からもお勧め物件でござ〜いますですぜ〜?凰哦の旦那〜。僕から見てもお互い心許してんだからさ、もぅね、しちゃえば良いじゃん…」
ってね、我ながらアホな事言って仕舞いました…。
其うしたらね…
「あっ僕ムリ、凰哦とは結婚有り得ないから。だからね、取り敢えず親友として忠告しておくよ…ハハッ人を怒らせちゃダメだってね…アハハッ…。でさ、僕から提案何だけれど、蓮輝君の魂って穢れて其うだからさ、全力で浄化して上げようか?下手したら魂消滅しちゃうかもだけれど、其れは別に構わないよね?ちょ〜っとお灸を据える為にもさ、ガツ〜ンと1発してみる?ねぇ蓮輝君…?」
って、メッチャキレられるし、笑い声が有っても目は笑って無いし、更にね、隆志さんの言った言葉に酷く傷付いた凰哦さんがね…
「た、隆志…お、お前…俺の事…そそそ、そんなに嫌いなのか…。無表情でムリって言うだなんて…俺達の築いた信頼関係は既に無いのか?俺への愛情は無いのか?俺への想い…全て無く為って仕舞ったのか!?」
と、色々と不味い方向へと向かうのでした。
如何しよう…。
あの〜お聞きしますけど…僕…やらかしたみたいなのかな?
…ねぇマジ…僕…やらかした?
取り敢えず、魂の浄化は避けたいです!
全身全霊全力で避けたいです!!
浄化昇天は、何が何でも避けたいです!!
だって未だまだやりたい事したい事、沢山有るんだモノ…。
其れに、やらなきゃならない事も沢山残ってるしね…。
でも先ずは、凰哦さんと隆志さんの仲を元に戻さなきゃだよね…。
本当ゴメンちゃい!
そんな事を思ってた矢先に、隆志さんがね
「あっゴメン凰哦…。蓮輝君を懲らしめる為に今はムリって言っただけで、凰哦の事、僕は大事だし大好きだよ?信用も信頼もしてるし、頼りにもしてるんだから…」
「そ、其うなのか?ほほ、本当に其うなのか?ウソじゃ無いのなら…ウソじゃ無いなら…俺…とても嬉しいよ…」
「2回も言わなくて良いよ、ウソじゃ無いから安心してよね、凰哦。でもね、蓮輝君にはちょ〜っと痛い目に有って貰った方が良いかな?って思ってるんだけれどさ、凰哦は許可してくれる?あっ後、寵さんも良いかな?ダメ?」
僕にじゃ無く、凰哦さんとメグちゃんに了承を確認するだなんて…マジやめて下さい!
本当マジお願いします!!
そんな僕の願いとは裏腹に
「俺は全然構わないぞ?何なら俺も隆志を手伝うぞ?」
「う〜ん私的にはさ、マイダーリンを庇いたいって気持ちも有るけれど、今のは流石に失礼だもんね…。私、どんなに好きな人でも身内でも、笑えないおふざけは許せない質だから、今回は許して上げるわ〜。私の為にもダーリンには、真っ当な人で居て欲しいからね〜」
とね、何とまぁ〜2人のお許しが出ちゃいました!
「2人共ありがとう♪これで心置きなく浄化出来るよ〜!さぁ〜蓮輝君、覚悟は良い?心の準備は出来てる?」
そんな満面の笑顔で言われても、只恐怖でしか無いよ〜…。
マジメッチャ怖いんだけれど!
何とか許し…
「準備が出来てなくても関係ないからね〜、フフフ〜アハハ〜エヘヘ〜オホホ〜…其れ♪」
ピキィーーーン…バリバリバリッ…
テレレ〜テ・テ・テ・テ・テ・テ テレレェーーーン…ダダン…プァーーン…
また何処からか、仕置き征伐の曲が流れて来る…。
「アギャギャギャーーーーッ!!」
バタ…。
そしてこの世からまた1つの悪が、滅っされたのだった…。
完
「ってオイ!このバカタレがーーっ!!お前は何かしらふざけないと生きて行けないのか!?何仕置き人されてんだよ!何が完…だよ!!っでもってバカキュー!何また蓮輝のおふざけ、手伝ってるんだ!こっちに来い!本当の仕置きをしてやる!」
ブチ切れ凰哦が“キュー”を手繰り寄せ、特大の凰ピンを繰り出す。
バッッチコーーーーン!
ー アイギャーーーッ!痛いーーーっ!! ー
「何が痛いだ!こんなモン未だ序の口だ!」
ー 序の口!?何それ!?ウソッ!?こんなに痛いのに序の口ーーっ!?ちょっと大神様!!この横暴哦に、どれだけの力を与えたの〜!?このままじゃ、我生きて行けないよー! ー
今迄とは違い、凰ピンの威力が桁外れに増した事で、この先の凰哦のお仕置きに、生命の危機を覚えた“キュー”。
主人で在る神様に、猛抗議するのだった。
だが神様からの反応は無く、完全に見捨てられた“キュー”なのでした…。
其れ程、“キュー”の間抜けさに辟易していた様だ…。
何故なら今回も…
ー 大神様のバカーーー!!デ〜ベソ!!プンッ!!我拗ねちゃうからね!! ー
と、悪態を付くと…
「勝手に拗ねてろバカキュー!拗ねてても良いが、今から聞く事にはちゃんと答えろよ!良いか!?」
ー うひっ! ー
「また何で今回も、蓮輝の悪ふざけに加担したんだ!?内容によっちゃ、隆志にも手伝って貰って、お前を浄化消滅させてやろうか!?」
ー わわ、分かったのね!ちゃ、ちゃんと答えるから〜浄化消滅は止してよね〜!お願い! ー
「ならサッサと答えろ!」
ー ………怖い……。だっだってね、何様偉様がね、我との繋がりを利用してさ、エンドレスリピートでカッパ巻きカッパ巻きって言うんだもの…。五月蝿くてね、延命の処置出来ないし、出来ないとさ、大神様とアンタに怒られるでしょ?だからね、何か言う事聞くから止めてよって事に為ってね… ー
蓮輝を手伝った経緯を素直に答えた“キュー”。
其れを聞くや直ぐ様
「こんボケがー!!何悪戯に磨きを掛けたんだ!このアホ蓮輝!!超特大のデコピンお見舞いしてやるわ!」
其う言い切った次の瞬間
ズダーーーーーッン!!
本当に、超特大の凰ピンが炸裂しました♪
おめでとう、蓮輝。
「い…痛い…」
「当たり前だ!其れにバカキュー!!テメェーがそんなんだから、神様も見捨てるんだぞ!其れ分かってんのか!?このバカの執拗さをお前の力で打ち消す事は出来ないのか!?如何何だ!このバカキュー!!」
ー ウヒィッ!……あっ…出来る… ー
「って出来るんかい!〜〜〜本っっっ当、抜けまくってるよな!情け無いわ!」
ー ウヒィ〜〜〜… ー
凰哦の言葉に怯える“キュー”。
其の遣り取りを見ながら
「ダーリンって思ってた以上にクズよね…。努パパから聞いてた以上に、クズだと今思ったわ〜…。予め知ってて良かった…」
と寵が、言葉の槍で突き刺します。
見事に突き刺された蓮輝は
「グハッ………メ、メメメ、メグちゃん…」
真っ青な顔をして、号泣しちゃいました。
泣く蓮輝を無視し、隆志が寵に聞くのです。
「あの〜寵さん、1つ聞いて良いかな?」
「ん?なぁに、宮津 隆志。何が聞きたいの?」
「…1つ聞く前にお願いが有るんだけれどさ、其れから聞いても良いかな…」
「え〜なあ〜に〜?何をお願いしたいの〜?」
何故か隆志に対して冷たい態度を取ると言うか、面倒臭い感満載で対応する寵。
「あから様な対応…まぁ良いや、お願いはね、僕をフルネームで呼ばないでくれない?って事何だ。毎回フルネームで呼ばれるとさ、ガチの他人扱いされてる感満載だし、ちょっと嫌なんだよね…。苗字か名前で呼んでくれないかな?まぁ其の判断は君に任せるけどね…」
寵に対し、少し苛つく隆志。
出会いが最悪な2人だった為、未だ2人には見えない分厚い壁が在る様だ…。
そんな状況を何とかしたいと、隆志なりに思って其う言ったのだ…。
其れを分かっている寵なのだが、何せ意固地な性格を拗らせている為、素直に成れないみたいなのだ。
そんな寵に
「寵よ〜、カッチカチな其の性格と考え方直さなきゃ、誰も側に居てくれねぇ〜ぜ?お前の店の従業員もさ、友達も、其処の河橋の旦那も全員離れてくぜ?後は誰が残る?俺とこのみに、凰凰くらいだぜ?其の俺達もさ、お前に愛想尽きたら離れちまうかも知らね〜んだぞ?何せ血が繋がって無いんだからな…。其れでもお前は良いのか?折角ハッピーハッピーに成ってんだからよ、もっともっとハッピーハッピーに成ったら如何だい…なぁ寵…」
と、片平が真面目に悟すのだ…。
でも、其れにビビる一同。
やはり未だ本来の片平の姿に、違和感しか感じないみたいだ…。
哀れ片平…。
そんな哀れ片平に、寵が
「………分かったわよ努パパ…ちゃんとするわ…。だから安心していてよね、でしょ?宮津…」
隆志を苗字で呼び捨てる寵。
「バッカやろー!お前は敬う事が出来ねぇのかよ!隆チッチはお前の年上で、此処に居る皆んなの守り神で2番目のアイドルマスコット何だぞ!?ちゃんとさん付けか、君呼びしないか!誰彼呼び捨てにしてんじゃねぇーよ!」
激怒りの片平。
「はいゴメンなさい!…ねぇ其れもちゃんとするから聞いて良い?何其の守り神と2番目のアイドルマスコットってのは…?」
「ん?其れかぁ?この隆チッチはな、此処に居る皆んなの心の守り神何だぜ?しかもマジ俺達を何度も助けてくれたんだ。其れにな、皆んなが隆チッチの事を信用と信頼しててな、大好き何だぜ?」
「えっ…其うなの?」
「あぁマジ♪でさ、俺の中で1番守りたいのはこのみでさ、2番目は隆チッチ何だ…。誰をも救おうとする隆チッチをな、俺は守ってやりたいんだ…。其れ程俺は隆チッチを好きだし、恩を感じてるんだわ…」
其の言葉に
「だよね〜片平さん、其れは私も同じだよ…」
「ふふふ…私もお父さんと同意見よ♪」
と、青柳夫婦も同意する。
「私が1番なら許すわ〜努さん。其うなのよね、隆志君には返せきれない恩が有るモノね…。何度助けられたか…」
このみも隆志を見て、優しく微笑む。
全員が其う持て囃すから、赤面した隆志が
「ややや、止めて下さいよ皆さん…。ぼ、僕は何もしてませんよ…」
と、照れながら言うのだ…。
「あっでもよ、気を付けなきゃ祟れられるぞ?隆チッチの祟り、神様のキューの旦那も怯えてるんだからよ…マジ気を付けろよ?OK?」
「えっ…マジ…?」
「「「マジ!」」」
「ちょっ…ちょっと皆さん…そ、其れ酷いですよ!?……まぁお望みならば、軽く祟りましょうか?」
「「「済いません!!」」」
余計な事をしたと、即謝罪する一同。
「プッ…アハハッアハハハハハッ本当僕達らしい遣り取りですよね〜、これが有るから毎日楽しいですよ〜♪」
「アハハッだよなぁ〜。でさ、隆チッチ。寵に何を聞きたかったんだ?何だか置いてけぼりの凰凰と河橋の旦那は放って置いて、何聞きたかったんだ?」
「あっ其の前に、私の質問に答えてよ!何故2番目なのよ?」
「ん〜?そりゃ〜1番はよ、キューの坊ちゃんだろ?アイドルで皆んなのマスコット♡」
「あぁ納得!…そっか…皆んなに慕われてるのね…宮津さんは…」
皆んなが慕っていると知り、片平の言葉に従う寵なのでした。
これによって、2人の間に在った壁も無くなりました。
「で宮津さん、何が聞きたかったの?」
少々呆気に取られた隆志に、再度聞く寵。
「あっえっと…」
「…ちょっと…早く言いなさいよね?何なのよ?何が聞きたいの?」
「あっいやえ〜っとね、これ聞いたら怒るかな〜とかちょっと思っちゃってさ…」
「ん…?そんなの内容によるわよ…。ほらサッサとズバッと言いなさいな、男なんでしょ?」
「あぅ…まぁ良いか…。出来れば怒らないで聞いてね、蓮輝君の事何だけれどさ、さっきクズと言ってたのにさ、何故恋人に成って、更に速攻結婚したのかなぁ〜ってね、素朴な疑問が出て来たんだけれど、彼の何処が良かったの?親友の僕からしてもさ、所々クズな行動をするんだけれど、何が良かったの?」
最近容赦の無い隆志の言動。
本当に結婚を申し出たのか?と思える程、段々と容赦が無くなって来たみたいだ…。
其の隆志の言葉に
「酷っ!た、隆志さん酷っ!其れ親友の僕に言う!?メッチャ傷付くんだけれど!」
と涙目に成りながら、文句を付ける蓮輝なのでした。
其の蓮輝を完全無視して
「何故なの?何処が良かったの?」
と、寵に詰め寄るのです。
すると寵は
「え?そんな事?…何言ってるのよ決まってるじゃない、顔よ顔!ダーリン、私のドストライクなのよね〜♪だ・か・ら、顔!」
当たり前でしょ?みたいに“顔”だと言い切る寵に、蓮輝を含めた全員がドン引き。
「えっ…メ、メグちゃん?…」
「ん?なぁにダ〜リン?」
「かかか、顔だけなの…?」
「其うよ?あっ後其れとね、程良く背の低い人で、華奢な人がタイプなの〜♡だ・か・ら〜、ダーリンがドストライク!なの♡うふふ〜」
此処で全員が
“マジかぁーーーーっ!!”
と、成りました…。
「ちょっちょっとメグちゃん!れれれ、蓮輝の顔だけで付き合うって言ったのか!?」
凰哦のもっともな疑問。
其の疑問に寵は…
「えぇ其うよ?其れ以外に何が有るって言うの?凰哦兄…」
「有るだろうがーー!!性格とか、其の他色々と!!」
思わずツッコむ凰哦。
ガゴンッ!
「グア死っ!」
必殺、鉄白豆腐を見事に喰らう凰哦。
「相変わらず覚えが悪いわね…情け無い…。ピクピク瀕死のままで良いから、ちゃんと聞いてよね?私の理想だったのなら、後は如何でも良いのよね〜」
「エッ!?ど、如何でも良い!?」
瀕死の凰哦の代わりに、隆志が聞き返すと
「其うよ?性格とかはさ、後で私が躾ければ良いだけでしょ?違う?」
「は…はは…」
乾いた笑いしか出ない隆志達…。
乾いた笑いをしながらも
「あ、あのさ、もう1っ個きくけど、そんなにタイプだったのに、最初、何故蓮輝君を打ったの?」
更に出て来た疑問を投げ掛けると
「あ〜あの時はね〜、メッチャタイプ!メッチャタイプ!だけれど許せないから打つ!ってね、本能のままに行動しただけよ〜」
と、平然と答えるのだった。
この時全員が
“色んな意味で、サイコパスだ…”
と、思うのでした…。
「如何?これで納得したかしら?」
「えぇ、はい、まぁ…」
サイコパスさんに逆らわないが幸いと、簡単な返事をする隆志。
「さて、色々としたい事も出来たし、各々の疑問もある程度解決もしたからね、そろそろ身支度整えて、楽しい旅を始めましょうね♪」
このサイコさん、テキパキと陣頭指揮をして行くのでした。
「でもそ・の・ま・え・に、ダーリン私の事本当に好き?」
突然、急角度の質問をする寵。
「エッ…」
「「「………ハア!?」」」
余りの突然な質問に、目を丸くしながら、全員が思考停止しちゃいます。
「何固まってるのよ?好きかって聞いてるの!分かる?」
少しイラっとした顔をする寵。
「如何なの!?」
「す、好きです!誰よりも好き!」
何故かまた、公開処刑をされる蓮輝。
公開処刑にて、真っ赤になりながら、顔を手で隠し蹲る姿に、全員が
“哀れだ…”
と、同情しました。
「なら私の言う事は、ちゃんと聞いてくれるわよね?」
「は…はい…」
「うふふ、宜しい…。で、宮津さん、貴方にも聞きたいのだけれど、さっき凰哦兄にさ、結婚今はムリって言ってた気がするのだけれど、其れって今後は有り得るって事よね?」
此処で更に2人の公開処刑が確定しちゃいました!
「なななな、何言ってんのさ!?ぼぼぼ僕そんな事言った!?」
「そそそ其うだメグちゃん!たた、隆志がそんな事言ってたか!?」
「あら何しらばくれようとしてんのよ…。ねぇ皆んな、皆んなもちゃんと聞いたわよね?」
「あぁ俺ちゃまは聞いたぜ?」
「私も努さんと同じ、其う聞いたわよ?」
「あっはっは、確かに私も聞いた気がするよ」
「ふふふっ…私も聞きましたわ」
「あっ其れ僕も聞いたよ?あの時メグちゃんが聞いた事と同じ事思ったよ…」
とまぁ、全員一致で逃れる術が無くなりました!
「で、如何なのよ?」
ズダズガと音を立てて、詰め寄る寵。
彼女の詰め寄りは誰よりも強く、逃れる事が出来そうに有りません。
「えっ…マジ…ぼ、僕、本当にそんな事言ったの…?」
自分が言った言葉を未だに信じられない隆志。
無意識とは言え、何故そんな事を言ったのかすら、隆志自身、分かっていなかった…。
「あらららら…本当に覚えて無いのね…。まぁ〜確かにあの時は、マジでキレてたからね〜、覚えて無いのも仕方ないわよね…。でもこれだけの証人が居るのよ?今更言い逃れは出来ないわよ?宮津さん…」
ニタァ〜と笑いながら言う寵。
パッと見渡すと全員も同じく、ニタァ〜としています。
其れを見たら段々と、怒りが加速度を上げて、祟りと言う名のミサイルが、発射されました。
「「「!!!???」」」
凰哦以外の全員が悪寒を感じ、其れ以上、何も喋る事が出来なく成りました。
ギラッと睨む隆志に、ビクッと成る祟られた方々。
「………皆さん、余計な事ばかり言ってないで、早く旅に出る支度をしますよ…。其れが完了する迄お口に呪い!分かりましたか!?」
隆志の脅しに、フルスイングで頷く方達。
勿論、蓮輝と寵も、隆志の怖さを身を持って理解し、フルスイングで頷いていました。
「其れじゃ、早速始めますよ?良いですね?」
“はいっ!”
と頷き、わらわらと其々の準備に取り掛かるのでした。
「あっ其うだ!ねぇ凰哦、先ずは何処から向かうつもり?」
「ん?そりゃ〜このバカキューの助言で、西からって言ってただろ?なら沖縄から向かえば良いだろう…。キューが安心して暮らせる場所を沖縄から始めて、最終的には北海道迄目指せば良いさ…」
「ふ〜ん…やっぱり其うだよね…。でもキュー君大丈夫かな?」
「ん?何がだ?」
「いやだってさ、沖縄や北海道は飛行機で行かなきゃでしょ?飛行機の手配もだけれど、キュー君、荷物扱いになっちゃわない?機内持ち込みしたとしてもさ、何時間も大人しく出来るかも分からないし、下手したらさ、乗客の誰かがキュー君の事見える恐れも有るとは思わない?其れを如何するのかな?ってさ、思ったんだ」
何とまぁ〜、細かいとこ迄気が付く隆志何でしょう。
「そっか…其の事迄考えて無かったよ…。流石隆志だな、お前の其う言う所に何時も、俺は感心するよ。ありがとな隆志…」
飛行機にキューを乗せる事を、深く考えて無かった凰哦。
リュックに入れて搭乗する迄は良いが、其の後、荷物入れの棚の中に閉じ込めるのは、流石に可哀想だし、かと言って膝に乗せたまま、大人しくしているとは思えなかった…。
誰かに似たのか、とても好奇心旺盛なキュー。
じっとしてる筈は無いし、先程隆志が言った“見える人”がもし居たのなら、少なからず騒ぎに成るとも思えていた。
さて、如何するもんかと考えていたら…
「ねぇ凰哦、多分沖縄はさ、キュー君にしたら住み易い地域では無いと思うよ?」
と、隆志が言う。
「うん?何でだ?何故其う言える…」
「冬眠。キュー君は冬眠するんでしょ?」
「あぁ冬眠していたよ…」
「暖かい家の中でも冬眠してたけれど、沖縄は冬でもかなり暑い地域だよ?其れ程暑い地域だとさ、冬眠、ちゃんと出来ないんじゃないかな?」
キューの冬眠について、隆志が何か思う所が有るみたいだ…。
「おい隆志、冬眠が如何したって言うんだ?」
「う〜ん絶対だとは言い切れないけど、多分キュー君達はさ、冬眠しないと力を蓄えられないんじゃないかな?ねぇ其うでしょ?キュー様」
凰哦に躾けられてる最中の“キュー”に、隆志が確認すると
ー 良く分かったよね、隆志って感が良いよね本当…。感心しちゃうよね、ゲヘッ ー
と、肯定されました、ゲヘッ。
「其うなのか!?其れなら沖縄は行かなくても良いよな…。隆志が居てくれて、本当良かったよ…。ありがとうな〜隆志…」
「うぅん気にしないでよ。でもお役に立てたなら嬉しいよね♪」
「ハハハッだな!で、何処から向かおうか…」
「う〜ん…船でなら時間は掛かるけれど、鹿児島から船で奄美大島とか、屋久島から始めれば良いんじゃない?何せ伝説で、神様が居るって言われてるからね」
「其うなのか?…うんヨシッ、其れじゃ其うしよう。移動はちょっとキツいけれど、車で行こうか…。鹿児島迄は船で行って、更に船で移動すれば、まぁ〜イケるだろ」
「うん、其れが良いと思うよ」
と、隆志の助言で行き先と、移動手段が確定されました。
最初に目指す目的地は、奄美大島に決定です。
目的地が決定され、乗船チケットの手配や出発予定日などを決めようと、凰哦達は話し合うのでした。
さて、どんな旅になるのでしょうかね…。
楽しい旅に成ると良いですね。
ふぅ〜…何とかサブタイトル通りに、終えられた気がします…。
で、読者の皆さんはお気付きでしょうが、今話でサブタイトルと同時に、この章もお終いです。
次話から新たな章がスタートします。
ってな感じで、新たな章の次話をお待ち下さいませそ〜ん。




