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キューと僕の思い出日記  作者: 喜遊元 我可那
新たな出会いと別れの準備
53/65

旅支度

 ま〜たまた、間を空けての最新話です。

 今回は、何時もよりも文字数すくないですよ?

 では本編を如何ぞ〜。

 ちょっと前に、とある街の孤児院にて、思いも寄らないイベントが行われました。

 其のイベントに参加した大半にとっては、人生の一大イベントと成り得るモノでした。

 其れも1人の女性により、目紛しいスピードで、次々と進められて行くのです。

 其のどれもが重要な事ばかりで有り、即決断を強いられるという、とても大変なモノなのでした。

 其の中でも1番驚き、誰もが“クレイジー”だと思った出来事が有りました。

 其れは、蓮輝に初めての恋人が出来たという事…。

 しかもその恋人とは、蓮輝の発言に対して怒りを顕にし、自ら蓮輝を叩き付けたのに、叩き付けた後の蓮輝の発言によって、何故か突然付き合う宣言をしたのです。

 一体如何して其う成ったのか、全く理解が出来無い一同なのでした…。

 其の上、ポンポンと事を運んで行き、其の強引な行動力により、片平の解雇を阻止所か、孤児院の近辺にて蓮輝と同棲する事や、職場迄の行き帰りを凰哦にサポートさせると言う、何とも狡賢い知恵の持ち主でも合ったのです。


 スパーーーァン!

 痛っ!

 なっ何するんですか!いきなり平手打ちする何て!?

「ちょっとアンタ!私が狡賢いですって!?アンタ私に喧嘩売ってる!?売るなら買うわよ?其の喧嘩、幾ら!?1ドル?1円?1ウォン?1ペソ?じゃ無かったなら、グーでアンタの目玉エグるわよ!?其れでも良い!?」

 とまぁ、こんな感じの最恐の女性…

 ガツン!!

 ゲフッ!ボク死っ!

「アンタ、マジ私を怒らせたいの…?次バカにした事言ったら…マジ…()るわよ…?」

 いやいや貴女、今鈍器で殴りましたよね?

 既に殺る気(やるき)マンマンですよね?

「アアァン!?何か文句でも有る!?」

 いえいえそんな事…な、無いですけど?

「だよね〜。…フッ分かってると思うけど…次はマジ無いからね…良い?」

 ………。

「良い!!?」

 は、はい!!

「ったく豆腐の角で殴られただけで、何ギャーギャー騒いでるのよ!バッカじゃない?…でもまぁ分かったのなら、今回は其れで許して上げるわ…」

 ………豆腐……角?……いやいやアレは、カッチカチに固まった白い塊でした…よね…?

「何!?未だ文句でも」

 いえ有りません!

「そぉ?」

 はい、ですから話を先に進めましょう…。

「ったく手間掛けさせて…。無駄に時間取られたじゃない…この坊ちゃんメガネが!」

 ………済みません……。

 以上私、宮津 隆志が現場からお伝えしました…。


「おい隆志…顔が赤く腫れて、頭にデカいタンコブ作って…一体如何したんた!?」

 顔を腫らし、頭に大きなタンコブを作った隆志に、凰哦が何事だと聞く。

「あっ…いや…えぇっと〜…」

「如何したんだ?何か含んだ様な吃り(どもり)をして…。何か言えない事でも有るのか?」

「あの〜…えっと〜…」

「言えない事ないのなら、ハッキリ言うんだ!ほら!」

「あっいやね…何故か急にさ、何処かの誰かに向けて、ナレーションしなければって衝動にかられてさ、向こうでナレーションしてたら…組家さんに叩かれて、豆腐と言う名の鈍器で殴られたんだよね…」

「………ハア!?豆腐で殴られた〜?お前は馬鹿か!?何だ其れ…。どんなナレーションしたのか分からないが、メグちゃんを怒らせる様な事言ったんだろ…?」

「……うん、多分其う…」

「多分其うって、お前…未だ蓮輝の影響残ってるんじゃ無いか〜?」

「…如何だろ…?」

「このバカ…。まぁ其れはそれで良いとしてだな、メグちゃんを余り怒らせるなよ?後々面倒だからな?」

「…うん…」

 ツカツカツカ…

「ちょっと凰哦兄!面倒とはど〜言う事〜!?私の何処が面倒なのよ!終いにゃ本気で殴るわよ!?」

「……ほらな……(小声)」

「うん、だね…(小声)」

 ガンガンッ!

「「ハグ死っ!!」」

「本気で殴るっていったでしょ!いい加減にしないとマジ殴るわよ!!」

((いやいや、貴女既に殴ってるよね…))

 凰哦と隆志は、同時に其う思った。

 何故2人は、声に出さなかったのには、訳が有ったのだ…。

 寵の手には、カッチカチの()()()と思われる白い鈍器が握られていたからだ…。

 また何か言えば、確実命を狩られると、2人抱き合い震えるのでした。

 其の2人にお構いなく、寵は

「あっ其うだ!ねぇねぇ凰哦兄、旅に出る前にさ、私、ダーリンと結婚式挙げるから。何処か良い式場知らない?」

 ……………

「ねぇ聞いてる!?」

 ……………

「エッ!?」

「エッ!?じゃ無いわよ!式!式を挙げたいのよ!私とダーリンの結婚式をね!」

「ハァ!?お前はバカかーーー!」

 ボク死っ!

「グアアァァァーーーッ!!何マジ殴りしてくれてんだよ!」

「さっき言ったばかりでしょ!余計な事言ったらマジ殴りするって!其れもう忘れたの!?其方こそバカなんじゃ無い!?」

「アウゥ…」

 カッチカチの白い鈍器をブンブン振り回す姿に、ビビって其れ以上何も言えない凰哦。

「で!?ちゃんと答える気有る!?無いならダーリン連れて、向こうの家に行くからね!」

 と、何処のヤクザかと思わせる脅しをする寵なのでした。

「ちょっちょっと待ってくれメグちゃん!結婚式挙げるって、蓮輝は了承してるのか!?そ、其れに、婚姻届とかは如何するんだ!?」

「ん?ねぇ何言ってんの?凰哦兄…。私とダーリンの2人は愛し合ってるんだから、わざわざ了承得なくてもOKするわよ、ねぇ〜ダ〜リ〜ン♡」

 少し離れた場所で、静かに凰哦達の遣り取りを見ていた蓮輝に、寵が尋ねる。

「エッ?アッ…エェッ!?」

「ほらね凰哦兄、エェって言ってくれたわよ。エェって事は良いって事だから〜、だ〜か〜ら〜O・K〜よ〜♪」

「「エエェェエーーーッ!?」」

「アホかーーーっ!違うわーーーっ!」

 ガチコーーーン!

「アブ死っ!」

「…凰哦兄…次は…マジ、トドメを刺すわよ…?」

 と言いながら、トドメを刺す寵。


 ラン、ラ〜ララ、ランランラン♪

 ラン、ラ〜ラララ〜♪

 ラン、ラ〜ララ、ランランラン♪

 ラン、ラ〜ラララ〜♪


  またもや何処からか、悲しい調べが聴こえて来る…。


「ちょっと凰哦!カンバッーーク!逝っちゃダメだよ!ほら早く帰って来てよーー!!」

 天に召され様とした凰哦を引き戻す隆志。

「ってキュー様!アンタ幾ら凰哦と仲が悪いからって、何ふざけた事してるんだよ!神様のお願いを今此処で、アンタを消滅させる様お願いしようか!?其れとも全身全霊で呪ってやろうか!?2度と神様に戻れない様にね!」

ー ウヒィッ!ゴメンなちゃい!其れ止めてよね!お願いだから〜! ー

「分かったのならサッサと凰哦を生き返らせなさい!早くっ!」

ー は、はいなのね!……でも…如何して我が悪戯したって分かったの?… ー

「………其れ……マジで言ってる?」

ー ん!?何なに其の言い方!カッパの神様に向かって、そんなバカにした様な言い方って無いじゃないのよ〜! ー

「フッ…カッパの神様が、聞いてて呆れるよね…」

ー ななな、何〜〜〜!!嫌い!大好きだったけど、も〜〜嫌い!!隆志のデベソーー! ー

 プチッ…

「おいジジィキュー…マジ呪うぞ…!?如何やら僕には未だ、蓮輝君の残骸が残ってるみたいなんだよね…。其れ、如何言う意味か分かる?ねぇ分かるかな〜?」

 直ぐ側に蓮輝本人が居るのに、メッチャ失礼な発言をする隆志。

 だが其れに気付かない蓮輝。

 何せ

(結婚!?婚姻届!?エッ!?ハアッ!?)

 と、冷静では居られないからでした…。

 だが…

ー ちょちょちょっと待って〜!あの偉様何様の嫌な部分が残ってるの!?ヤダヤダヤダ!怖い!怖いよ〜!謝るから許してよね〜! ー

 とまぁ、必死に謝る“キュー”なのでした。

「さっき、如何して分かったのって言ったけどさ、前に蓮輝君でしたじゃないのさ…。其れ、忘れたの?」

ー アッ! ー

「本当に神様?余りにも抜けてるよ…」

ー ……… ー

 隆志の言葉に言い返せない“キュー”。

「で!未だ魂抜けたまま何だけれど!?このままじゃ本当に凰哦が死んじゃうんだけれど!」

 その言葉に

「エッ!?マジで言ってる!?坊ちゃんメガネ」

「其れ本当!?ちょっとオモロと思ってたけれど、其れってマジヤバいじゃん!」

「オモロって…マジだからね…。後其れと!いい加減僕の事、坊ちゃんメガネって呼ばないでくれる!?僕の名は、宮津 隆志って言うんだよ!」

 其の遣り取りを魂の状態で見ていた凰哦は、慌てて自分の体に戻ろうとするのだ。

 其れ迄、憎き宿敵の“キュー”がしている事に気付いた凰哦は、其の“キュー”に対し、懸命に魂の状態でチョップや凰ピンを繰り広げていたのだが、何せ魂の状態なので、全て空振りして苛立っていた。

ー 早くやってるよ〜!でもね、この横暴哦がさ!ちょっかい出すから出来なかったのよ!分かる!? ー

 実は凰哦のとっていた行為が原因で、死にかけていたのだった…。

 急いで肉体に飛び込もうと何度も繰り返すが、何故かすり抜けたり、弾かれて仕舞ったりと、自力で元に戻る事が出来ない。

 焦る凰哦。

「ダメダメそんなんじゃ!今のままじゃ戻れないよ凰哦!待って!僕が手助けするから!」

 そう言って、倒れてる凰哦を抱きかかえ、凰哦の肉体の穢れを浄化する隆志。

「凰哦の怒りが穢れを招き入れたみたいなんだよ…これで大丈夫な筈。キュー様もほら早く!凰哦を元に戻してよね!」

ー はいなのよ…そりゃっ! ー

 2人の力が合わさって、無事に肉体に魂を戻せた凰哦。

「ありがとう隆志〜!!」

「ウヒャッ!!」

 感謝の強烈ハグをする凰哦に驚く隆志。

「テメッ!このヤロ!!」

ー ウビャッ!! ー

 憎しみを込めて、強烈な凰ピンとチョップを“キュー”に繰り出す凰哦。

ー イギャーーーーイ!!な、何するのよさ〜!!何で暴力振うのよ!バカ横暴哦!! ー

「このヤロ〜!言わせておけば〜〜っ!テメェ〜が余計な事したからじゃないか!見てろよ〜!済いません神様!このバカ神、俺が躾けても良いですか!?トコトン追い詰め躾けてやりますから、如何か許可して頂けないでしょうか?」

ー イィッ!? ー

 凰哦の申し出に、驚愕する“キュー”。

 既に何度も凰ピンなどを喰らわせていたのだが、相手はやはり腐っても神様なので、有る程度手加減をしていたのだ。

 其の凰哦の問い掛けに、神様は

ー 許す、このバカを躾けてやりなさい…。何千年経っても間抜けさが抜けぬ故、其方(そなた)が躾けてくれると助かる…。其の為特別に、其方にだけ、このバカ専用の力を与えましょう… ー

 と、神様のお許しを頂いただけではなく、“キュー”専用の躾パワーをも頂戴しちゃいました。

「ありがとうございます!!神様!!ってな訳だ…バカキュー様よ…。覚悟は良いな?…」

ー イヤーーーッ!!何故なの!?如何してなの!?大神様〜!!我ちゃんとしてるでしょ!?イヤイヤイヤーーーッ!!こんな横暴哦何かに、力を授けないでよね〜!お願い大神様〜!! ー

 必死に懇願する“キュー”なのだが

ー ……… ー

 無言の返事しか帰って来なかったのだ…。

ー 大神様〜〜!!赦して〜〜!! ー

ー ………知らん!…… ー

 と、完全に見捨てられた“キュー”。

 其の後何度も懇願するのだが、一切無言を貫く神様。

 遂に、これ以上懇願してもダメだと悟った“キュー”は

ー 大神様のバカーーッ!もう知らない!我逃げるからねっ! ー

 と、神様に悪態を付いて逃亡しようと試みるのだった。

 だが残念…。

「何処に行くつもり何だ?逃すわけが無いだろう?」

 と、“キュー”の尻尾を鷲掴みする凰哦なのです。

ー ハギャッ!?な、何で我を掴めるのよ!? ー

 実の所今迄は、“キュー”の気配を察知し、其処目掛けて凰ピンなどを繰り出し、近くに隆志が居たおかげで、隆志の持つ力を無意識に使用していただけで、自分の力で“キュー”に対し、攻撃を喰らわせる事が出来なかった。

 実際“キュー”の姿も見えず、超常の存在で在る“キュー”に触れる事は、この場では、隆志以外居ないのだ。

 気合いで見える様に成った寵でも、触れる事が出来ないのが現状なのである。

 其れなのに、何故かしっかり“キュー”を認視し、触れると言うか鷲掴みされている事に、驚きを隠せない“キュー”だったのだ。

「フフフッ…これが神様から頂いた躾の力かぁ〜、これは素晴らしい〜♪」

ー エェッ!? ー

 しっかり“キュー”を睨み付け、逃げ様とする“キュー”を力の限りで掴み

「バカめ、だから逃がさん!と言っただろう?諦めろバカキュー様…?」

 と、超〜ニヒルな笑みを浮かべ、ジリジリと詰め寄る凰哦でした。

「あぁ〜神様ありがとうございます!何と素晴らしい力を授けて頂いて、本当に感謝します!これで、このバカ神を躾けられます!本当にありがとうございます!」

 神様に感謝の言葉を述べ、とても上機嫌の凰哦に

ー 構わぬ…。余もこのバカを如何躾ようか、悩んでおった故、其方が躾けてくれるのなら助かるというもの…。後1つ、其方から逃げられぬ様、呪鎖で繋いでおこう…。どれ程遠く離れていても、其の呪鎖を手繰り寄せれば、直ぐに此奴が来るだろう…。では躾を頼むぞ… ー

 と、凰哦から逃げられない様にされた“キュー”。

「なんとそんな事まで…ありがとうございます!本当に、ありがとうございます!」

ー 良い… ー

 更に感謝する凰哦とは裏腹に

ー そ、そんなぁ〜大神様〜!其処迄する必要有るの〜!? ー

ー ……… ー

ー 大神様のイジワル〜!もぅ〜ヤダッ!!キライ!! ー

 と悪態を付き、拗ねる“キュー”なのでした…。

 ギャーギャ、ワァーワァ騒いでる2人に

「ねぇちょっと凰哦兄、さっきから私達の事忘れてない?」

 鋭い視線を向けながら、寵が凰哦に聞くのだ。

「えっ…いや?全然?」

 ダンッ!

「私の目を真っ直ぐ見て、同じ事言える?」

 滝の汗を掻きながら、フイっと目を背ける凰哦。

「やっぱり忘れてたわよね…?其れとも、私とダーリンの事を有耶無耶にしようと考えてたり…」

「してないよ?そそそそ、そんな事、すすす、する訳」

「してたわね!!」

「……はい…其の通りです……」

 凰哦にしてみれば、蓮輝との結婚話を如何にか無いモノにしたかった様で、其の時運良く?なのか、“キュー”がちょっかいを出して来た事も有り、これで何とか話をはぐらかせると思ったみたいなのだ…。

 だが残念、相手が相手なので其れは叶わず、有耶無耶にすら出来ない様なのだ…。

「で、如何なのよ?私達の祝福を祝いたくは無い訳?」

「………あっいや其れは…蓮輝も其う望むのならな、心から祝福したいさ…。でもな、本人を目の前にして言うのも何だが、メグちゃん、本当に後悔しないのか?」

「後悔って何をする訳?」

「………蓮輝…ぐっ…うぅ……」

 余命1年を切り、残りわずかと成った蓮輝の寿命。

 覚悟も理解もしているのだが、やはり言葉にするのが辛くて苦しい凰哦。

 其れを痛い程理解した隆志が

「…蓮輝君の残りの寿命…貴女は既に知っているよね?」

「…えぇ分かっているわ…」

「凰哦はこれ以上辛くて言えそうに無いから、僕が代わりに貴女に聞くよ、良い?」

「えぇ良いわよ?」

「其れじゃ、凰哦も多分…君達2人が本当に心から1つに成りたいと思っているのなら、祝福したいと思ってると思うよ…。唯…」

「唯…?」

「蓮輝君がこの世を去った時の貴女の事を危惧してるんだよ…」

「私の!?えっ?一体何を危惧する事あ」

「未亡人に成るって事だよ、分かる?」

「………」

「貴女が何故、蓮輝君を好きに成ったのかは分からないよ?でもね、結婚するって事はさ、愛し合った2人がする事であって、これから幸せな家庭を築くぞ!ってなるじゃない?違う?」

「そりゃ其うよ、当たり前じゃないの」

「だよね…。なのにさ、言い方悪いけれど、直ぐに蓮輝君はこの世を去る人なんだよ?」

「………」

「其う成った時、残された貴女は如何するつもりなの?知り合って未だほんの少しだけれど、其れでも僕なりに、多分昔から知ってる凰哦なりに、貴女は深い愛情を持っている人なんだと思てるんだ…」

「………」

「否定が無いって事は、自分でも分かってるって事だよね…。そんな貴方がさ、本気で愛してる人がこの世を去ったなら、如何なるのかと凰哦は心配しているんだよ…。自分が其うだったからね…」

「…隆志…」

 隆志が凰哦の気持ち全てを見事に言い当てた上に、彼女を諭す事に、凰哦は心打たれるのだった…。

 本当に何処迄も、他人の心を癒してくれる、稀有な存在だと思わせられたのだった。

 凰哦にとって隆志とは、大切な掛け替えのない存在でも在るのだった…。

「ありがとう隆志、俺の言いたい事全て言ってくれて…。其れと済まないな、何時も嫌な役ばかりさせて仕舞ってさ…」

「そんなの別に良いって、何時も言ってるでしょ?凰哦の心は僕が守るからってさ…。で、話は戻すけれど…」

「此処からは、俺が聞くよ…」

「あ…うん…分かった…」

 フワッと笑って、凰哦の後ろへ1っ歩下がる隆志。

「隆志が言ってくれた事は、俺が気に成ってた事全て何だが、メグちゃん…そこん所は如何何だい?全て正直に答えなさい。おチャラケや脅しとかは一切無く、メグちゃんの本心を真っ直ぐ聞かせてくれないか?その後に蓮輝、お前も如何したいか、嘘偽り無く言いなさい…。分かったか?2人共…」

 凰哦の気持ちを知った蓮輝と寵は、如何答えていいかと黙って仕舞う。

 寵にしたら、そんな事分かってると言いそうに成るのだが、自分の知っている凰哦の中で、1番真剣で有り、1番憂いた目と表情をしていたから、何時もの様に、思った事を直ぐ言ってはいけないと思ったのだ…。

 一方蓮輝はと言うと、余命僅かな自分が、勢いで結婚しても良いモノなのだろうかと、残す方も残される方も、何方も辛い選択などしたくは無いと、黙ってしまったのだ…。

 ほんの少し長い沈黙で、2人の考えが分かって仕舞う凰哦と隆志。

 段々と気不味く成って来た時

「ねぇねぇ蓮輝お兄ちゃんはね、隆志お兄ちゃんと結婚するんじゃ無かったの〜?」

 と、突然核弾頭をブチ込むキュー。



「「「「エッ!?」」」」



「「「「エエエエェーーーッ!!??」」」」

 如何してそんな発言をしたのか、全く理解出来ない一同なのでした…。

 如何なる?

 ってな事で今回は、こんな感じで完了でございます。

 続きが気に成る様に、今話は此処迄です。

 では次話をお待ち下さいまし…。

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