チョコクッキー
「クッキーの缶あるじゃん!」
緑色でキラキラしてる不思議な缶だった。
「今日スーパーの福引であたったのよ、四等」
私は母の話も聞かずににバリバリとクッキーを食べていた。
美味しくて、手が止まらず夢中で食べていたら視界が歪んできた。
あれ?なにかがおかしいと思ったら母が私に手を振っているのが見えた。
あれ?私のお母さんじゃないかも。
甘い匂いの中目が覚めた。全く理解ができていない頭の中。
硬い茶色の地面にぼこぼこの岩がある。
一体どこにいるのだろう。
「おじょうさん、こんなところで一体なにをしているの?」
「ここはどこですか?」
「ここはチョコクッキーです。」
「え?」
「ここはチョコクッキーですよ。地面食べれますよ」
そう言っておばさんは地面をほじくりだして私に渡してきた。
アンパンマンの頭みたいな感じで渡すのでちょっとわらってしまった。
甘い甘い匂いの塊を恐る恐るたべてみた。
「おいしすぎる……」
おばさんはこっちにおいでとさっきほじくった地面の中に入っていった。
きっと私は夢を見ているに違いないと思いながらほじくった地面に入っていった。
真っ暗で何も見えなかった。次第に匂いは消えていき。灯がついた。
ベットの中だった。やっぱり夢だったのか…と今日も緑のキラキラした綺麗な缶の中で生活しました。
これもまた一興。