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女神(妹)と気ままに異世界生活  作者: 月之住人
学校
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適性検査

 先生に呼ばれて校長室に来た。

 特にやらかしてしまった事はないはずなんだけどな...

 あんな簡単な問題だから、満点とれるだろうから、特に問題はないはずだし...

 うーん、まあ、きっと何とかなるか。

 俺は先生の先導の元、校長室に着いた。

 校長室に移動した俺は、二人の偉い立場にいるであろう二人と、向かい合ってい椅子に座っている。

 片方は、小太りで人の良さそうな感じである。

 背が低い事が、さらにデブを引き立たせているのだろう。 

 今まで見た事がないくらいの横幅である。

 もう一人の人は、ものすごいいかつい人である。

 さらに威厳ぽいものがある。

 小太りな人と比べると、すごい校長感が半端ない。

 怒ったらものすごい怖い奴だ。

 さらにこの先生は、体つきがすごくよく、筋肉の凸凹が、服の上からも丸わかりで、今すぐ服が破けてしまいそうである。

 もう教師じゃなくて、軍人でもやってろと、言いたいぐらいである。

 雰囲気や、第一印象からしても、教師よりも軍人の方がしっくりくる。

 顔に傷でも出来たらなおさらだ。

 小太りの方が話しかけてきた。

 

「さて、ヤサカイアオイ。私は学校長のフェルドである。まずは入学おめでとうと言わせてもらう。」

「あ、ありがとうございます。」


 はあ!?

 そっちなのか。

 校長なのはそっちだったのか。

 そんなの聞いていないぞ。

 もっと早く伝えてくれ。

 ま、まあとりあえず、入学はできたようだ。 

 一安心である。

 ただ、まだ問題は残っているため、まだ不安は残っているが。

 最初からやらかしてしまったのに、入学できるとは思いもしなかった。

 さあ、今は喜んでいる場合ではない。 

 何かあったら、すぐに土下座できる心の準備をして、気を引き締める。

 しかし、とても気になる。

 なぜ小太りが校長なのか。

 あのいかつそうな先生が校長をやった方が、全体がまとまって良い学校になると思うのに。

 まあ、ほとんど恐怖政治に近い感じになるのだろうが。


「そんなに緊張するな。ちょっと確認したい事があるだけだ。。」


 本当に俺は何をやってしまったのだろう。

 何を確認されるのだろうか? 

 なんだか緊張してしまう。


「さて、確認したい事とは、あの試験をすべて満点という結果を平民が出したのは君が初めてなのだよ。今までに満点を出せた人はいるが、それは全員貴族で、物心ついたときから勉強をしていた者だけなのだよ。だからまず、いくつかの質問をさせてもらう。まあ、かなり緊張しているようだからな、口頭ではなく筆記でやってもらう。そっちの方がこたえやすいだろう。」


 校長と名乗っていた小太りのフェルドは、隣のいかつい人に、「あれを持ってこい。」と言った。

 いかつい方の人はそれを聞いて、部屋から出ていった。

 俺と校長の間には、それ以降の会話はない。

 しかし、この世界の学力は低すぎである。

 まあ、機械とかないから、特に高い学力は必要とされないのだろう。

 だが、そのせいで俺はこんな事になってしまっているのだ。

 今後生活する中で、面倒事に巻き込まれないことだけを切に願いたい。

 おっと、準備が出来たようである。

 いかつい方の人が、この部屋に戻ってきた。

 一枚の紙を持っている。

 しかし、ものすごく姿勢が良い。

 顔もいかついし、がたいもすごいんだから、やっぱり教師じゃなくて軍人の方が...

 俺は、紙に書かれた簡単な質問をの答えをパパッと書いていく。

 これぐらいの質問ならば、いくら緊張していたとしても、口頭で問題なく答えられると思うんだけどな...

 俺の考えがおかしいのかな?

 地球との違いがすごすぎる。

 俺だけがおかしいって言うわけではないよね?

 そうだよね?


「さて、君は筆記、実技共に満点だったため、クラス決めしようがないのだ。と言うわけで、特例として君は、特殊クラスに入ってもらう。毎日授業に参加してもらうのは変わらないが、自分の好きなところに参加するのを許可する。君にはかなりの才能があるはずだ。このような待遇にしておけば、やろうと思えばだが、すべての過程で卒業に必要な量の成績を修めることができるだろう。だから、君の卒業する条件は、すべての学科で卒業できる成績を修めることだ。時間割は自分で決めてくれ。では、今日は帰って良いぞ。また、教室で会おう。」


 結局、いかつい人は、何もしゃべらずに終わってしまった。

 名前すらも聞けていない。

 フェルド校長の方は、マシンガンのようない勢いで絶え間なく、言葉を発した後、俺のことなど全く気にせずに部屋を後にしたのであった。

 そんな人に対して大した返事もできるはずなく、俺が返事も何にもしていないのにさっさと行ってしまった。

 なんだか少し苦手な感じの人だ。

 だが、そこまで関わることもなさそうなので、良かった。

 無理をする必要はあんまりなさそうだ。

 だが一人で特別教室と言うには少しさみしい感じがする。

 多目的ホールから外に出るとまたたくさんの視線を感じた。

 なんだか少し寒気がするものも混ざっている気がする。

 少し怖かったから、急いでセバスチャンのいる馬車の駐車場まで行きたいが、場所が分からない。だが、


「お疲れ様です、アオイ様。それでは帰りましょう。茉莉様はおひとりでお留守番なされておりますから、遅いと少し怒られてしまうかもしれませんから。」


 と、セバスチャンが迎えに来てくれた。

 セバスチャンが、何か恐ろしい事を言っていた気がするが、きっと気のせいであろう。 

 俺は、幻聴が聞こえてしまうほどに疲れ切ってしまったのか。

 急いで休まねば。

 そのおかげで、何にも迷うこともなく、すぐに馬車までたどり着き、家に帰れた。

 先ほどのが、幻聴じゃなかった。

 というのがない事を祈ろう。

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