出発
突然ですが、第七、八部分での適性検査なのですが、とある作品と酷似している事がわかったため、内容を変更しました。
その影響で、第八部分が短くなっています。
その後の内容は変わりません。
俺は、一年間ひたすら頑張った。
茉莉の修行は、だんだん手間がかかるものになってきたりと、大変になってきた。
それにプラスで、自分で強敵を召喚し、ひたすら倒し続け、力をつけてきた。
その成果は、
名 八坂井 葵
種 人間?
レ 9999
魔 計測不能
総 9000000 ランクS
ス 万物適性Lv10 魔神の化身Lv10 神の加護Lv10 手加減LV10 メニューLv5 ????Lv??
称 ???? 神の兄 神達のお気に入り 超越者 人外 料理の神 救世主 良い子の味方 伯爵 信仰対象
というような感じに変化していた。
前回確認した時から、レベルやスキル、ランクは変化なしだが、総合力は400000上昇し、称号は二つ増えている。
期限は、まだあとは1年残っている。
さらに総合力や称号を増やす事は可能だろう。
もしかしたら、スキルも増やせるかもしれない。
スキルを増やす事が出来たら、さらに戦いの幅が広がるだろう。
まあ、使いこなせなければ意味がないのだが...
そこは完全に努力次第である。
逆に使いこなせる事が出来れば、とても強力な奥の手になってくれるだろう。
だが今、一つだけ心配な事がある。
相手の実力がどれくらいかがわからない。
強いという事は教えてもらえたが、詳しいところがわからない。
相手の事がしっかりわかれば、どれくらい強くなればいいのかだとか、対策が立てやすい等、メリットがたくさんある。
というわけで学校が休みである今日は、これから目標である吸血鬼の所へ遊びに行こうと思う。
そう、決して倒しに行くわけではない。
遊びに行くだけである。
何かあったら、すぐに全力で逃げ帰るつもりである。
まあ、きっと何とかなるだろう。
さて、俺はせっかく遊びに行くのだ。
少し準備をするべきだろう。
しかし、今からすぐに準備できる事は少ない。
せっかくなので、メニューを強化する。
さて、今のメニューには、おれにとってあまり使い道がなくなってしまっている能力がある。
そう、マップである。
今の俺のマップの使い道は、俺の迷子対策と、生物等の場所を表示する機能で、近接攻撃限定であるが、奇襲対策の二つだけである。
こんなに使い道がないのであれば、正直いらない能力になってしまう。
ただただ無駄な能力である。
そんな能力を保持するのは、なんかちょっと嫌である。
もつなら使う能力だけで良いのだ。
まあ、俺が望んで手に入れた能力なんだけど...
そんな事はどうでも良い。
とりあえず今必要な事は、このマップの機能の強化である。
俺が思いつく追加機能は、たった一つである。
そのマップに映っただけで、その対象の能力を確認できるようにする、というものだ。
国が映れば、国の情報を確認でき、生命等の反応が検知されれば、その対象の情報が表示される。
そうすれば、その対象に近づくだけで、それは危険な存在かどうかがわかり、自分の身を守るのに役立ってくれるだろう。
というわけで、今回望むのは、マップに映るだけで、映った対象の情報を、可能な限り確認できる能力だ。
この機能があれば、マップは十分に機能してくれるだろう。
相手が予想以上に強くて負けてしまったなどと言う、笑えない事態になる事はないだろう。
能力が欲しいと願うと、勝手にマップが拡大された。
すると、拡大されたマップの一部が、地図ではなく説明に代わっていた。
国の名前や人口、首都、面積等の情報や、今いる首都、アンビアーノの情報も載っていた。
無事に機能を増やす事が出来たようだ。
メニューのレベルも、一つ上がっただろう。
今できる準備はこれくらいだろう。
じゃあ早速、茉莉に許可をもらってから、遊びに出かけようじゃないか。
「まーつーりー、吸血鬼さんの所に、遊び行っていいー?」
離れた場所にいた茉莉に確認を取る。
すると、茉莉はこっちに歩いてきた。
まあ、離れた場所で話をするのは、ちょっと大変だから、近くに来るのは当たり前か。
そんな事はどうでもいい。
許可がもらえるかどうかが大切なのだ。
「おねーちゃん、その吸血鬼ってあの倒さなきゃいけない吸血鬼?」
「そうだけど?」
「そうだけどって、おねーちゃん何をやろうとしているのかわかってるの?」
「遊びに行くだけだけど?」
「なにをして遊ぶの?」
「魔法使って戦いごっこぐらいしかやる事はないかな?」
「女の子なんだから、もっと他の遊びをしなさいよ。」
「やることないんだもん。」
「だからって、吸血鬼の所に遊びに行く必要はないでしょ。」
「どれだけ強いのか確かめる必要はあるよ?」
「だとしても、危険なのには変わりないからだめ。」
「じゃあ、茉莉もついてきてよ。そうすれば何かあったときに、すぐに助けてもらえるね。それじゃだめ?」
「う、ちょっとだけしゃがんで、上目使いでお願いしてくるなんて...こんなの、断れるわけないじゃない...しょうがないからついて行ってあげるけど、危ないことはしちゃダメだからね。」
「はーい。おねーちゃん、ありがとう。」
ふっ、ちょろいな。
プライドを捨てて、上目使いをしたかいがあった。
最後のやつも、きれいに決まったようで、茉莉は、か、可愛い!可愛すぎる!天使だーって言いながら、抱きついてきた。
ちょっと苦しいので、早く解放してもらいたい。
ちょっとやり過ぎてしまったようだ。
苦しいから離してと、頼んでみたが、全く聞き入れてもらえなかった。
まあ、許可を貰える事が出来たので、そのお礼として、もうちょっとだけこのままでいよう。
決して、この状況が嬉しいからとか、そのような理由出はないことを信じてほしい。
本当だぞ?
しばらく抱きつかれていると、急に解放され、すごく張り切っている様子で、
「それじゃあ早く準備をしてね、おねーちゃん。」
と言うと茉莉は、セバスチャンに、森の奥にいる吸血鬼の所に行くから、早く準備してっと言うと、自分の部屋に入っていった。
俺は、茉莉の許可がもらえなかったとしても、無理やりにでも行く予定だったので、出かける準備はできている。
だから、茉莉とセバスチャンの準備を待つだけである。
それから玄関で待っていると、すぐにセバスチャンが来て、外に出て行った。
馬車の準備をしに行ったようだ。
さらに待っていると、茉莉も準備を終えて玄関にまで来た。
すると、外に出ていたセバスチャンも、馬車の準備ができたようで、玄関に戻ってきた。
これで、出発できるようである。
しかし、森の奥まで馬車で行けるのだろうか?
途中からある気になるのであれば、一回俺だけが先に行っといて、その後は転移で移動してしまった方が楽な気がする。
まあ、せっかくセバスチャンが馬車を用意してくれたのだ。
馬車でゆっくりさせてもらおう。
馬車に揺られること数時間。
最初の方は道はしっかり整備されていたが、少し進んだだけで整備されていない状態の所に出て、今目の前には、人一人がぎりぎり通れるぐらいの幅しかない道が続いている。
ここからは馬車は通れないため、歩いて進む事になる。
マップを見る限り、この先にわかれ道などはなく、一本道である。
ここからは、セバスチャンは馬車でお留守番をして、俺と茉莉の二人で、吸血鬼の所に遊びに行く。
そう、今回は遊びに行くだけなので、近づいてきている事がばれても、何にも問題はないのだ。
だから、森を歩くのは面倒くさいので、木の上を通って行こうと思う。
魔法を使うと、魔力が無視しきれないぐらいに消費されてしまうので、今回は、俺の人の域を超えた身体能力と、全力でかける身体強化魔法で、思いっきりジャンプしていこうと思う。
「身体強化 茉莉、ジャンプするよ!」
俺は、茉莉を抱っこすると、間髪いれずにジャンプした。
一瞬で高高度に達する事が出来た。
ちょっと下を見てみると、俺がジャンプしたところは、大きなクレーターが出来ていた。
またまたやりすぎてしまったかもしれない。
今度、程良い力加減の仕方を教わった方がいいかもしれない。
まあ、そんな事は今はどうでも良い。
このジャンプによる超高速移動で、吸血鬼の館が見えてきた。
ようやく遊べるようである。
遊びだからといって手を抜くつもりはない。
全力で遊んでやる。
とても楽しみだ。




