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女神(妹)と気ままに異世界生活  作者: 月之住人
学校
30/44

お誘い

「待たせてしまったようですまなかったな。学校が終わってから来てくれると思ったのだが、まさかこんなに早く来てくれるとはね。ご苦労だった。」


 ようやく話が始まった。

 先ほどマップに映った3つの反応は、ドレスに着替えたルルに、ザ・王様と言う感じの王冠をかぶった、初老のおじさん。

 本物の王様なのだろう。

 そして、自らを宰相と名乗った人だ。

 王様と宰相の名前は、正直覚えていない。

 ばれなかったら罪ではないのだ。

 きっと怒られないだろう。

 王様や、宰相さんって呼べばごまかす事が出来るだろう。

 しかし、ルルは気がえる必要は有るのだろうか?

 早く話を聞いて、早めに対応策を決めて、即行動した方がいいのではないだろうか? 

 時間が経てば経つほど、犯人の特定は難しくなるだろう。

 それとも、それほどに、大丈夫だという自信があるのか?

 まあ、茉莉の協力のおかげで、すぐに俺がつぶしにかかるから問題は何もないんだけどね。

 正直、ここで話す事も、かなりの確率で無駄におなるだろう。

 何せ、魔法で眠らされていたのだからな!

 自慢できることではないが...

 そんなのは些細なことである。

 今は、王の話を聞こう。


「早速、本題に入ろうか。君に用件は二つある。一つ目は、君はルルを助けてくれたみたいじゃないか。感謝させてもらう。褒美は出来る事なら何でもしよう。なにが欲しいかな?」

「急に言われましても...いまの生活にも、満足していますし...」

「そう言うと思ったよ。褒美は、今すぐ決めなくても良い。決まったらまた言いに来てくれ。そして、二つ目だ。君は、極大魔法を、たった一人で発動させたと報告が来たのだが、これは真実かな?さらにその魔法で、地竜を一撃で倒したのもだ」

「えっ、そうなの!?」

「ルル、静かに。」

「申し訳有りません。」

「真実なのか?」

「...はい。」

「そして、クズマの私兵から、伯爵家の令嬢を助けてくれたそうではないか。」

「...はい。」

「そうか...エンドルフ、君はこの子の事をどうすればいいと思う?」


 エンドルフと呼ばれたのが、宰相の事であろう。

 今度はきっと覚えられるはずだ。

 忘れないように、覚えておかなければ。


「はい、王様。国として、この子の事を放っておく事は出来ないでしょう。もしかしたら、他国に行ってしまう可能性も捨てきれませんから。その場合、我が国は危機に陥る可能性もあります。」

「そうだな。」

「...」


 他国に行く事は有っても、危機に陥るような事はないと思うが、気のせいだろうか?

 俺は、そこまで危険生物じゃない自負している。

 今まで、そんなやばい行動は取っていないはずだ。

 しいて言うならば、地竜を倒したことぐらいだが、所詮地竜は、ランクが低い。

 あれぐらいは簡単にできるはずだ。

 出来るよね?

 あれ、俺の感覚はおかしいのかな?

 しかし、宰相や。

 俺に何をさせるつもりだ。

 面倒事には巻き込まれたくないのだが。

 まあ、宰相だし、国の中でもとても偉い人だから、軽率な行動なんてとらないだろうし、面倒事を増やさずに済ましてくれるだろう。

 きっと。

 信じてるぞ。


「よって、この子は、この国にとどまらさせる必要があると私は考えます。そのためには、この国の貴族に取り立てて、他国の者になるという心配を取り除くのが良いかと。」


 はい、来ちゃいましたよ、この面倒くさい状況。

 なぜ俺は貴族にならなくてはならない?

 絶対にい嫌だぞ。

 面倒くさそうではないか。

 そんな事やっていられるか!

 俺は、茉莉と気ままに生活したいだけなんだ。

 勘弁してくれ。

 俺は問題が好きなわけじゃないんだ。

 俺は、そんなに悪い事をしてしまったのか?

 してないだろ!

 静かな生活を送らさせてくれよ。

 まあ、どうせこんな事を伝えても、無視して、どんどん話をつづけるんだろうな。

 嫌だな。

 面倒だな。

 いっそのことここを破壊しちゃおうかな?

 でもその時の方が、面倒な事になるか。

 はぁ、どうすればいいんだ...


「エンドルフ、私もその意見に賛成だ。君は貴族になってみたいかね?高い地位を約束できるぞ?屋敷だって用意しよう。とても豪華なのを。務めを果たす事が出来たなら、しっかり給料も払う。他の仕事とは比べ物にならないくらいのな。どうかね?」

「私は、貴族になるつもりは有りません。ルル様やベル様を助けたのは、当然の事をしたまでです。さらに、極大魔法が使えるからといって、私は軍隊ほどの力を持っていません。国の脅威にはなる事が出来ません。そこまで心配されなくとも、問題は有りません。国外に出る予定もありませんし。私が望むのは、姉との平和な生活であり、貴族などの栄誉ではありません。さらに、勤めが面倒くさそうです。私は、お給料は安くても良いので、面倒くさくない、普通の職に就きたいです。」

「そうかそうか。面倒くさくなくて、君は君の姉君と平和に暮らせる事が出来れば、貴族になってくれるのか。それなら任せたまえ。今回は普段のような、普通の目的で、貴族に取り立てるわけではない。よって、特別措置を取る事が出来る。君の仕事は少なくし、秘書も何人か派遣しよう。そうすれば、君がやる仕事は少なくて済む。さらに、貴族になれば、君よりも低い階級のやつらには、手出しする事は出来ン。さらに、姉君と平和に暮らしたいのだろう?それも、日常生活の中でも、出来る限り保障しよう。これでどうだ?」

「お父様、アオイちゃんが嫌と言いておられるんですから...」

「こちらは出来るのは提案する事だけだ。強制ではない。我からしたら、なり言提案だと思うのだが、どうかね?」


 ルルは、おれの気持ちを尊重しようとしてくれている。

 いやー、良い友達?を持ったもんだ。

 しかし、王が、新たな提案をしてきた。

 しかも、予想以上に良い条件である。

 これは、承諾したくなってしまう。

 何せ、ほとんど仕事をしなくても、お金が入ってくるのだ。

 確かに、秘書にお給料を出さなければいけない可能性もあるが、そんな事、高月給の前には何も問題はないだろう。

 さらに、自分よりも爵位の低い者に、絡まれなくなるというのも良い要素だ。

 そして、そんな事よりも、とてもとても大切な事がある。

 お世話になっりぱなしの茉莉には、少しばかりの恩返しができるかもしれないのだ。

 この事は、何よりも優先すべき事である。

 それが、少しでも出来るのなら、やる以外の選択肢はないだろう。

 このような思考になる事を、王は予測して言ってきたいたのだろうか?

 もしもそうなら、この王は侮れない。

 少し気をつけて接する必要性が出てくる。

 これから、色々やらされることになってしまいそうである。

 まあ、今日はもう気をつけるべき事はないだろう。

 次回以降会う時に気をつければ、問題ないだろう。

 しかし、俺が勝手に決めて良いのだろうか?

 まあ、茉莉なら、良いんじゃない?とか言って、賛成してくれそうだけど...

 なら、今返事しても良いと思ってしまう。

 どうしようか?

 すると王様が、


「貴族になるかどうかは、とても迷うことだろう。それはわかる。だが、ここで答えを決めてもらわなくては、こちらも少し困るのだよ。まあ、君には、褒美を使う権利がある。それを使えば、もっとこう待遇になると思うのだがな。」


 その手があった。

 さて、どのような条件を突き付けようか?

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