表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神(妹)と気ままに異世界生活  作者: 月之住人
学校
29/44

シュミレーション

 何事もなく、目的地の王城についた、俺とルル。

 至福の時間が終わってしまい、少し残念だが、しょうがないだろう。

 ものすごく寝心地が良かった。

 これを体験できていない人は、とてもかわいそうに思えてくる。

 もう一度、あの寝心地を味わいたい。

 きっとルルなら、また、天使だ~とか言ってきて、またやってくれるだろう。

 また、その時まで我慢である。

 我慢は大切である。

 もしかしたら、こちらからお願いしてもしてくれるかもしれないが、まだ、それはちょっとためらってしまう。

 無理にやってもだめかもしれないので、自分でお願いするのは、もうちょっと時間がたってからにしよう。

 それはともかく、今はこれからの事に集中だ。

 初めて見た、本物のメイドさんに待合室っぽいところに案内された。

 その後、ルルだけが別室に案内された。

 今は、一人でポツンとソファに座っている。

 賑やかな人が、急に近くからいなくなると、何か寂しい気分になってくる。

 まあ、そのうち戻ってくるのだろう。

 しかし、待ち時間が以外と長い。

 何を準備しているのだろうか?

 やはり王様だから、仕事が多いのだろうか? 

 しかし、王様達から来いと言ってきらのだから、早めに準備してくれていても良かったのではなのだろうか?

 いまさら言っても仕方がないので、これ以上愚痴るのはやめておく。

 しかし、一人で何もしないのは、暇で暇で死んでしまいそうだ。

 何をしようか?

 メニューはまだ、レベルが高くない。

 と言う事は、まだ新しい機能を増やす事が出来るのだろう。

 そして、何が増えるかは、その人が何を求めたかによって変わるらしいので、俺専用のメニューが出来るのだ。

 さて、メニューには、何があれば便利だろうか?

 求める物によって変わるのなら、何を求めればよいのだろうか?

 やはり、これから生きていくのに、とても役立つものが良いだろう。

 しかし、これから何が起こるのかは、俺には分からない。

 もしかしたら、茉莉ならわかるかもしれない。

 でも、それで聞いてしまったら、これからがつまらないだろう。

 だから、その時に新たな機能をつければいいのかもしれないが、今一つ新たな機能をつけて、この暇な時間をつぶしたい。

 ならば、様々な状況に対応できる機能を加えれば良い。

 何が良いだろうか?

 様々な状況に対応できるという事は、工夫したり、応用したりしやすい物が良いだろう。

 ならば、様々な情報を集められる機能も良いかもしれない。

 この世界のわからない事を知ることができる。

 他にも、少し先の未来を知ることができるのも良いかもしれない。

 しかし、それを欲しいと思ってみても、メニューは対応してないことのようであり、新しい項目は増えなかった。

 うーん、どうしようか。

 未来を知る事は出来ないのか。

 ならば、予測できるのならどうだろうか?

 知るのではなく、シュミレーションすることで、未来を予測する。

 それなら、情報さえ集める事さえできれば、きっとシュミレーションすることは可能なはずだ。

 人間でも、ベテランの猟師などが、獲物がどのような動きをするのか予測できる人がいる。

 出来ない事はないはずだ。

 今度はその機能が欲しいと思っていると、左上の項目が一つ増えた。

 成功したようだ。

 シュミレーションという項目が設定の項目の上に出来ていた。

 マップを見てみると、まだ、こちらに来る反応はない。

 そういえば、俺にはマップの能力があるではないか。

 なぜさっきの時に、マップで犯人を確認しなかったのだろうか?

 マップで確認すれば、簡単に犯人を確認する事が出来ただろう。

 やってしまった。

 早く気付いていたら、茉莉に情報収集と言う仕事を頼む必要もなかったのだろう。

 もう過ぎてしまった事だ。

 やり直す事は出来ない。

 後で謝っておこう。

 まあ、茉莉がいれば、犯人なんてすぐに解決してしまうだろう。

 茉莉の情報に期待だな。

 さて、新しい機能が手に入った。

 何をシュミレーションしようか?

 そうだな、シュミレーションの結果は予測である。

 精度を上げたり、情報が多ければ多いほど、その結果は確実になる。

 だが、俺はこの世界に来て、あまり日がたっていない。

 この世界の情報がかなり少ないのだ。

 そう考えると、余り確実な結果は出てこないだろう。

 ならば、少しふざけても何も問題はないだろう。

 自分のこれからの事をシュミレーションしてみる。

 情報としては、前世と今世の俺の行動パターンや性格等の俺の情報に、この世界に来てから何があったか、茉莉から教えてもらった情報を使用する。

 シュミレーションが開始された。

 目の前に出現したパネルには、シュミレーション中の文字が書いてある。

 どんな結果が出るか、想像を膨らませていると、先ほどまで出ていたパネルが消え、新しい、大きめのパネルが出てきた。

 これがシュミレーションの結果なのだろう。

 何々


 王城では、王と謁見する以外、問題はない。

 何を話されるかは、個体名 ルルに関係している事以外は予測不能。

 その後は、しばらくの間は、余計な事をしない限り、問題は発生しない。

 しかし、しばらくすると、ダン...

 

 ここまで読んだとき、急にパネルに書かれた事が変わった。

 そこに書かれていた事は、たった一文である。


 超越者により、続きが秘匿されました。


 は?

 そういうことだ?

 何者かが、俺の未来の予想を知る事を妨害しているのか?

 何か知られたらいけない情報があるのか。

 待てよ。

 俺が、自分の未来をシュミレーションし、その結果を見るのを妨害した奴がいる、と言う事は、俺の行動ウィお監視している奴がいる、と言う事だ。

 しかし、今まで、誰かの視線を感じたこともないし、マップにも、そんな事をしていそうな存在は映っていない。

 じゃあ、いったい誰なのか。

 普通の生物や魔物ではない。

 普通の生物や魔物では、マップに映るだろう。

 たとえ幽霊であったとしてもだ。

 ちなみに、この世界では、幽霊等は魔物に分類される。

 では、どのような存在がマップに映らないのか?

 俺の予想では、神以外は存在しない。

 理由は、神は、地上に顕現している時以外は、世界の中枢部分である神界にいる。

 そして、神界は地上のどのような場所にもつながる事が出来る。

 だが、それは一方通行であり、神界には、体を持つ物は入る事が出来ない。

 入る事が出来るのは、幽霊のような実態のない存在だけである。

 神は顕現する際に、茉莉のように体を持つが、神界に戻る際には、体は神界と地上の間にあると言われる、とある場所に置いていくそうだ。

 そして、その神界にいる間は、マップに映らないはずである。

 そうでなくては、普段町を歩いているだけで、神様を見つけてしまう事になってしまう。

 そんな事はないだろう。

 茉莉は例外である。

 地上に顕現しているからだ。

 しかし、なぜ神は俺に干渉してきたのか。

 俺の未来に茉莉以外の神が干渉してくる可能性があるというのか。

 しかし、神はなぜ干渉してくるのか?

 そこをシュミレーションで確かめてみても、情報が少なすぎる。

 きっと正確な情報は得られないだろう。 

 さらに、神に邪魔をされる可能性もある。

 しょうがない。

 ちょうどこちらに向かっている、3つの反応がある。

 たぶん王達だろう。

 この事を考えるのは、家に帰ってからでいいだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ