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異世界転生したので竜騎士になる  作者: はるカナ
第一章
4/15

4. 双子にあったら色々思い出しました。

王子達と会って早一週間が経とうとしていた。

ユアンに無理矢理、婚約者にされたのは気にくわなかったが、今日は遂に新しく家族になる双子が来る日なのだから。

私はこの二週間で家族が、どんなに素晴らしい事なのかが色々と理解できた。無理矢理婚約者にされたことを伝えたら、ヤバいことを色々教えてくれた。ほんとに優しい家族だ。そんな家族が一丸となってやっているのは、お祝いパーティーの準備である。普通の貴族ならしないと思うが、うちの家族は違う。

「家族になる子達のためなのだからやるべきなのだ。」

と言って召使いさん達を説得した父様はカッコいい。

そんな父様は母様と一緒に、家の中の飾り付けで兄さんは召使いさん達と外の飾り付けをしている。そんな私は、シェインと一緒に料理のチェックをしている。楽な仕事だと思っていたら大間違い。これだけではなく、他にも演奏家達の案内や味のチェックもあって大変だった。

忙しかったけどちゃんと飾り付けも終わり準備万端。父様が今迎えに行っているので来るまでもう少し_____

ガチャッ

玄関で音がした父様が帰って来たのだろう。

なので、私達は急いで玄関へ向かうのであった。

そこには、とても可愛い双子がいた。確か同い年の子だ。顔は似ているけど、雰囲気が違う。でも、そんなこと関係ない、なぜなら家族になるのだから…。

双子ちゃんの方は少し怖がって、父様と会ったことのある母様に引っ付いてパーティー会場に向かった。

会場に着くとそこには、可愛いものやカッコイイもの、何もかもが凝縮されたようなとても子供心をくすぐる光景だった。そして、ここで私にあることが起きる。

それは、双子に挨拶をするときのこと…

「初めまして。私はリリィよ。双子の妹と弟が出来て嬉しいわ!私の事はぜひ姉さんって呼んでね。」それに反応して双子が前に出てきて挨拶をする

「僕はダンです。よろしくお願いします。姉さん♪」

ダンはすぐに気さくに話してくれた。

「初めまして私はアリアです。よろしくお願いします。お姉様。」と横からもう一人の双子であるアリアが挨拶をしたとき、私は前世の記憶を思い出した。

アリアは、悪役令嬢であったが私のお気に入りのキャラであった。そうここは、ゲームの世界なのだ。

(だから、何か突っかかるような感じがしたんだ…)と一人で納得しながら、記憶の奥にあるゲームのシナリオを思い出した。

この世界では、色々なキャラがいてプレイヤーはお気に入りのキャラをそれぞれ攻略し、ハッピーエンドを迎えるというゲームだ。私は、アリアに会いたいがために兄であるウィルを攻略していた。でも、アリアはゲームないではブラコンだったため主人公のヒロインを誘拐したりと邪魔をしていた。それがバレ追放されてしまう。他には婚約者に近づいてくる主人公を倒すために混沌竜種(カオスドラゴン)の封印を解く。解いたときに混沌竜種に襲われ死んでしまうという可哀想なゲームのキャラだ。

そのことを思い出した私は、勢い良く会場から飛び出し部屋へ向かった。

(この内容を、ノートまとめないと…)

そして、部屋につき椅子に座ると後ろから息切れをしているシェインがいた。

「リリィ!何で急に飛び出したの?心配するじゃないか。相棒なんだしなんかあるなら言ってよ!」と説教された。でも、確かにいつもこんなだと色々やばい。

「ごめん、今度からちゃんと言うから許して。」

「ならいいよ。ところで何で飛び出したの?」

「ちょっとダンとアリアにあげたいものがあって…」

少し嘘をついて誤魔化した。(あげたいものがあったのは本当)シェインは少し怪しんでいたけどあまり気にせず「じゃあ先戻っているよ」と声を掛け行ってしまった。

そして私は再び戻った記憶をノートにまとめるのであった。でも、そんなに時間をかけられないので大事な所を欠いて会場へと戻った。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



パーティーも無事終わり、ダンとアリアとは遊び相手くらいには仲良くなれた。

そして、自分たちの部屋に戻っているとき目の前で階段を上っていたアリアが、足を踏み外してしまった。私が丁度後ろにいたのでアリアを受け止めた。これでもシェインと相棒になってから、竜騎士候補になったので剣術などを習い、体を鍛えているのでちゃんと受け止められた。

(日に日に男らしくなってどうしようかと思っていたけど、鍛えおいてよかった。)

そんなことを思いながらアリアを下ろした。

「ありがとうございますお姉様。」

とお礼を言われたが顔が赤くなっていた。

(まさか、熱が出て踏み外してしまったのか!)

赤くなってあたふたしていた私に

「姉さん大丈夫だよ。気にしないで」

「うん、リリィの考えていることは多分違うぞ」

ダンとウィル兄さんが言ってきた。

言っている意味がよく分からなかったけど私は、部屋へと戻るのであった。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



そうして色々あったが部屋に戻りまた、ノートをあけるのである。

そして、今日のことをまとめた。

今日は思い出したことが沢山あった…

まずここがゲームの世界で妹のアリアが悪役令嬢で破滅してしまうかもしれないこと

アリアの破滅する原因になるのは、ウィル兄さんと仲良くなったばかりのユエンである。

(あっ、そういえばさっきの兄さんの方のフラグだったな。これで一つ原因になる問題は解決しそうじゃん!やったぜ)と心の中でナイス自分!など褒めまくった。

分かった情報を書きまとめ、私はある決意をした。

こんなんじゃ、家族を助けられない…。よし、竜騎士になろう。

そうして、竜騎士になる決意をし眠ったのであった。



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