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異世界転生したので竜騎士になる  作者: はるカナ
第一章
3/15

3. 王子達に挨拶しにいったら大変でした。

今日は色々あったななんて考えながらベッドで寝るのであった。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



朝、息苦しく早く目が覚めてしまった。

理由は、この竜が変身した姿である少年が私にひっついていたからだ。何故こうなったかと言うと…


昨晩の事、竜と呼ぶのもなんか可笑しいので名前をきいてみた。そうすると

『名前か、何百年も前につけてもらったような気もするけど覚えてないし、リリィがつけてよ!』

と無茶ぶりな事を言ってきた。仕方ないので悩みに悩んだ結果

「あなたの名前はシェインよ!(ドヤァ)」

とどや顔をしながら言ったがシェインは気にせずに

『素敵な名前だ!ありがとう』

と感謝してくれた。よかった。

しかし、名前をつけたはいいが竜は体が大きく家に入れないし寝られるような場所もない。

どうすればいいか考えていると、シェインが急に光に包まれ少年の姿になった。

変身したので驚いたが、さらに驚いたのはその姿だ。髪は白く目は金色に輝いて美しく執事のような服装であった。

ゲームをやりまくり、多少の美男子では何とも思わないと自信のあった私でさえ見惚れてしまう美しかった。

でも、そんな暇はない。明日は王子達に会わねばいけないので、変身出来る事が分かるとすぐにシェイン用のベッドなどを用意し寝た。

そして、今に至る。何故ここにいるのかは分からないがとりあえず、動きたいのでシェインをペしぺしと起こした。

『ふぁぁ、あっおはようリリィ』

「おはようシェイン。何であなたここにいるの?」気になったことをすぐに聞いた。

『えっーとね、寂しかったから?』

くっ…なんて女子ぽい可愛言い方をするんだ。

少し可愛さにやられながら

「寂しくっても女性のベッドに入ってはダメよ。分かった?」

とりあえず、もうこんなことが起きないように

叱った。

そうして、私とシェインは朝食を食べに向かった。


やはり、予想したとおり家族全員シェインに質問責めをしながら朝食をとっている。

シェインも嬉しそだったので放っておいた。

私が食べ終わるとシェインも終わったようなので一緒に王宮へ向かう準備をし始めた。_______



支度か終わり着替えも終わった。

シェインは執事服で、私は動き易さを重視して紳士服を着た。紳士服といってもちゃんと女性っぽくフリルがいくつか付いている。

これなら問題ない。横では残念そうな顔をするシェインがいた。

そんなことは気にせず馬車で王宮に向かうのであった。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



馬車内で聞いた話では王子達はそれぞれ女性不信と人見知りらしい。仲良くなるには、結構大変そうだ。どうやって仲良くなろうか考えている内に王宮に着いた。ついてすぐに召使いの人に案内され、王子達のいる部屋に案内された。女性だと思われてないのだろう。(まぁそんなこと言うの面倒くさいし、いっか)それが私が色々やらかす原因となったのである。



コンコン

「失礼します。」

「入っていいぞ」

「なんだ、今日は女が来るとか父上に言われたから追い返そうと思っていたが心配ないな。俺は、ユアン・ラドフォードだ。よろしく。」

「よろしくお願いします。私は。リリィ・ローレンスです。こんな格好ですがちゃんと女です。お見知りおきを」

格好がこんなんだから仕方ないと思っていたけど、女だから追い返そうと思っていたという発言で少し頭にきて握りつぶしそうな勢いで手を握った。

ユアン様の方は結構驚いていたがすぐに元通りになり

「お前女なのか…やはり女はすぐ嘘ついて裏切る。早く出て行け!」

と言われてしまった。そんなふうに言われて黙って出ていける私ではない。

「はぁ?!嘘ついていないし何その態度!女が全員裏切るとか思わないで…でも、そんなに信用出来ないのなら私が友達になって、ずっとあなたの側にいて証明して差し上げましょうか?

お・う・じ・さ・ま?」

何とも人をムカつかせるような発言だったが、ユアンは何か面白かったのだろう笑っている。

「ハハッ俺にそんなふうに言うやついなかったな。面白い、お前を俺の婚約者にしてやる。ユーリア父上にこのことを報告しとけ」

ユーリアという明らかにシェインと同じ竜種の女性は言われたとおりに出ていき報告しにいった。

(しまった…やらかした)そう思いながら

「何でそうなるの!私は友達として証明するって言ってたのに」

「証明するんだから婚約者も友達も変わりないだろ。「変わるわっ!」まぁ報告しちゃったし、丁度良かったしお前は喜ぶ所だろう!」

「全然だわ。丁度良いとかいやだしほんと最悪…「何が最悪だっ!」」

そんな一悶着をしてもう一人の王子の所に向かった。その向かった先は森である。第二王子は人見知りでさらには、動物に愛される体質でよく森にいるらしい。だから向かっているのだ。歩いていくと小さな家に沢山の動物の声。多分この中にいるのだろう。なので、入ってみた。そうすると、動物達は奥の方へ逃げていき、王子は怯えながらきいてきた。

「きっ、君の名前は?」

「失礼、私の名前はリリィ・ローレンスと申します。これから仲良くさせていただきたく、こちらに伺いました。」

さっきまでユアンとの口調とは全然違い、丁寧に優しく挨拶をした。そうすると

「僕は、ユエン・ラドフォードです。僕は何も出来ない役立たずなので仲良くしても何も得はないですよ。」と消極的な発言をした。でも、私はそんなのは関係ない。私は、動物達と仲良くなってモフモフしたいのだ。

「そんなこと言わないで下さい。あなたにも魅力があるし役立たずではないですよ。」

「そんなこと初めて言われた…よく分かんないけど君と仲良く成りたいと思ったよ。これからよろしく。」

これで、モフモフ確定した。

挨拶が終わったので家に帰って今日の事をまとめ、ベッドに入った。



(あれっ僕の出番は?byシェイン)

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