1. 転生したら家族がいい人達だった
ゲームのやり過ぎで寝不足の目を擦りながら登校中のある日
ちいさい子どもがボールを追いかけ道路に飛び出す
私は夢中で子どもを助けにいった
なのにどうしてだろう
「目の前が真っ暗だ」__________
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そう思ったのも束の間起きてみると、
さっきまでの景色と全く別の景色で、
しかもベッドの中にいるカーテンを開けるとそこはおおきな庭園
部屋は豪華でまさに(ゲームで見たことあるような世界だ)
そんなことを考えているとこの屋敷で仕えているであろうメイドさんが来た。
「失礼します。お嬢様体調はいかがでしょうか。」
といいながら冷たいタオルをおでこに置くメイドさんに疑問があったがすぐに消えた。
理由は鏡を見て今の自分の姿が美男子のような女の子に映っていたからだ。
(どっかで見たことあるような……)
そんなことを考えていたら目まいが急にしてきた。
そして、ベッドでぐっすり眠ったのだった
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三日後、目まいも無くなりすっかり元気いっぱいになった私はノートで色々整理してみようと机に向かった。
今、分かっていることは自分は異世界転生したということ、そして齢七才の女の子リリィ・ローレンスになったことだ。
今日は元気になったので久しぶりの家族との朝食を食べる。(でもメイドさん、私にとっては久しぶりじゃなくて初めましてデスよ。)
と心の中でそう呟きながら向かった。
席に着くと兄と母が先にいた。
何もしゃべらないのが貴族の掟なのかななんて思いながら母に話しかけて見た。
「お母様おはよう御座います。」怒られるのかと少し不安げに言ったら
「リリィおはよう!いつもはママって呼んでくれるのにどうしたの?もしかして思春期と呼ばれるものなの?ママは寂しいわ。」
と言う返事が来た。とても良いお母さんじゃんと思いながら兄にも挨拶をする。
「おはよう御座います。お兄様」
「うん、おはようリリィ」
兄もいい人だった。
その喜びで笑みをこぼしていると父がやって来た。
「おはようみんな」
「おはようあなた」
「「おはよう御座いますお父様」」
と挨拶を交わした。
そうすると口を尖らせて「「パパって呼んでよー」」とすねていた。
これでこの家族が良い家族だと分かりとても安心して朝食を食べた。
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朝食が終わり早速部屋に戻って分かったことをノートにまとめた。
分かっていること
振り返ってまず初めに異世界転生してリリィ・ローレンスになっていたこと
そして、家族の皆は優しくていい人達
その理由は元は田舎の方の貴族だった父と幼なじみだった母で助け合い精神があったからだ。そのおかげで色々事業が上手くいき今では大貴族にまでなったという。
なんて素晴らしい
そんな親に育てられている兄と私も貴族らしくないが助け合い生きている。
(本当助け合いって大切…)
なんて実感した。
後もう二つ、その一つは明日王宮で王子達との交流をしなくてはいけないということ
もう一つは来週に双子を養子にむかえるらしい
王子達とのことは面倒くさいけど、下の子が出来るのにはとてもわくわくした。
そんなことを考えたりしながらノートにまとめた。何か少し引っかかる気がするけど私は気にせず外へと飛び出したのだった……