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嘘吐き寓話  作者: 葉月羽音
終幕
25/25

―:或る語り部の幕閉じ

 さて、これにて嘘吐き少女の物語はお終いです。

 少女はその後どうなったのか、気になるのですか?


 ――さぁ、どうなったのでしょうか。


 気分屋な魔女も旅立ってしまいましたし、愚かな王様は語る「口」など持ち合わせておりません。そして少女は未だ眠りの中。

 その胸に飾られた心の結晶を溶かす人間が現れるのか、現れないのか。

 魔女は黒い枷を外せたのか。自身に掛けた呪いや魔法を解いて、眠りについたのか否か。

 愚かな王様の永遠の命は何処へ彷徨い、何処にしがみつき、どんな生き方をしているのか。


 それは皆様の御心の中にございましょう。


 私はただ、語るだけ、騙るだけ。

 全ての結末を知らぬ者でございます。


 あぁ、そろそろお時間のご様子。私めはこれにて失礼いたします。


 最後までお付き合いくださいまして、誠にありがとうございます。

 これにて「嘘吐き寓話」の幕を閉じましょう。

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