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メモリーブラッド0  作者: sibatamei
ソウルメイトを探し出せ
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アメノミナカヌシ

「ところで何を改造していたの?」


「動力球をみゆき、触れて、聖なる炎、強く、させる」


「そんな事が出来るのか?」


「それに、核、なる、武器、改造していた」


「なるほど、そんな事が出来るのか?」


「でもチョウジパワーアップ、している。今度チョウジ現れたらの時に備えてアラタト、パワーアップしている」


「それも良いけれど、もう朝食だよ。リリィも作業を止めて朝食にしたら」


「うん。そうする」


 そういってアラタトの動力室から出てリリィは食堂に向かっていった。


 そうだ。私達にはみゆきちゃんの聖なる炎が必要不可欠だ。その為にリリィはみゆきちゃんの聖なる炎を強力にさせるために、改造していたわけか。


 でもリリィの言うとおり今度チョウジが現れたら、みんなお陀仏かもしれない。

 その為にリリィはアラタトを改造していた。

 みんな出来ることを必死に頑張っている。

 豊川先生の言うとおり、私に出来ない事はないだろうか?

 私もエイちゃんも禁忌を犯した吸血鬼として永遠に死なないがパワーはある程度あるが、チョウジが召還したレッドドラゴンにはかなうわけが無かった。

 でも私達は死なないが相手の力量に圧倒されて気絶してしまう時だってある。

 そうなったら誰がみゆきちゃんやリリィに豊川先生にスターチスの二人に藤沢三姉妹を助ける事が出来るのか?

 私の力はみゆきちゃんなしでは戦えない、いやみんなの力が無くては戦えない。

 仮に戦えてもエイちゃんと私だけでは不利だ。


 みんな豊川先生の言うとおり、それぞれ対策を練っている。

 私もエイちゃんも禁忌を犯した吸血鬼として何かやるべき事はないだろうか?

 サタンと融合したチョウジにかなう相手では私はない。

 恥ずべき事に私はチョウジの誘惑に乗ってしまいそうになってしまった。

 二百年近く生きている私はこのまま一生死ぬことがない、出来れば私は死にたいと思っている。

 チョウジは二万年もの間、人間を見守ってきたと言っている。

 でも今回の第三次世界大戦で核戦争を起こした人間達に愚か者呼ばわりして人間達を滅亡させようとしている。

 私は聖なる者の味方だ。 

 人間が愚かでも私は構わないと思っている。

 そう構わないと。そう思いたいが私の中に悪魔が住み着いている。

 この二百年の間、私は何度も転生したいと思っている。

 こんな事なら吸血鬼になるんじゃなかったと思っている自分も存在している。

 でも転生できなくても、ソウルメイトとしてみゆきちゃん達と出会えたことに、私は良かったとさえ思っている。

 私は一人じゃない。

 こうして再び出会ったソウルメイト達と出会えて良かったと思っている。


「どうしたんだメグ」


 考え事をしている私にエイちゃんは私に声をかけてきた。


 私はエイちゃんに向かってエイちゃんに抱きついた。


「エイちゃん。私は一人じゃないよね」


「前にも言っただろう、俺にはメグがいる。メグには俺がいると」


 そうこの言葉で私とエイちゃんは二百年もの時を経て心の支えとして生きてこれたのである。


「このまま死ななくても、エイちゃんは私の側を離れないよね」


「当たり前だ」


 気がつけば涙を流していた。


「お前は吸血鬼になって禁忌を犯して永遠の命を手に入れても変わらずに泣き虫は変わらないな」


 そういわれて私は恥ずかしくなって、エイちゃんから離れて、涙腺が故障したかのようにこぼれ落ちる涙を必死に拭いた。


「本当だね」


 私は泣き顔スマイルだ。


 そこで豊川先生が現れて「メグちゃん英治、大切な話が合るから来てくれないか?」


「豊川先生?」


 私とエイちゃんは豊川先生の後に向かって、アラタトの外に出た。


「今日は風邪が凄いね」


 吹きすさぶ風にワンピースの私はパンツが見えてしまいそうだった。


「こんな所に来て何をするんですか?」


「君達禁忌を犯した永遠の命を持つ吸血鬼にしか出来ないことを教えてあげるよ。これを会得すればサタンを押さえることが出来る」


「サタンを抑える!!」


「そうサタンを抑える力がこの手に君達はある」


「その流霧に貰った指輪を掲げて、こう叫ぶんだ。

 アメノミナカヌシよ我々に力を貸してくださいと」


「アメノミナカヌシって何ですか?」


「この表の世界では神は私達を見放してしまったのかもしれない。でも流霧がいた世界にはアメノミナカヌシは存在しているかもしれない。

 さあ、メグちゃん、英治、手を重ねて叫ぶんだ。

 アメノミナカヌシよ我々に力を」


 私はエイちゃんと目を合わせてやってみようとアイコンタクトを取る。


「私はエイちゃんの手を取り、「「アメノミナカヌシよ我々に力を」」


 しかし何も起こらなかった。

 だが豊川先生は「何度もやってみるのだ。神であるアメノミナカヌシは我々を見捨てたりしない。

 さあもう一度」


「「アメノミナカヌシよ我々に力を」」


 しかし何も起こらなかった。


「ひょひょひょひょ」


 といきなり現れたのがチョウジであった。

 しかも三匹のレッドドラゴンを引き連れてこちらにやってきた。


「お前達は神に見放されし者、そんな汚れた心ではアメノミナカヌシは動かぬ」


 そこでみゆきちゃんが「汚れているなら、二人とも私の炎を浴びて」


 するとみゆきちゃんが聖なる炎を私達に全力で放ってきた。


「きゃあああ」とあまりの熱さに私は叫んでしまい「うわわわわわ」とエイちゃんも叫んでいる。


 そうだ。私達の心は汚れていたんだ。それでは神様は私達に力を貸してくれないかも。


 そして改めて、みゆきちゃんに喰らった聖なる炎でダメージを受けながらも「「アメノミナカヌシよ私達に力を」」と叫ぶと、指輪が光り、レッドドラゴンは消滅していき、チョウジは「その光は」とサタンが乗り移った声で私達に向かって放ってきた。


「サタンよ」


 アメノミナカヌシが言う。


「この世界を統括するのはあなただけではない。

 サタンよあなたの力も必要です。人間には天使と悪魔が誰の心にも存在する。つまり私とあなたとはつながっていなければならないのです」


「私には理解できないな、人間の愚かさで人間を見捨てたアメノミナカヌシよ」


「私は見捨てたのではありません。

 人間達に愚かさを学ばせる為に私は人間達を見守っていたのです」


「見守る?この人口が百分の一となったこの世界を」


「それを学んだのが人類であり、私達はその残った人類のために幸せになる材料を与えた」


「その材料で人間達は第三次世界大戦でこの世の人間に核戦争という、愚かな事をした」


「人間は愚かな事をして切羽詰まった時にしか自分のしてきた愚かさを知って魂が成長するのです。 

 人間は死んだら、魂となりあの世に行き学んでくるのです。

 みゆきさんでしたっけ、魂の浄化に努めてくれてありがとう」


 そう言われてみゆきちゃんは「魂の浄化はあまり良いものではなかった」


「そうでしょう。私も人間が一人でも死ぬと悲しいです」


 そこでサタンが「人間は愚かだ人間は滅亡した方が良いだろう」


「サタン、あなたには罰を与えなくてはいけませんね」


「なぜ私が罰を受けなくてはいけないのだ?」


「再び転生するまでにそのあなたの魂は私が預からせて貰います」


 そして光がチョウジの元へとやってきて、チョウジは「うわああああああ」と叫び苦しんでいる。

 そしてサタンの顔をしたおぞましい魂がチョウジから引き離された。


「なぜだ。なぜ私が罰を受けなくてはいけないのだ?」


「人間を核の脅威にさらしたのは紛れもないあなたです」


「なぜそれを」


「私はすべてを知るものでもあります。核の驚異にさらしたあなたには罰を受けて貰います」


「分かった白状する。私が核戦争を引き起こしたのは確かだ」


「ならば、あなたには罰を与えるしかありませんね。

 あなたにも聖なる力を持つもの、でもそれをはき違えてはいけませんね。

 あなたも私も必要です。

 あなたには今一度、魂の浄化をしてもらい、いずれまた悪魔として光臨するべきです」


「やめろーーーーー」


 とサタンは叫び、天から光の柱が現れり、サタンは生きたえてしまった。


 まさかサタンが第三次世界大戦を引き起こした張本人だったなんて。


 私は神様に聞いてみた。


「なぜ、第三次世界大戦が起こる前に我々を見放していたの?」


 しかし神様であるアメノミナカヌシは何も答えなかった。


「アメノミナカヌシ様!!!!」


 と叫んでも声はもう届かない。


 私は落胆して、膝をつき絶望した。


「メグ」


 エイちゃんが私の側で肩をたたいてくれた。


「エイちゃん。神様がサタンの野望をくい止めていたらこんな事にはならなかったんだよ」


 そこで豊川先生は「大丈夫、世界大戦でなくなった人達もまた人間として転生してくるだろう」


「だからってこんなのひどいよ」


 私とエイちゃんも核の驚異にさらされ、その核のエネルギーは人間が跡形もなくなるほどの驚異的な物だった。

 そう私もエイちゃんも核の熱に痛みを感じていたのだ。

 あんな熱にさらされ、私とエイちゃんは行き地獄を味わった。


 そこでみゆきちゃんが「とにかく前向きに考えて行こうよ。もう私達の邪魔はする者はいなくなったのだから。これからは私達が神に変わって人々を幸せへと導いて行こうよ」


「みゆきちゃん」


「僕達の事も忘れないように」「僕達も力を貸すよ」


 スターチスは意気揚々に言う。


「これはメグちゃん一人の問題じゃないんだよ」


 と豊川先生は優しい口調で言う。


「リリィ、手伝う」


「私達も協力させてください」


 と藤沢三姉妹。


 エイちゃんの顔を見ると私を見てウインクをする。


 そうだ。私は一人じゃない。

 壊れた物をまた治していこう。


 そこでチョウジが「わしも力をかして良いじゃろうか?」


「もちろん。大歓迎です」


「さあ、この世界を再び構築していくわよ」


 私が言うとみんな手を挙げて『オー』と叫んだ。


 サタンに壊された町や村を再構築していく。

 まさか核戦争はサタンが仕掛けていたなんて思いもしなかった。

 人間はそこまで愚かではないことに私はこうして二百年生きてこれからも人々の為に尽くせることを嬉しくてたまらない。

 よーし、これから町おこしをしていくよ。


 私とエイちゃんと豊川先生、みゆきちゃんにスターチスの二人に、藤沢三姉妹、それとチョウジも加えて、アラタトに乗り込んだ。


 平和の為に私達が出来ることをしていきたい。


 もうカッサライも現れない。


 チョウジも改心した。


 アメノミナカヌシが最後に私の意見に答えてくれなかった意味がやっと分かった気がする。


 まずは藤沢三姉妹が統括していた村に行く。


「メグさん。あなたに出会えて本当に良かった。これからは私達は平和に暮らすことが出来るわ」


 藤沢三姉妹の長女である未来さんは言う。


「何を言っているの?私達はソウルメイトじゃない」


 藤沢三姉妹の三人に抱かれて、「本当に私達はソウルメイトね。また気が向いたら、この村に遊びに来てよ」


「分かった」


 そう言って私とエイちゃんは村の外に出てアラタトに向かった。


 アラタトに行き、今度はリリィが統括している村へと行った。


「私、リリィ、みんな、出会えて、良かった」


「私だってリリィに出会えて良かったと思っているよ。これからもみんなの思いを受け止めながら町おこしに励んでちょうだい」


「リリィ、頑張る、そして、みんなの事、忘れない」


 そしてリリィと分かれて私達は再びアラタトに乗り込んだ。


 次はスターチスの村を訪れる事になっている。


 スターチスの村にワープしてスターチスの二人を村に返した。


「一応ここでお別れだねメグさん」「僕達も自分達の村おこしを頑張るよ」


「応援している」


「本当にメグさんに出会えて良かったと思っている」「僕達はメグさんの事を忘れないよ」


「また今度出会えるさ、またあえるその日まで、バイバイ」


 そう言って次は豊川先生の村に言った。

 そこには前世の時エイちゃんの父親だったエイちゃんも同席させる。


「父さん、俺は父さんとまたこうして出会えて良かったよ」


「僕もだよ、英治」


 親と子の最後の別れに私は感極まって泣いてしまった。


 エイちゃんも人の子なんだよな。

 私達禁忌を犯した吸血鬼は死なない、でも私は死ななくても良いと思っている。


 またこうしてソウルメイトとして出会えるのだから。


 次に行くのはみゆきちゃんの村だ。


 だがみゆきちゃんの村は壊滅状態でとてもここに住むことは出来ない。

 そこでみゆきちゃんは踊っている。


 サタンから解放された魂は浄化されたのに踊りを踊っている。


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