ソウルメイトのスターチス
四人のカッサライが現れた。
「みゆきちゃん」
名前を呼んでカッサライ達をやっつけるわよ。とアイコンタクトをとった。
「分かっているよメグさん」
みゆきちゃんがホーリープロフェットを発動させて、私は攻撃態勢に入る。
私はカッサライの二人に跳躍してカッサライの二人の胸を貫いた。
そしてカッサライの息の根を止めた。
みゆきちゃんはホーリープロフェットの力で聖なる炎を発して、カッサライの二人を燃やし尽くした。
街の門番の人は呆然としていた。
そんな街の門番の人に「カッサライは私達の敵でもあるの、目的はあなた達と一緒よ。だから街に入れてくれないかしら?」
「あなた達は救世主だ。門を開けろ」
門の中に入ると街と言うよりも村と言ったところか?この街にダンデライオンの二人は入るのだろうか?
街に入るとみゆきちゃんは踊りだした。
「この街の人の中にもカッサライに殺された人は入るわ」
みゆきちゃんのカッサライに殺された人たちへの魂を天へと召しているのだ。
すると魂が現れ天へと召されていく。
その光景を見て街の人々は自分の殺された遺族や友達の姿を見て泣きながら祈っていた。
遺族や仲間を殺されてしまった気持ちは私にも分かる。
この街の殺されてしまった遺族や仲間達の魂がみゆきちゃんの踊りで天に召された時、街は穏やかな空気に包まれた。
すると街の人々は私達を囲むように、「あなたは救世主様?」「街を救ってくれてありがとうございます」等々。
そこで私は「ここに歌のうまい二人組を知りませんか?」
「その方はスターチスの二人の事ですか?」
今はダンデライオンではなくスターチスと名乗っているのか?
「その二人の事なんですけれども、心当たりありませんか?」
「彼女達も不思議な歌声で邪悪なカッサライ達を撃退してくださった方です」
「その二人はこの街に入るのですか?」
「この街に来てくださったが、彼女達は今はこの街にはいません」
「みゆきちゃん。チャクラで何とかならないかしら?」
するとみゆきちゃんは第三の目を開き、「スターチスはフンババと言うカッサライの長の幹部にあたる者のところに行っていると言っているわ」
フンババと聞いて街の人達は騒然とした。
「フンババの所に行っただって?」「そんないくらスターチスの二人だからと言って、フンババに対抗しに行くなんて無謀すぎる」「あいつはほおっておくしかないのだ」等々。街の人々はフンババと言うカッサライの長の幹部に恐れている感じだ。
そこで私は「そのフンババって言うカッサライはどこに入るの?」
「悪いことは言わない、フンババに関わらない方が良い」
街の長らしき老人が言った。
「だったら私達がそのフンババと言うカッサライをやっつけに行きます。だからお願いです。教えてください。フンババがどこにいるのか?」
「フンババは恐ろしき怪力の持ち主、街の者が退治しに行ったのじゃが戻ってくる者はいなかった」
そこでみゆきちゃんが「そのフンババと言う奴はみゆき達の敵じゃないわ」
「そんな事を言えるのは奴の恐ろしさを知らないからだ」
「約束します。私達がフンババをやっつけに行きます。だからそのフンババの行き先を教えてください」
私は村長さんの目をじっと見つめた。
私達をどうか信じてくださいと念を込めて。
「分かった。フンババはあの山の天辺にいる」
村長が杖をさす方向は雲がかった山の天辺を指した。
「分かりました。私達はあの山の山頂に向かいます。
行くよみゆきちゃん」
「とりあえず英治お兄ちゃんに報告しておいた方が良いんじゃない?」
「それもそうね。あの山の天辺ならすぐに到着しそうだけれども」
私達は山へ登る前に、アラタトに行ってエイちゃんに報告の一つしようとアラタトに戻った。
浮遊大陸アラタトに戻り、私達はエイちゃんが入るところに戻った。
「エイちゃん」
「おう。二人とも戻ったのか、私達」モニターをフンババがいる山に映して「あの山にいるフンババと言うカッサライの幹部がいる所に行くから、街の方を見守っていてくれないかしら?」
「分かった、二人とも気をつけて」
「ありがとう」
そういって、私達はフンババが入ると思われる山へと向かった。
山の門番でカッサライ達は何者かにやっつけられていた。
「みゆきちゃん。これってもしかしてスターチスの二人がやったのかしら」
「みゆきもそれしか考えられない」
二人のスターチスの力がなければ、カッサライの首狩り族の長を倒せないと聞いた。
その長の幹部のフンババもかなりの強敵だ。
でも私達は負けるわけにはいかない。
山頂に走って向かった。
みゆきちゃんもホーリープロフェットを駆使して山頂へと向かっていった。
山頂の途中でカッサライの遺体が転がっていた。
スターチスの仕業だろう。
あの二人が私達のメンバーに加われば鬼に金棒かもしれない。
そしてあっと言う間に山頂にたどり着いた。
そこには歌でフンババと言う奴に対抗している。
そのフンババは厳つい顔をして片目が紫色の穴が空いている。
「フンッ、その程度の力で俺に立ち向かってきたのか?」
スターチスは水色の衣を着て、フンババに歌で対抗している。
「何て忌々しい歌だ。目障り何だよ」
混紡を地面にたたきつけて地割れが起きた。
地割れがスターチスの二人に向かって避けていった。
「このままではスターチスがあの地割れに巻き込まれてしまう」
みゆきちゃんは白い炎をフンババに浴びせ、フンババは「うおー」と断末魔をあげてもがいていた。
その間に地割れに巻き込まれそうなスターチスの二人を左の片手に右の片手に抱えて持って跳躍した。
フンババはみゆきちゃんの炎をかき消し、私達の事を忌々しい目つきで見つめて、「何だ貴様等は?」
「私は禁忌を犯した吸血鬼メグ」
「みゆきはホーリープロフェットを司る聖なる者」
私達は名乗った。
私はスターチスの二人を安全な所に置いて、フンババに立ち向かった。
その巨体な体で私の体をめがけて棍棒振りかざした。
私は受け止めたが、かなりの力で私ごと地面が陥没した。
「メグさーん」
みゆきちゃんの声が聞こえて私は棍棒を振り払った。
「小癪な奴め!」
フンババは炎をはいた。
だがみゆきちゃんの聖なる炎に圧倒されて、フンババに再び聖なる炎がふりかかった。
「ぐおーーー、何だ貴様等は?」
そしてスターチスが歌いだした。
「ち、ち、力が抜けていく」
フンババはスターチスの歌にも影響があった。
私はスターチスの音色を聴いて、力が増していった。
「メグさん。フンババにとどめを」
「分かっている」
聖なる炎にスターチスの歌声に圧倒されたフンババに私はとどめをさしに行く。
だがフンババは、「貴様等にやられるフンババ様ではないわ」とみゆきちゃんの聖なる炎とスターチスの歌をはじき返して反撃してきた。
私が懐に飛び込もうとした時、フンババの棍棒に思い切りヒットして私は吹っ飛ばされてしまった。
「メグさん」
みゆきちゃんが心配そうに私の所に駆けつけた。
「貴様等絶対に許さないぞ」
そこでスターチスが「あれだけの攻撃を与えたのに」「僕たちの攻撃があまり聴いていない」
私は禁忌を犯した吸血鬼、これしきの攻撃でまいるはずがない。
「みんな隠れて」
私がスターチスとみゆきちゃんに呼びかける。
私はフンババに最大級のサイコキネシスを与えるために、みんなを移動させた。
このサイコキネシスは空間を歪ませる程の攻撃で下手をすれば仲間にも攻撃が及んでしまう。
「サイコキネシス」
バチバチとフンババはバラバラに引き裂いた。
そこでスターチスは、「あのフンババをいとも簡単に倒してしまうなんて」「あなた達本当に強いのですね」と二人に賞賛の言葉をもらった。
「あなた達がスターチスね」
「そうだけど」「僕たちに何か用なの?」
「あなた達に力を貸して欲しいんだけど」
「僕たちに力を?」「何の為に?」
「カッサライの長を倒すためにはあなた達の力が必要なの。あなた達は遠い先祖の事まで私達は知っている」
「僕たちの先祖?」「何か怪しいよこの人」
「怪しくなんかはないわ。ダンデライオン」
「それは僕達の先祖の事だ」「何で僕達の先祖の事を知っているの?」
「あなた達は遠い昔、核戦争が起こる前に世界を救った者の二人、私は覚えていてもあなた達が覚えていないのは当たり前の事だわ」
「そういえば家に代々伝わる古の禁忌を犯した吸血鬼がいたと言われている」「そうだった。その人は永遠の命を受け継いだもの」
「あなた達は百五十年前に私達と共に戦ったソウルメイトであったのよ。思い出して」
と言った瞬間にフンババは生きていて、バラバラになった体をつなぎ止め再び私達に襲いかかってきた。
「おのれ~」
するとスターチスの二人は歌いだした。
真実を知ったスターチスの力は先ほどよりも、パワーが増していて、私とみゆきちゃんのパワーが先ほどよりも何十倍の力が増していく。
みゆきちゃんの聖なる炎がフンババに炸裂していく。
フンババはもう回復の余地すらないままに灰と化してしまった。
「これが僕達の本当の力?」「すごいパワーがみなぎってくる」
「そうよ。これがあなた達の力よ」
「これならカッサライ達も敵じゃないよね」「そうかもね」
そこでみゆきちゃんは「カッサライは力を増していっているわ、今回の戦いでカッサライの長はカッサライの首狩り族の力が増していったわ。だからむやみに力を使わない方が良いわ。この世界はカッサライの長に筒抜けなのよ」
「そうなのみゆきちゃん」
そこでスターチスの二人は「あなたがホーリープロフェットの使い手のみゆきさん」「あなたも禁忌を犯した吸血鬼と共に戦ったと伝えられている」
「そうよ。私とメグさんはソウルメイトを探す旅に出ている」
「そのソウルメイトって何?」「訳が分からないよ」
「二人とも頭上を見て」
するとアラタトが姿を現したのが二人には見えたはずだ。
「あれは何か僕達の記憶にあるようなないような」「何なのあれは」
「あれはアラタトよ、今は移動手段として使っているけれど、リリィと言う子の所在が分かれば、あのアラタトをカッサライ達に立ち向かえる兵器として使えるわ」
「あれがアラタト」「僕達の記憶にないけれど、僕達の祖先が使っていたと言われているアラタト」
「私達はあなた達の力を借りにここまでアラタトで来たの。だからあなた達の力を貸してくれないかしら?」
「もちろん」「カッサライの奴らにこの世を好きにはさせない」
そこでみゆきちゃんが「これでダンデライオン曰く、スターチスの二人を仲間にすることが出来た。本当に心強いよ」
スターチスの年齢は共に十三歳だと聞いた。
そんな幼い二人にカッサライに戦わせようとするなんてちょっと無慈悲な感じがしたが、仕方がないのだ。
私とエイちゃんが育てた、子供達はそれ以下の年齢の子もいた。
だからもうそんな事は言っていられないのだ。
私達は幼いスターチスに力を借りなければカッサライに世の中を乗っ取られてしまう。
私達はスターチスを仲間に連れて、アラタトに向かった。
「これがアラタトの中か?」「暖房も効いていて心地良いね」
「二人とも遊びに来たんじゃないからね」
そこでエイちゃんが「まあ良いじゃないか。それよりもメグ」
「何、エイちゃん、お前達がいない間、カッサライ達が街を襲ってきたが俺が守っておいた。それにカッサライの奴らやけに強くなっている」
みゆきちゃんの言うとおりだ。カッサライは殺す毎にその力を増すって本当だったんだ。
もしこのままカッサライ達が強くなってしまい私達の力が通じなくなったらそれまでだ。
早くリリィと豊川先生の生まれ変わりに出会わなくてはならない。
「みゆきちゃん。次に探す相手は誰にする?」
「ここは無難にも、リリィさんにした方が良いと思う」
リリィはどこに行るのか、分析してみよう。
私がアラタトの球体にさわり、リリィを分析してみたが何の反応も持たなかった。
「ダメだわ。やっぱりリリィじゃないと分析できないわけね。ここは一つみゆきちゃんの力で何とかならないかしら」
みゆきちゃんは瞑想する。
両目を閉じ額のチャクラでリリィの行方を追っている。
ここは邪魔をしないように、スターチスにも言っておく。
「みゆきさんはリリィを探しているのかい?」「だったら僕達も力を貸すよ」




