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メモリーブラッド0  作者: sibatamei
第4章禁忌を犯したものの宿命の対決。
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デジャブの正体

 デジャブは太陽の光に弱い。


 デジャブが私たちの世界をおおっている漆黒のオーラを貫き、私たちに恵みをもたらす太陽の光を垣間見る力を得た。


 後はみゆきちゃんと節子ちゃんが豊川先生の師匠の訓練を待つのみ。


 いつになるかは分からないが時間は限られているかもしれない。


 私も余裕が出来たのでエイちゃんが引き連れた子供達と戯れる。


 子供達は私とエイちゃんがいることで安心している。


 中には親を亡くした悲しみに打ちひしがれている子供もいる。


 私は親の愛情を受けたことがないので分からないが、ここにいる子供達は親の事を思い出すたびに涙で打ちひしがれている。


 そんな子供達を見ると私も辛くなってくる。


 死んだ者は蘇らない。

 でもせめて魂だけでも破壊されないようにデジャブ打倒に精を尽くしている。


 私達の仲間が集まれば、デジャブ打倒に万に一つだけある。


 それだけで良い。


 平和を戻し、私たちの世界を取り戻すんだ。


 それは私たちの使命でもある。




 ******   ******




 二日がたちデジャブ打倒のためにみゆきちゃんと節子ちゃんは帰ってきた。


「みゆきちゃん。節子ちゃん」


 みゆきちゃんは額に布を巻いている。

 節子ちゃんは左目にガンタンをしている。


「修行は完了したの?」


「みゆきはチャクラを覚えた。節子ちゃんはアンラシーと言う邪悪な魂を浄化する力を増したみたいだ」


 節子ちゃんは「このアンラシーで豊川先生の奥さんを蘇らせる事が出来たよ」


「じゃあ、子供達の親を蘇らせる方法があるの?」


「それは出来ない。肉体が滅んでいるからね」


 そこでみゆきちゃんは額の包帯をほどいて、「南に藤沢三姉妹と麻美ちゃんがいる。みゆきのチャクラによると四人は石になっている。その石から元に戻すのは節子ちゃんのアンラシーが必要となっている」


 藤沢三姉妹と麻美ちゃんは南の島のニュージーランドにいるとみゆきちゃんは言っている。


「じゃあ一刻も早く麻美ちゃんと藤沢三姉妹を助けに行こう」


 そこでみゆきちゃんは「そう簡単にはいかないみたい、そこにはデジャブの配下がいる。とても邪悪で私たちの力で倒せない」


「じゃあ、どうすれば?」


「その怪物はサタン。千年前に豊川先生達が封じたそうよ。その封印がとけて今はデジャブの配下としているそうよ」


「そんな邪悪なモンスターがいるなんて」


「でも私とメグさんと節子ちゃんが力を合わせれば勝てるかもしれない」


「じゃあ、倒せる可能性があるなら今すぐにでも行こう」


「いやみゆきが言うのは本気で私たちが一つになるしかない」


「本気でっていつも私達は本気じゃない」


「いや私たちが新に得た力で倒すしかない」


「新に得た力ってみゆきちゃんのチャクラと節子ちゃんのアンラシーで?」


 みゆきちゃんは首を縦に振る。


 みゆきちゃんは目を閉じて第三の目を解放してチャクラを使っている。


「サタンは邪心の一人、あちらもこちらからやってくることを悟っている。サタンは蘇った直後に聖なる神の使いのルシファーと対決したが、デジャブの邪悪なオーラに包まれたこの世界ではサタンが有利で倒されてしまった。

 さらにそのパワーをサタンが吸収して、さらなる邪心の力を得たみたいだ。

 サタンは気がついている。私たちが来ることを」


「でも勝ち目はあるんでしょ」


「私がネオホーリーブレードに変化して、さらに進化した節子ちゃんの効力盾で恵みの太陽の力を呼び覚ませば何とかなる」


「じゃあ、行こうサタンを倒して、藤沢三姉妹と麻美ちゃんを助けに」


「うん分かっている」


 そこでエイちゃんが「メグ行くのか?」


「うん。藤沢三姉妹と麻美ちゃんを助けに」


「俺はお前達を信じているからな」


 その言葉が最高のエネルギーとなり私とみゆきちゃんと節子ちゃんは羽衣を纏い、いざ麻美ちゃんと藤沢三姉妹がいるニュージーランドへ。


 空を飛ぶ早さまでもが修行の成果か出ている。

 それにしても世界は広い、この世界を漆黒のオーラで包んだデジャブはサタンよりも強いんだろうな。

 出来れば戦いたくない。

 でも私たちは戦うしかない。

 そうしなければ世界は滅んでしまう。


 ニュージーランドが見えてきた。

 ここも草と森は枯れ果てている。

 到着して、みゆきちゃんに「いた。藤沢さん達と麻美さんだ」


 藤沢三姉妹と麻美ちゃんは石になっている。

 その他の民の人も同じように石になっている。


「待っていたぞ」


 どこからかまがまがしい邪悪な声が聞こえてきた。


「サタンだな」


 頭に大きな角を生やして現れたのがサタンだった。


「人々を石にしたのはお前だな」


「いかにも。デジャブ様の命によりここを管轄するサタンだ」


「みゆきちゃん節子ちゃん」


 私は二人にアイコンタクトをとって、デジャブの漆黒のオーラに包まれた空を割り太陽の光を燦々と浴びた。

 みゆきちゃんはネオホーリーブレードに節子ちゃんは効力の盾に。

 私はそれぞれの二人の武器を持ち武装する。


「貴様も石にしてやる」


 口から黒い光線を放ち、節子ちゃんが変化した効力の盾で回避した。


「行くぞサタン」


「ちっ、一筋縄では行かぬ相手であったか」


「ネオホーリーブレード」


 サタンに剣の先を向けて一直線に降下していく。


 だがこちらも一筋縄では行かず、サタンに剣先を受け止められた。


 そこで私はサイコキネシスを放ち、サタンの攻撃を仕掛ける。


「ぐぬぬぬぬ」


 僅かながらに効いている。


「お前達の野望もこれまでだ」


「ならばこれならどうだ」


 サタンは左手で力を蓄えて私に攻撃を仕掛けてきた。

 しかし私には体を霧散する力を持っているため、その攻撃を受ける事なく、一歩引いて体勢を整えた。


「なかなかやるではないか」


「そっちこそ」


 もう一度漆黒のオーラに包まれた空を割り太陽の光を浴びた。

 サタンにも太陽を浴びさせると苦しみもがいている。


「くそ」


「あんた達の野望もこれまでよ」


 ネオホーリーブレードからみゆきちゃんの声が聞こえる。


「今よメグさん」


 私は太陽の光を燦々と浴びて、パワーが全開になったところでサタンに攻撃を仕掛ける。


「おのれこしゃくな」


 やったかと思えた。


 しかしサタンの様子がおかしい。


「ここまで私を追いつめたのはお前達が初めてだ。知っての通り私はルシファーの力も吸収している。そんな私に勝つ事は出来ぬ」


 再びデジャブの漆黒のオーラから太陽の光をサタンに浴びせた。


 するとデジャブからルシファーと思われる聖なる者に変化して光を吸収している。


 サタンは光の力と闇の力を同時に使いこなす事の出来る物体で勝ち目がないのか。


 光が収まると再びサタンに変化する。


「私に光の力など通用はしない」


 するとみゆきちゃんがネオホーリーブレードから人間に変化して「メグさん。もう一度光をサタンに浴びせて」


「そんな事をしたって奴は聖なる者のルシファーを吸収している。光の力なんて通用しない」


「良いから」


 みゆきちゃんに言われたとおり、漆黒のオーラに包まれた太陽の光をサタンに浴びせた。


 するとサタンは同じようにルシファーを解放して光の力を吸収している。


 みゆきちゃんが「今よ」そう言ってネオホーリーブレードに変化して、私はみゆきちゃんの言うとおりルシファーに変化したサタンに攻撃を加える。


 するとサタンは「しまった」と弱点を突かれたと言うような言葉を述べ私はサタンに攻撃を加える。


 サタンに攻撃を加えて、吸収したルシファーを解放してサタンだけが消え失せた。


 どうやらサタンは光のルシファーに変化しようとしたところが弱点であったらしい。


 サタンは消えルシファーが残った。


「助けてくれてありがとう。これも天の恵みである太陽の光にまた携わる事が出来るとは」


 賛美の言葉を口にするルシファー。


 そんなルシファーに「私たちにデジャブ打倒の為に力を貸してくれないかな?」


「もちろん」


 みゆきちゃんは剣から人間に戻り、節子ちゃんも盾から人間に戻っている。


 だが石になった藤沢三姉妹と麻美ちゃんは元の姿には戻っていない。


 みゆきちゃんが節子ちゃんに肩を叩いて「節子ちゃん」


「分かっているよみゆきちゃん」


 何の話なのか私には見えなかったが、節子ちゃんが「アンラシー」と唱えると石になった藤沢三姉妹と麻美ちゃんにその民の人たちは元の姿に戻っていった。


「麻美ちゃんに藤沢さん達」


「麻美、どうなっているの?私は生きているの?」


 言葉の喋れない藤沢三姉妹は私を見ると瞳から涙いっぱいにして私に抱きついてきた。


 みんな助かったんだよね。


 そこでみゆきちゃんが「役者はそろった。後は麻美ちゃんと藤沢さん達を豊川先生が修行をこなしているところに行けとみゆきのチャクラではそう言っている」


 でも藤沢三姉妹と麻美ちゃんは飛べない。

 そこでルシファーが「お困りのようだね。その麻美と藤沢三姉妹をどこかに連れていけば良いのかい?」


「うん。頼めるかな?この世界はデジャブに筒抜けだけれども」


「大丈夫、私の光はデジャブの漆黒のオーラを通さない」


 それを聞いて私は安心した。


 石にされた他の民の人も目的を思い出し生きていくだろう。

 私たちは一刻も早くデジャブの野望を破らねばならない。

 待っていろデジャブ、私はあなたが犯した罪を神に変わって仕置きにしてやるんだから。


 でもデジャブの正体が未だに分かっていないのが現状。


「みゆきちゃん。デジャブの正体が分かる?」


「デジャブはアラタトの兵器で魂を壊すしかない」


「それってデジャブが望んでいること何じゃない」


「そうなるね。でも一刻も早くデジャブの魂を壊さないと私たちに未来は無いわ」


 つまりデジャブは世界を千回魂を破壊できるアラタトを手にしようとしている。

 それはデジャブは禁忌を犯して神の裁きから逃れるため。

 どちらにしてもデジャブの野望通りになってしまっている。

 何か腑に落ちないが仕方がない、デジャブの魂を破壊するために一応役者はそろった事になっている。

 頼りになるルシファーもこちらの味方になってくれたし。

 

 すると何が起こったのか?空が漆黒の闇から解放されるように漆黒の闇が消えていった。


 何が起こったのみゆきちゃん。

 ここはみゆきちゃんのチャクラで調べて貰うしかない。


「デジャブはルシファーを恐れている」


「ルシファーを」


「ルシファーは神の使いの一番弟子みたいな者」


「だからデジャブは」


 みゆきちゃんは飛んでいる所、急に立ち止まり、「デジャブの気配がする」


「どこに。この北のアラタトにデジャブは向かっている」


「急ごう」


 もうデジャブに恐れる事はないでもデジャブは私たちの大地、子供達の親を殺している。

 それにデジャブに世界はむちゃくちゃにされた。


 みゆきちゃんの後を追いデジャブに追いついた。


「あれがデジャブの本体?」


 後ろ姿でしか確認できないが、黒い小さな子悪魔のような出で立ちだ。


 するとデジャブは立ち止まり、「待て待て」と命乞いをしているように思える。


 真正面から見るとデジャブはあのバイ○ンマンのような出で立ちだ。


「覚悟は出来ているんだろうな?」


「待て待て、私も禁忌を犯した吸血鬼、お主等の攻撃を受けても死なない」


 私はそんな事は関係なくデジャブの腐った心を浄化させるためにみゆきちゃんにネオホーリーブレードになって貰った。


「覚悟は出来ているんだろうなデジャブ」


 その時みゆきちゃんのネオホーリーブレードから「よけて」と言われて私は即座によけた。


「私の魂を二度まで壊すつもりでいたのか?」


「待て待て、私には魂を壊す能力がある。お前達に使えば一生輪廻転成できずに死ぬことが出来るんだぞ」


「私は輪廻天性がしたいからその話には乗らない」


「禁忌を犯した事がチャラになるんだぞ」


「悪いが興味ない」


 こいつだけは絶対に許してはいけない。


「覚悟しろデジャブ」


「やめてくれ私が聖なる力を手にしたら私では無くなってしまう。

 それに私が死ねば永遠の輪廻天性に不幸な魂を送ってしまう」


「もう遅いんだよ。ネオホーリーブレード」


 デジャブにネオホーリーブレードをかざした。


「ぐぎゃぐぎゃぐぎゃ」


 断末魔を放ちデジャブはネオホーリーブレードのチリになった。


 これでデジャブの野望もこれまでね。

 世界は救われたと思った。


 そこでみゆきちゃんが「そんな~」と悲しそうな声が聞こえてきた。


「みゆきちゃんどうしたの?」


「本当の敵はデジャブじゃない」


「どう言うこと?」


「それは・・・」


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