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メモリーブラッド0  作者: sibatamei
第4章禁忌を犯したものの宿命の対決。
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時限装置

 青い竜巻であったアトラスは封じた。


 アラタトのコックピットの中で、四国にあるだいだい色の竜巻と九州にある紫色の竜巻がモニターに映し出されている。


 そんな時、みゆきちゃんと節子ちゃんが予言する。


「この二つの竜巻はこのアラタトの主のリリィの力が必要だと言っている」「私も感じた」


 そこで豊川先生は「リリィはなるべく外に出さない方が良い」


 そうだ。リリィは世界の魂を千回崩壊させる事が出来るアラタトの最終兵器の武器の鍵となっている。

 デジャブの野望は禁忌を犯した自分への魂の崩壊。

 その為には世界のすべての者の魂を崩壊させる事だ。


 私はリリィを封じ込めた壷を持っている。


 リリィが入れば、アラタトの機械を生かしきり、残りの二つの竜巻の分析が出来るとみゆきちゃんと節子ちゃんは言う。


 二つの竜巻はそれぞれ停滞している。


 その間にみゆきちゃんと節子ちゃんとダンデライオンの二人を食事をとらせて休ませて置こう。


 アラタトには食事をとれる機能も付いていて、私も食事をとった。

 正直おいしくない。

 でも何も食べないわけには行かないからな。


 私と豊川先生は禁忌を犯した吸血鬼なので疲れる事をないので休む必要もないし食べる必要もない。


 だから私と豊川先生はコックピットのモニターに映る二つの竜巻の様子をじっと見つめた。


「豊川先生、みゆきちゃんと節子ちゃんの言うとおりにしてリリィを壷から解放して分析させるのはどうでしょう?」


「でもそれは危険だ。リリィは破滅させる鍵そのものだからね」


「そうですか」

 その瞳を閉じて、リリィをこんな目に遭わせて罪悪感がわき起こった。


 私はアラタトを動かせるが分析や世界を千回破滅させる事は出来ない。

 破滅させる事は良くないことなので、これしか無いのかもしれない。


「ひょひょひょひょ」


 どこからか不気味な声が聞こえた。


「誰だ」


 私と豊川先生は辺りを見渡した。


 声の発信源の方を見ると、頭の禿げた白い髭を長く生やしたじいさんが私と豊川先生の前に現れた。


「ひょひょひょひょ、ここがアラタトかあ、なかなかいい設備が整っているようだね」


「お前は誰だと聞いている」


「誰かと聞かれれば、わしの名は四国に滞在するヤマ」


「お前があのだいだい色の竜巻を発している者だな、どこから入ったか知らないが今すぐに竜巻をやめさせろ。そしてデジャブの野望を止めさせろ」


「ひょひょひょひょ、おめでたい頭をしておるなお主。そんな事でわしらの野望はなくなりはしない」


 そこで豊川先生は「ヤマとやらここに何をしにきた」


「それはお前たちが悠長にしている間にデジャブ様の野望は進んでいることだ」


 そこで私が「それはどういう事だ?」


「デジャブ様は魂を壊す能力を持っている、したがってもう一つのアラタトの開発に進んでいる」


「もう一つのアラタト?」


「そうじゃもう一つのアラタトが存在すれば、お主達は晴れて魂は崩壊して永遠に闇の中で生きることになる」


 ヤマは何がおかしいのか?踊りながら私達に言う。


「そんな事はさせない」


「そんな事はさせないか」


 そういって私のスカートの中身をしたからのぞき込んできた。


「ほほう純白の白じゃ」


 ヤマの顔面を踏みつけようとしたところ、ヤマはいなかった。


「ひょひょひょひょ」


「この変態じじい」


 そこで豊川先生が「ヤマとやらもう一つのアラタトが存在するのは本当なのか」


「嘘を言ってどうする?」


「そうか」


 すると豊川先生は何かを投げ出した。

 それは一本のカッターナイフであり、ヤマに命中した。

 ヤマに命中したカッターナイフを見るとくぐつであった。


「豊川先生やはりリリィを解放させた方が良いんじゃないんですか?」


「そうだね」


「もはや一刻の猶予もない、さあメグちゃんリリィを解放させて」


 小さな壷の中にリリィは封じ込めてある。

 この小さな壷の中にリリィを閉じこめたのは私だ。

 リリィはこんな私を許してくれるだろうか?

 でも今は一刻を争う時、そんな事にためらっている猶予などない。


 私は恐る恐る壷の蓋を開けた。


 白い煙と共にリリィは出てきた。


 だがリリィは気を失っていてあの時、鳩尾に私が拳を入れたときのままだ。


「リリィ、リリィ」


 と揺さぶるがリリィは気がつき私を見た瞬間に嗚咽を漏らした。


「どうしてリリィを封じ込めたの?」


「それには色々と事情があって・・・許してくれないよね」


 リリィは子供でも滅多に見せないほど大泣きをしている。


 そこで豊川先生は「リリィ、泣いている場合じゃない」と一喝する。


 するとリリィは泣くことを忘れて涙を拭っている。


「今は一刻を争う時だ。それにはリリィの力が必要だ」


 リリィは立ち上がり、アラタトで二つの竜巻の分析をしている。

 これはリリィにしか出来ない事である。


「二つの竜巻だけど、アラタトの兵器を使えば一発でしとめる事が出来る」


「いや兵器は使わない方が良い」


 と豊川先生は言った。


「どうして?」


 私が聞くと。


「アラタトの兵器は魂を壊す力が存在しているよねリリィ。一人の魂を崩壊させたら、リリィの輪廻天性は永遠に苦しみの業火を味あう事になる」


「・・・」


 黙り込むリリィ。


「リリィ、それを知って?」


「リリィはもういらない者だから」


 私はそんなリリィに怒りがこみ上げてきて、リリィの頬を思い切り叩いた。

 そしてそんなリリィを抱きしめた。


「リリィは入らない者じゃない。リリィは私の大切な妹なんだから」


「・・・メグ」


 そしてリリィの抱擁を外して、「リリィ二つの竜巻の分析を」


「分かっている」


 リリィはアラタトのキーボードで分析をはじめている。


 するとリリィは息を飲む。


「だいだい色の竜巻にはマイラと言う兵器が存在している」


「マイラ?」


「マイラの兵器には魂を壊す力はないがアラタトを滅ぼす程の力を持っている」


 そんな時である。

 だいだい色の竜巻が消え姿を現した。


 あれがマイラ。


 あのヤマとか言うじじいが所有している事になっている物だろう。


 そしてモニターを見てみるとマイラはこちらに急接近している。


 そして私たちが入るアラタトに体当たりをしてきた。


「ひょひょひょひょアラタトの諸君、これが最後だ。死ねえ」


 体当たりをする直前にリリィがアラタトのクリスタルに手をかざしてワープした。


「ここはどこ?」


 体当たりで目を覚ましたのか?みゆきちゃんと節子ちゃんとダンデライオンの二人がコックピットに来た。


「何が起こっているの?」「何かすごい揺れたけれども」


 みゆきちゃんと節子ちゃんがそれぞれに言う。


「どうしたの?」「何だ何だ」


 とダンデライオンの二人がおののきながら言う。


 とりあえずワープには成功したが、モニターにはマイラが映し出されている。


「マイラがヤマが追いかけてきた」


 クリスタルは私にも使える。とにかく今は形成が悪いので逃げる。


 またワープしたがマイラは容赦なく追いかけてくる。


 仕方がない、私がマイラに乗り込んでヤマのところに行くしかない。


「みゆきちゃん。節子ちゃん」


 二人にアイコンタクトで武器になってと目で伝える。


「行くよ節子ちゃん」「うんみゆきちゃん」


 みゆきちゃんに剣になってもらい、節子ちゃんに盾になってもらう。


 私はアラタトの外に出てマイラに飛び移る。


 これは便利だ。みゆきちゃんに剣になってもらい、ホーリープロフェットの約にたち、ヤマの所まで導いてくれている。


「ひょひょひょひょ、ここまで来るとは恐れ入ったわい」


 マイラのコックピットの中でヤマのじじいが顕在していた。


 待っていろ。リリィが入っていた壷の中に封じ込めてやるからな。


 この戦いでコックピットの中をむちゃくちゃにして、破壊してやる。


「ヤマ覚悟しろ」


「ひょひょひょひょ」


 不気味な笑いをしながらヤマが何人者姿に分身した。


 何でも良いとにかくコックピットの中を壊さなければ。


 ヤマは三人に分身して、「コックピットごと壊してやる」


 分身したヤマを一人命中して剣を振りかざす。


 コックピットのモニターをぶち壊した。


「マイラを壊す作戦とわしを殺さずにその壷に封じ込める作戦に出たか」


「観念しろヤマ」


「それは出きんのう」


 分身したヤマをめがけてコックピットを壊し続ける。


「コックピットを壊されては困る。仕方がない場所を変えるか」そういってヤマは「ムン」と言ってマイラの外に出た。


 マイラがアラタトめがけて沈没していく。


 だがアラタトはどこかへワープした。


「ぐぬぬぬ」


 先ほどの笑いはどうしたのか余裕をなくすヤマ。


「貴様等絶対に許さないぞ」


 ヤマは分身して槍を持ち、私に立ち向かってくる。


 私は目を閉じた。


 分身の術となれば本物が入るはず。


 心の目で奴をとらえられるはず。


 このまままっすぐに行けば、奴をとらえられるはず。


「そこだ!」


 まっすぐに剣をのばして飛び進んでいく。


 だがヤマの槍の方が早く、私に命中するが、私はメモリーブラッドを司る吸血鬼、アトラスの体を霧散させる能力を持っている。


 槍はすり抜けて、私の体が霧散する。


 そして実体化してヤマは分身して三つの槍を私に投げつけたが、再び霧散して、分身したヤマの体を突き抜ける。


 だがそれは本物のヤマではなかった。


「残念じゃったのう」


 余裕そうにおどけるヤマ。


 またヤマは三人になった。


 これでは埒があかない。


 剣となったみゆきちゃんの声が聞こえる。

「メグさん心眼で奴を突き刺すのよ」


 そうだ忘れていた。


 分身の類は心眼に限る。


 再び目を閉じて、心眼を試みた。


 三人とも実体化しているが、その中の一人を倒せば、どおって事はない。


 三人の中の一人を見定めて、私は心眼を試みながら、真ん中の実体化しているヤマを見定めた。


「そこだヤマ」


 今度こそ本物のヤマをみゆきちゃんの剣で刺す事が出来た。


「や、闇の力が抜けていく・・・我は一万年の時を経て・・・輪廻天性が出来ない・・・仙人じゃった」


 今だ、壷の中へ吸い込んでしまえ。


 ヤマに壷を差し出して吸い込むことに成功した。


「くっくっくっ」


 その声はアラン。

 頭上を見つめるとアランが私を見下ろしている。


「ヤマを封じ込めた事はほめてやろう。だが・・・」


 そういってアランは消えていった。


 そんな時私の携帯が鳴り出した。

 着信画面を見てみると豊川先生であった。


「もしもし豊川先生?」


「メグちゃん大変だ。マイラには時限爆発機が設置されて入るみたいだ」


「何ですって」


「このままでは地球が滅んでしまう」


「マイラは今どこに?」


「北極にある。時限装置が爆破するまで、後二時間しかない」


 アランはそれで勝ち誇ったような顔をしていたのか。


 この世界が爆破したら奴らの思う壺だ。


 そんな時私の目の前にアラタトが現れた。


 すかさず入って、アラタトのコックピットの中に入った。


「すぐに移動して」


「わかった」


 リリィがクリスタルに振れる。


 すぐに北極にたどり着いた。


「このマイラはヤマが善良な魂になるときに時限装置が発動される仕組みになっていたみたいだ」


 豊川先生が言う。


 デジャブは滅びることに手段は選ばないみたいだ。


 そういえばヤマは言っていたが、デジャブはもうアラタトは必要なく、この世の魂を千回滅ぼすほどの機械を開発しているって言っていた。


 マイラが見えてきた。


 マイラは赤いオーラが放たれている。


 爆発する時を近い感じがする。


 リリィがアラタトでマイラを分析する。


「コックピットにある二つのどちらかの柱を壊せば中の爆弾は解除できるって言っている」


「どっちってどっちなんだ?」


「それは分からない」


「もし違う柱を壊したらどうなるんだ?」


「マイラが爆発して地球もろうとも破滅する」


「メグちゃん後一時間みたいだ。悠長な事はしていられない」


 私はすかさずマイラに行き、それに続くように豊川先生も中に入ってきた。


 マイラに住み着いているロボットが私たちの行く手を遮る。


「雑魚の相手をしている暇なんてないんだよ」


 ロボットを破壊しながらコックピットの中にたどり着いた。


「二つの柱ってこれね」


「どっちなのか分からない」


 なら壷に封じたヤマに聞くことを提案した。


 ヤマを壷から出して、ヤマに聞く。


「ヤマ、あんたなら知っているんでしょ。今時限爆弾がマイラに作動している」


「知っておるとも、この右の柱だ」


「なら右の柱を撃破すれば」


 私が右の柱を壊そうとした時、「ちょっと待ってメグちゃん」


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