表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メモリーブラッド0  作者: sibatamei
第3章
56/89

嘘つき!

「だから私は悪魔に魂を売るしかなかった」

 メビウスは永遠に死ぬことも出来ない状態に陥れられ、悪魔に魂を売るしかなかった。続けてメビウスは、

「はるか昔、私は神の使いで神の永遠の命を得ようとして私は不死身の体を手にした。しかしそれは禁忌の過ちだった。まさか輪廻天性することもできずに生きるのは苦でしかなかった。自害しても死ぬことすらできぬ体になってしまった。だから私はお前達人類を滅亡させれば私の輪廻天性出来ると考えた」

「私達を滅亡させることで輪廻天性なんてバカげている」

「お前達に何が分かる?輪廻天性できずにこの滅びる事さえ出来ない体になり永遠に永遠に死ぬことも出来ない体になってしまった私を」

「自業自得だろうそんなの」

 私は殺されてしまった節子ちゃんの仇を打たなくてもこいつは永遠に輪廻天性できずに苦しみ続けることを。様を見ろと。

「ならば貴様らが自滅してすれば神は存在しなくなり。我も滅びることが出来る」

「フンッまるで子供の駄々ね」

 と嘲笑してやった。

「そのようにしていられるのも今の内だ」

「みゆきちゃん挑発しては行けない」

 豊川先生が言う。

「挑発もなにもこいつは殺すまでもなくその醜い体のままで行き続けるのでしょう」

「そんなことを言っては行けない」と豊川先生は言ってメビウスに向き直り「メビウス、あなたの苦しみを持った者を僕は知っている」

「何?」

 豊川先生の言うことに興味を示しゆっくりと豊川先生の方へと近づく。

「それは真か?」

「ああ、あなたと同じ痛みを持つ人間でありその者もあなたと同じように永遠の命を授かり物輪廻天性できずに苦しんでいる」

 誰の事を言っているのか?みゆきには分からなかったけれど何となく分かって来そうな気がした。

 そうだ。さしずめ今メグさんを強化していると言われている相手であり流霧さんの事だ。

「メビウスよ。取引をしないか?その私が知っている者に会えば、あなたも同じ同士として仲間になれる」

 しかしメビウスは哄笑して、「貴様らに手を貸すぐらいなら人類を自滅させ、無に返す方がよっぽどましだ」

 ダメか。

 メビウスは哄笑しながらみゆき達に襲いかかろうとしている。

 そんな時である。空中に目映い光が集まりまさかと思ったが、そのまさかだった。

 メグさんが現れた。

「メビウス覚悟して」

 尋常じゃないスピードでメビウスに握りこぶしをぶつけて、メビウスは口から青い血のようなものを吐き出した。

「おのれ~」

 メグさんの攻撃は止まらない。

 怯んだメビウスに殺す気で飛びかかっている。

 凄いメグさん。本当にメビウスにとどめを刺してしまった。



 

 流霧さんは言っていた話の通しる相手であれば仲間とし、そうでなければ、この小さな壷の中に閉じ込めてしまえと。

 みゆきちゃんや豊川先生との会話を聞いていたが話が通じる相手ではない。

 だから私は壺を取り出して壺に封じ込める呪文を言った。

 するとメビウスは壷の中にへと吸い込まれていく。

 みんなが私の名前を言って私のところへと向かってきた。

「みんな大丈夫?」

 みんな深刻そうな顔をして、みゆきちゃんの方へと視線を向ける。

 そのみんなの視線を追っていくとみゆきちゃんは無惨にメビウスに殺された節子ちゃんの姿を見下ろして涙を流していた。

「豊川先生、どうにかなりませんか?」

 と聞いたがゆっくりと目を閉じて首を左右にふった。

 今のみゆきちゃんには私達の言葉は通じないだろう。

 だから今はそっとしておくしかないな。

 メビウスを封じ込めることには成功したがみゆきちゃんの悲しみを慰める言葉が見つからない。

 みゆきちゃんが悲しいと私も悲しい、でもみゆきちゃんに言葉が見つからない。

 本当にそっとしておくしかないんだよね。

 楽しいはずの旅行がこんな形で終わってしまうなんて最悪。

 私は悲しみに翻弄されているみゆきちゃんのところに行って。

「帰ろうみゆきちゃん」

 するとみゆきちゃんは私に泣きついてきた。

「みんなみゆきが行けないんだ。みゆきにもっと力があれば」

 今の私にはみゆきちゃんを抱き締める他何もなかった。

 その後藤沢三姉妹の話を聞いてリリィもアラタトと共に自爆してしまった見たいだ。

 戦いは悲しみしか生まない。

 私はみんなに「ホテルに戻ろう」と言って泣きつかれたみゆきちゃんをおぶってホテルへと戻った。

 三鬼神ジェミニが「あたい達はこれからどうすれば良いのか教えてくれないか?」

「好きにすればいい。メビウスの呪縛から逃れて来たのだろう」

 ならそうさせて貰うよ。

 三人は丸い玉になり私の足元に転がり落ちている。

 赤、青、緑と。

 どうやら何か会った時為にと私達のお守りとして使ってくれと言っているみたいなので、それぞれ私は丸い玉となった三鬼神を拾ってポケットに入れた。

 私は流霧さんにとてつもない力を授けられたか死んでしまった節子ちゃんを蘇させられることは出来ない。

 それは受け入れるしかない現実。とても残酷な。

 だからみゆきちゃん今だけ好きなだけ泣かせて上げるよ。私達はそんなみゆきちゃんを陰で見守ることしか出来ない。

 メビウスを封じ込める事は出来た。

 このメビウスを封じた壺は誰にも、手の届かない場所まで保管しておくしかない。




 食事の時間になってもみゆきちゃんは出てくる様子はない。

 私はそんなみゆきちゃんを揺さぶりながら「みゆきちゃん。食べよう。食べれば元気出るから」と言ったがみゆきちゃんは食べる気にもならずベットの上でうつ伏せになって眠っているだけだった。

 仕方が無いかな?

 メビウスの魔の手から私達は解放された、しかしみゆきちゃんの悲しみは当分は無くなりはしないだろう。

 食堂に行きみんなもみゆきちゃんの事を心配そうにしていた。

 でもみゆきちゃんの様子を言うと、みんなもがっかりしていた。

 夕食はバイキンク形式の美味しそうな物であった。

 みゆきちゃんが元気ないと私も元気をなくしてしまう。それはみんなも同じだ。

 美味しいはずの食事も喉にあまり通ることもなく私は黙り込んでみんなと部屋に戻る。

 私も頭を一人になるとアラタトを壊滅させ犠牲になって死んでしまったのかどうか分からないリリィの事を思い出してしまう。

 でもリリィは死んでいないように思える。

 根拠はないのだがまたひょっこりと現れてくれるんじゃないかと思う。

 それはそうと私はリリィと双子の姉妹と言う事実が判明した。

 私って何者なのだろう。

「メグ」

 私を呼ぶリリィの声が聞こえた。

 気のせいだと思ったが藤沢三姉妹も聞いたと手話で伝える。

「リリィ」

 私が呼ぶと「メグ」とはっきりと声が聞こえた。

 そしてリリィは私の前に現れた。

「リリィ」

「メグ。未来、舞、京美」

 紛れもないリリィが現れた。

 私と藤沢三姉妹の元へとダイブするように飛び付いてきた。

「どうしだよリリィ」

 藤沢三姉妹はサングラスをかけて、そんなリリィを出迎えている。

「リリィはあの程度では死なない」

「そうか・・・」

「どうしたメグ」

「いや何でもない」

 素直に喜んでいたいが、そうもいかない。するとリリィは私の心を読むように「どうしたメグ、元気ない」

 リリィに事情を説明した。



「そうかメグ。そう言う事があったのか、リリィにはどうにも出来ない」

 リリィも落ち込む。

「私はみゆきちゃんと約束した。節子ちゃんを助けるって」

 体が小刻みに震えてくる。

「メグ。自分責めてはいけない」とリリィが言って藤沢三姉妹も同じように心配する。

 死んでしまった人間を甦らせる事なんて出来ない。

 そんな時にみゆきちゃんが私達の部屋に入ってきた。

「みゆきちゃん」

 みゆきちゃんはサングラスをかけて「リリィさん無事だったんてすね」

 その時のみゆきちゃんの様子がおかしかった。

 きっとまだ節子ちゃんの事でまだ心は癒えていないのだろう。

「みゆきちゃん大丈夫なの?」

「何が?」

 しらを切る余裕があるようで安心した。

 するとみゆきちゃんは私に抱きついてきて「今日はメグさんと一緒に眠っても良いかな?」みゆきちゃんは甘えるような口調で言うものだから私はそんなみゆきちゃんの頼みを快く聞いて上げる。「うん良いよ」と。

「やった」

 とみゆきちゃんは喜んでいる。

 そんなみゆきちゃんを見ると私もうれしい。やっぱりみゆきちゃんは元気な方が良い。

 眠る時間になり私を真ん中にリリィとみゆきちゃんに囲まれ眠る事になった。

 あの場所から私だけ一年の時が経っている。

 凄いハードな修行だった。

 私だけ一年エイちやんと年の差が出来た訳じゃない見たいだ。

 あの空間にいる時は年をとらない見たいだ。

 もうあんなところでの修行は二度とごめんだ。

 それよりもみゆきちゃんが元気になって良かった。


『節子ちゃんを助けるの?』

 何だ今の声は?

 起き上がると真夜中でみゆきちゃんがいなかった。

「みゆきちゃん?」

 さらにポケットを調べるとメビウスを封じた壺が無くなっていた。

 まさかみゆきちゃんが?

『節子ちゃんを助けるの』

 みゆきちゃんの声が心に木霊した。

「みゆきちゃん」

 と呼んで見たが返事もなかった。

 藤沢三姉妹は何事もないように眠っている。

『節子ちゃんを助けるにはメビウスの力が必要なの』

 また心に木霊して来た。

「みゆきちゃん、どこにいるの?お願いだからバカな真似はやめて」

 私は精神を研ぎ澄ましてみゆきちゃんの気配を探した。

 これは流霧さんの力の一つだ。

 そして精神を研ぎ澄ましてみゆきちゃんを見つけた。

 みゆきちゃんは屋上に上がっていて、私よりも早く豊川先生がそれを阻止しようとしていた。

「みゆきちゃん。バカな真似はやめてゆっくりとその壺をこちらに渡すんだ」

 だがみゆきちゃんは「節子ちゃんを助けるのはメビウスの力が必要だとみゆきのホーリープロフェットで教えてくれたの」

 私は豊川先生の元へと行き「みゆきちゃん何を根拠にメビウスが節子ちゃんを助けることが出来るって教えてくれたの?」

「みゆきの予言は本当だ」

 みゆきちゃんが持っている水晶玉を手のひらにのせ、そのまばゆく光る輝きに邪心に満ちた危険な感じがする。

「みゆきちゃん。それはダメだ。豊川先生の言う通り、その壺をゆっくりと下において」

「メグさんは節子ちゃんを絶対に助けてくれるって言ったじゃないか。その約束を出来なかったじゃないか」

 みゆきちゃんが凄い剣幕で私を思いきり、責める。

 その事については「ご免なさい」と一言謝るしかなかった。続けて私は、「でも節子ちゃんを殺したのはメビウス。そんな相手に頼るのもどうかと思うよ。それにメビウスを解放させたら、また何人もの犠牲者がでるよ」

 そこで豊川先生は「その通りだよみゆきちゃん。それに僕は節子ちゃんを甦らせる方法を知っている」

「嘘だ」

 血眼になってみゆきちゃんは言う。

「嘘じゃない」

「みゆきが子供だからって、みゆきをたぶらかしているんでしょ」

 そしてみゆきちゃんは壺の蓋をおもむろに手にした。

「やめるんだみゆきちゃん」

 すべてがスローモーションのようにみゆきちゃんがそのメビウスを封じた壺に手をかけてぎゅっと力を入れて蓋を開けようとする。

「だめみゆきちゃん」

「よすんだみゆきちゃん」

 改めてみゆきちゃんを見ると何者かに取り付かれているって言うか、とにかく先程から様子がおかしかったんだ。

 みゆきちゃん、お願いだからバカな真似はやめて、節子ちゃんを生き返らせる方法が豊川先生は知っているって言っていたじゃん。

 だからそれを信じて見ようよ。

 その懇願する気持ちを込めて0.02くらいの時間が経過したのか?すべてが遅く感じる。

 神様お願い1秒間の時間を私にください。

 みゆきちゃんが壺の蓋に手をかけて0.04の時間が経ち0.05 0.06と時が過ぎていく。

 壺の蓋はきつく閉めたつもりだが残り時間が後0.1秒しかないように感じる。

 0.05秒が経過してみゆきちゃんは蓋に手をかけたみゆきちゃんだがホーリープロフェットの使者だが力はひ弱な少女だ。

 そう簡単には空くはずがないと思っていた。

0.05後時間があると思った。

 だか正確には後0.01早く蓋が開いてしまった。

「みゆきちゃん」 

 私の悲痛な言葉は届いていない。

 蓋を空けたみゆきちゃんは中の封じ込まれたメビウスを飲み干してしまった。

 それは一瞬の出来事だ。

 不適に不気味に笑うみゆきちゃん。

 そんなみゆきちゃんを目にして全身が凍りつくほどのショックを受けて立つ事さえもまま成らなかった。

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ