第十章 『過ぎ行く夏』
今の僕は非常に寂しいです。夏は過ぎ、海には行けず、新たな生活に切り替えなければいけないからですかね。
今日、友達とともに近場のレストランへ行き、多くのことを話しました。そこで少しは気が楽になれたのかな。まあこの小説があれば大丈夫だと思うのですがw
俺は何をしているのだろう。もう夏も終わろうとしているのに。ただ立ち尽くし、風に怯えている。全てを失った俺はまるで『孤独のセレナーデ』のようだ。咲も由比も全て時代の波にさらわれていった。
俺は幻覚でも見ていたのだろうか。もしそうなのだとしたら教えてくれ、夏よ。俺は今何を捨て、何を持って生きればいい。何もかも見捨てられた俺の居場所はもうどこにもない。
誰か、俺の『孤独』を止めてくれ。何もかも消えてしまえばいいと今になって思う。俺は哀れな人間なのだろうか。いやこれは夏のせいなのだ。許してくれ。
『ついに、終わっちまったか。』
『結局何も起こらねえ。』
この孤独をどこかに捨ててしまいたい。挙動の海にでも流そう。そして俺は流される。再び時の流れに。そしていつか思うのだろう。自分はなんてやわな夢を見ていたのかと。
『咲、由比教えてくれ。俺が何をしたというの?』
『俺はどうすれば良い? 孤独という苦しみを抱えて生きろというのか?』
もう一度愛というものに触れたい。もう一度寄り添いあって海を見つめたい。カファロで君を奪いたい。二人きりの海岸でキスをしたい。夏よ、過ぎないでくれ。これからの行き方を教えてくれ。
でもありがとう、夏よ。この夏は俺を強くしてくれた.この孤独を乗り越えた先に何かが待っているのだとしたら俺は乗り越えるだけだ。
『待っていてくれ、夏よ』
『いつか君という敵と再び戦う時まで』
ついに、最終章へ。主人公である昂喜は由比とも別れてしまい、残されたのは『孤独』だけ。つまり夏は昂喜の全てを奪っていったのだった。
いや、そうではないかもしれない。夏は新たなる試練を残してくれた。昂喜はその試練をどう乗り越えて行くのだろうか。




