グーたらサンタのトナカイ
クリスマスソングが楽しく流れる中、プレゼント渡しの準備にのりおくれている
サンタ達がいた。
「サンタさん!今日は一億八千万人にプレゼント渡さなきゃいけないんですよ!!」
でも、返ってくるのはテレビを見て笑っているサンタの声。
トナカイは、呆れて怒鳴った。
「サンタさん、真面目にしてくださいっ!」
「あーもーめんどくさいのう・・」
「しょーがないでしょ!サンタなんだから。」
「う・・む。」
「もうっ!早く行きますよ!」
「・・じゃ、配ったら、クッキーたくさんちょうだいね★」
「あぁ、もう!分かりましたよ。」
サンタの趣味で、ソリはお菓子だらけの、
お菓子の家ならぬお菓子のソリになっていて、
しかもソリのサンタが座るイスは、リクライニングマッサージチェアになっている。
おかげでトナカイは、
重いし、これら全て払わされたので、
大変困っている。
一方サンタは、お菓子をもぎ取りながらリクライニングで満点の星空を見たり
寝たりしている。
プレゼントを全て配り終わると、
サンタは、ソリに熟睡した。
トナカイは、申し訳なさそうに決心し、置手紙と大量のクッキーを置いた。
{サンタさん、
やっぱりあなたと一緒に行動するのは
私には務まりません。
だから、
今日、172回目のクリスマスをおいて、
別れさせていただきます。
ごめんなさい。 トナカイ}
そして猛ダッシュで果てしない空のどこかに消えていった・・