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第2話 「書いてない責任」

※本記事は、個人が体験した出来事をもとに構成しています。

特定の人物・企業・団体を指すものではなく、

個人が特定されないよう、時系列・場所・設定の一部にフィクションを含めています。

また、本稿は特定の国・文化・価値観を批判する目的ではなく、

筆者自身の視点の変化を記録したものです。

「誰の責任ですか?」

昼前、資材の搬入が止まった。


予定していた部材が、一部届いていない。


私はすぐに確認に入った。


「どうして止まったんですか?」


通訳を介して聞くと、現場監督役の男は少し考え、こう言った。


「今日は来ない、と思いました」


「誰がそう判断したんですか?」


一瞬、空気が止まる。


「……みんな、です」


みんな。


その答えに、私は言葉を失った。


誰か一人の判断じゃない。

でも、誰の責任でもある。


日本ならありえない。

だが、ここでは誰も不思議に思っていない。


結局、その日は代替作業を進めることになった。


私は頭の中で工程を組み替え、

遅れの影響を計算する。


理屈は合っている。

数字も間違っていない。


それでも、現場はその通りには動かない。


「正しいはずなのに」


夕方、ひとりで工程表を見ながら、私は呟いた。

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