私はつまらない人間
私は素ではおもしろくない人間である。それを自分が誰よりも自覚していて、学校などの外界の人間には伝わらないように努力してボケている。中3のころ、自分がおもんないことを自覚して毎日ボケることを考えていた。そして夜はただ、相手の話を聴いて笑顔で返事をし続けた。相槌を打ち続けた。
私の素はおもんない。ナチュラルで生きていておもしろい人はとても羨ましい。とても、自分にはないものをもっている。ああ、人と関わることがこれ以上なければよいのに、今はもう中3のころほど、ボケに徹する体力もない、ハンガリーさもない、人間関係が詰んでいるのに、ふとそれも忘れていて、今思い出した。私のボケはもう終わっている。昔の感覚でボケているが、もう笑ってくれる人はいない、意図的にボケていた時期に私と出会い、私を好んでくれた人は、もうただ下り坂で、私に対する興味が減っていくだけの状態にある。貯金をすり減らすだけの作業である。もう私にその下り坂を下るのを止める、気力も元気も、ボケもない。私は面白くない人間だ。ああ、人生はつまらない。