表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

私はつまらない人間

作者: わし

私は素ではおもしろくない人間である。それを自分が誰よりも自覚していて、学校などの外界の人間には伝わらないように努力してボケている。中3のころ、自分がおもんないことを自覚して毎日ボケることを考えていた。そして夜はただ、相手の話を聴いて笑顔で返事をし続けた。相槌を打ち続けた。

私の素はおもんない。ナチュラルで生きていておもしろい人はとても羨ましい。とても、自分にはないものをもっている。ああ、人と関わることがこれ以上なければよいのに、今はもう中3のころほど、ボケに徹する体力もない、ハンガリーさもない、人間関係が詰んでいるのに、ふとそれも忘れていて、今思い出した。私のボケはもう終わっている。昔の感覚でボケているが、もう笑ってくれる人はいない、意図的にボケていた時期に私と出会い、私を好んでくれた人は、もうただ下り坂で、私に対する興味が減っていくだけの状態にある。貯金をすり減らすだけの作業である。もう私にその下り坂を下るのを止める、気力も元気も、ボケもない。私は面白くない人間だ。ああ、人生はつまらない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ