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学校の放送局

作者: 土佐牛乳

 ゆっくり、評価される。

 それが私たちの学校の配信サイト。

 裏と表がある。

 それが個人かみんなでやるかの違い。

 裏は踏みつける。

 そんな彼、リーチに虐められいる、弟のアーツが好きなの。


 ちいさな背が遠くを見ている。

 アーツの配信は始まる。

「はじまった」

 始まった。

 人は少なく表示されている。

 アーツの人柄ではない。

 家柄の問題である。

 その家は彼が人前にである、この配信サイトに来るなといつも言っている。

 しかし。

「俺が一番すごいってところを教えてやるッ!」

 アーツは賢い。

 いつものことを聞いてみた。

「アーツはすごい」

 本当にすごいことを言えない。

 私は、その目を見る。

 貰い手があの人。

 なら、どこへ行っても大丈夫なはず。

 たとえどんな表現であっても彼なら……

 きっと乗り越えるって信じてる。

 だからこういうの。

「あなたのこと信じてる」

 そうしてうまくいく。

 私もアーツもうれしくなると電話がしたくなった。

 でもこの思いは受け止めてくれないってわかっている。

 だって、私以外に来ないサイトになってしまったから。


 アーツは笑顔なのに、あくどいことを考える。

 常に大衆を動かしたコメントだ。

 彼のコメントで空気が良くもなったり、悪くもなったりする。

 どうなっているの彼の人格者ぶりはッ!

 そんな彼に感じるものがある。

 最近酒を飲んでいるのか、とても堂々としている。


 そうして、毎日、大声の楽しい話を聞いた。

 気づいたことがあった。

 いつものように配信を取るアーツ。

 その目は泣いていた。

「父、母が僕にはいないんだ」

 泣いていた。

 私はこの貰い手はすべてを語ったのか激高して、電話をした。

「お子様が泣いているッ!」

「いつものことです」

「あなたが話をするべきよ」

「私は貰ったこと言いませんよ」


 結局会ってみた。

 抱き着いてきた。

 もう無理。

 彼は離さない。

 私の……

 子ですものッ!!


 目の前には膨大な配信者の群れ。

「空想切除ッ!」

 みんなこんなことを口にする。

「リーチが指示を出した」


 国際的な犯罪組織になって、彼につないだアーツの配信もあった。

「死にたいのかお前はッ!」

 そのあと、本当に死んでしまったアーツの配信仲間。

 アーツ……

 頭の検査に行くのよ。

「もう誰もこない」

「私が見ている」


 ある日、アーツが別サイトで配信をしていた。

 ASMRをしていた。

 ぱちぱち音を舌で鳴らす。

 思ったより幼稚だけど……

 七十七人来ている。



「大人になったのね、アーツ」

 現実で声を漏らす。


 それが、配信という学園の後。


「配信でファッキンドルができた」

「グットッ!」


 と送った。

 これが未来になった。

 現実でもある。

 声がいいのよお馬鹿さんッ!

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