【共通・一章、二章】山之井周辺地理情報
・山之井谷
芳中国を縦貫する大河、実野川支流の山之井川が芳野平野北部に面する前実野山系南面に刻んだ谷、及び扇状地一帯。山之井、板屋庄が位置する。
凡そ上記の地図の範囲を指す。山間の谷間、ないしは扇状地に位置する地形だが、周囲の山は然程険しくなく子供の足でも登ることが可能。
・西の尾根
山之井庄西側に南北に走る尾根。東面に山之井城、西面に板谷城、南端に篠山城が位置する。
山之井氏が板谷庄を併合した後は中の尾根と呼び名が変わる。
・東の尾根
山之井庄東側に南北に走る尾根。西面に常聖寺が位置する。
・山之井川
実野川支流、流域に山之井、板屋庄が位置する。前実野山系南面に端を発し東へ、山之井庄へ入ると南へ向きを変え、東から流れる狭邑川と合流して西へ、板屋庄へ入り北から合流する板屋川を合わせ再度南に向きを変えて芳野平野北西部で実野川に合流する。
・板屋川
山之井川支流。板屋郷を北から南へ縦断し山之井川へ合流する。
・狭邑川
山之井川支流。狭邑郷、下之郷を東から西へ横断し山之井川へ合流する。
・衣の滝
狭邑川の支流に位置する滝。地元では紅葉の名所としても知られる。
・北の谷
山之井庄の東の尾根の東側、稲荷社と守谷砦の間を南北に走る細い谷。谷を上って行くと実野盆地へ通じると言われている。
一部では賊の通り道となり、二部では横手への侵攻路として使われた。
・夜野川
山之井川支流。上之郷を北東から南西へ貫き山之井川に合流する。上流部周辺は急峻な斜面となっている。
・山之井庄
山之井川沿いの東西の尾根に挟まれた谷間に位置する。上之郷、中之郷、下之郷からなり、山之井氏が領する。又、広義には山之井氏に従う落合郷、狭邑郷を含める。
・上之郷
山之井庄北部に位置する村落。山之井氏の分家が治める。石高は約二百石。
・中之郷
山之井庄中部に位置する村落。山之井氏直轄地。石高は約二百石。
・山之井城
山之井氏の居城。中之郷の中心とは離れた山之井川の西岸の斜面に立つ。
二つの郭を備えるが然程急峻な地形ではなく、山城と言うよりは丘城である。
・常聖寺
山之井庄唯一の寺。東の尾根の西面に位置する。歴代山之井氏の教育も担ってきた。
・下之郷
山之井庄南部に位置する村落。山之井氏直轄地。石高は約三百石で領内で最も生産力が高い。
・下山之井稲荷神社
下之郷に位置する神社。単に稲荷社と呼ばれる事が多い。山之井庄の秋祭りが行われる。
・狭邑郷
狭邑川上流に位置する村落。狭邑氏が領する。石高は約二百石。
・守谷砦
かつて狭邑氏が居城としていた館跡。
二部後半、横手からの進行に際し、砦として再整備され守谷砦と命名された。
・落合郷
山之井川と狭邑川の合流地点から下流に一する村落。大迫氏が領する。石高は約三百石。
・篠山城
大迫氏の居城。城の名は、かつて大迫氏が本拠としていた地名から採られている。
・板屋庄
山之井川下流域、及び板屋川流域に位置する。板屋郷、入谷郷の二カ村からなり、板屋氏が領する。
・板屋郷
板屋川流域に位置する村落。石高は約四百石。
・板屋城
かつての板屋氏の本拠。先代当主が入谷館に本拠を移してからは詰の城として残されている。
・入谷郷
山之井川下流域に位置する村落。石高は約五百石。
・入谷館
現在の入谷氏本拠。平地に築かれており防衛の面では心許無いが板屋氏の規模からすると非常に豪奢な造りとなっている。




