スイート王国のお姫様のショコラ・ベルナールに転生したようです(2話)
☆ハニースイートトラベル☆
~百合注意~
~2話~
~ショコラの目線~
私には、前世の記憶があります。
こことは、違う日本って場所に住んでいました。
そこで白鳥つぐみって言う女の子でした。
でも暴走トラックに吹き飛ばされて死んでしまいました。
「う……ん……私は……?」
私は、ゆっくりと目を開けると知らないベッドの上でした。
「良かったです!
気がつかれたのですね!
ショコラ様が2階のベランダから落ちて気を失われたのですよ!?
何処か調子が悪いところとかありますか!?」
近くにいたメイドは、私に気がついて慌てて私に近づきました。
「えっ?
ショコラって私の事ですか……?」
私は、ショコラって呼ばれたのを聞いて戸惑いながら私がショコラなのか質問をしました。
「ショコラ様がスイート王国のお姫様のショコラ・ベルナール様でないと誰なのですか……?」
メイドは、私の言葉を聞いて戸惑いながら私がショコラでないと誰なのか質問をしました。
「そ、そうですよね。
私は、ショコラでしたよね」
私が前世の記憶があるとばれると何か面倒な事になると思い今は、メイドの話に合わせる事にしました。
「本当にお願いしますよ、ショコラ様。
今は、寝て体調を整えてください」
メイドは、私の言葉を聞いて安心をしたように微笑みました。
そしてメイドがこの部屋から出ていきました。
私は、それからこの世界の事を調べました。
この国は、スイート王国って言う世界でも数えるほどの大きい大国でした。
そしてこの世界は、モンスターや魔物もいて魔法も使える剣と魔物の世界でした。
私は、人並みに剣術と魔法が使えるようになると王宮の暮らしに退屈して王宮を抜け出して世界へ旅に出掛けました。
「んーー!
やっぱり旅は、良いものですよね。
何かが起きそうで胸がワクワクします!」
私は、馬車で隣の国に来ると両手を上に上げて背伸びをしてあくびをしました。
ふと木の上から猫が降りられないでいるのに気がつきました。
「あわわわー、大変です!?
早く猫を助けないと行けません!?」
私は、猫が困っているのに気がついて慌てて木に登り猫を助けに行きました。
でも猫を抱き締めた瞬間に足を滑らせて木から落ちました。
「きゃーーー!?」
私は、猫を護るように猫を強く抱き締めて目を瞑りました。
でも気がつくと地面の上に座っていました。
「えっ……?
いったい何故私が無事なのですか……?
でも猫ちゃんが無事で良かったです……
もうむちゃをしたら駄目ですよ」
私は、猫が無事な事を安心をして猫を地面に降ろしました。
そして猫の頭を優しく撫でました。
「にゃ~~~……」
猫は、私の手に頭をすり寄らせて猫が去って行きました。
「バイバイ、猫ちゃん」
私は、去っていく猫に向かって右手を振り猫と別れの挨拶をしました。
「それにしてもこの街は、賑やかですね……
あっ!?
ちょっとあなた達、何をしているの!?
その子、嫌がっているじゃない!?」
私は、街の中を見渡しながら歩くと女の子が数人の男性に囲まれていました。
私は、慌てて女の子の前に立って女の子を男性達から護りました。
「はーーー!?
なんだ、お前?
ってお前も美人でないかよ。
お前も俺達と遊ぼうぜ」
男性は、女の子を護った私を睨むように見つめました。
でも私が女性だと解り嫌らしくニヤニヤしながら私の体を見つめました。
「あなたは、最低ね!」
私は、男性に嫌悪感を感じて睨みました。
でも突然空から沢山の鳥が舞い降りて男性達の体を突っつきました。
「うわーー!?
な、なんだよ、離れろ!?」
男性達は、慌てて鳥達を振り払おうとしました。
「い、いったい何が起きたのですか……?
はっ!?
い、今のうちです!?」
私は、鳥達が私達を護るように見えました。
戸惑いながら鳥達を見つめました。
でも逃げるのが今のうちだと思い女の子の手を握り締めて男性達から逃げました。
「はーー……はーー……
ここまで逃げれば大丈夫ですね。
大丈夫ですか?
え、えっと……」
私は、女の子の手を握り締めてしばらく街の中を走って逃げました。
そして男性達の姿が見えないのを確認して安心をしたように女の子の手を離しました。
そして助けた女の子の名前が解らなくて女の子の名前を質問しました。
「バニラ・デュボアって言います。
助けてくれてありがとうございました」
バニラちゃんは、頭を下げて助けてくれたお礼を知らせました。
「いえ、って言っても私は、何もしていませんけれどね。
私の名前は、ショコラ・ベルナールって言います。
これからよろしくお願いしますね、バニラちゃん」
私は、バニラちゃんの方に右手を向けて握手を求めました。
「はい、よろしくお願いします、ショコラちゃん」
バニラちゃんは、私の手を握り締めてニッコリと笑いました。
突然誰かが私の足にしがみつきました。
しがみついた相手の方を向きました。
しがみついた相手は、8歳ぐらいの女の子でした。
「お嬢ちゃん、どうかしましたか?」
私は、しゃがんで女の子と目線を合わせました。
「うんと、おじょうちゃんれなくてぷりんれす(うんと、お嬢ちゃんでなくてプリンです)」
プリンちゃんは、不服そうに私の足にしがみついたまま見上げて頬っぺたを膨らませました。
「ごめんなさいね、プリンちゃん。
それでプリンちゃんは、どうかしたの?
プリンちゃんのお母さんは、何処にいるのですか?」
私は、プリンちゃんの頭を撫でて優しく微笑みました。
「おかあさんは、いないれす。(お母さんは、いないです。)
ぷりんは、ひとりれす(プリンは、1人です)
らからおねえちゃんについていきたいれす(だからお姉ちゃんに着いて行きたいです)
らめ……らすか?(駄目……ですか?)」
プリンちゃんは、私が断ると思い不安そうに私を見つめました。
「駄目では、ありませんよ。
プリンちゃん、私と一緒に行きましょう」
私は、プリンちゃんのしぐさが可愛らしくて小さくクスって笑いました。
そして優しく微笑んでプリンちゃんに一緒に着てほしい事をお願いしました。
「あい、おねえたんといっしょにいくお!(はい、お姉ちゃんと一緒に行くよ!)」
プリンちゃんは、両手を大きく広げて私と一緒に行く事を即答しました。
「それならば決まりですね
私の名前は、ショコラ・ベルナールって言います」
私は、ニッコリと笑いプリンちゃんに自己紹介をしました。
「うんと……しょこらおねえたん……?(うんと……ショコラお姉ちゃん……?)」
プリンちゃんは、きょとんと首を傾げて私を見上げました。
「はい、そうですよ。
うぅ……プリンちゃんは、可愛らしいんですから!?」
プリンちゃんが可愛らしすぎてたまらずプリンちゃんに抱き着きました。
プリンちゃんは、きょとんと不思議そうに私を見つめました。
でもプリンちゃんとの出会いが運命を大きく変わるとは、思っていませんでした。
ーTo Be Continuedー