─世界観紹介・第三章─
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【人間の遺跡】
世界各地に存在する、古い金属製の巨大建築物。
人間が世界を支配していた時代から後に作られたものだと分かっている。
その守りは強固で、一つ一つが要塞のようにできているのだとか。
なぜこれほどの守りは必要だったかのかというと、力による支配をしていた人間が力を持たなくなった際、他種族に徹底的にやられたのだろうとソラは分析する。
その名残で、地上は恐ろしい魔物しか居ないという教育が徹底されているのだろうとも。
しかし、人間が一方的に被害者なのかといえばそうではなく、内部で恐ろしい実験が行われていたりしていた。
その事実は後世の人間にほとんど伝わっておらず、地上種族との隔たりは非常に大きい。
ソラが人間の認識を改めさせるには、かなりの時間を要するだろう。
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【魔物】
様々な種族に伝えられている恐るべきもの。
が、地上とソラジマでは認識は違う。
地上種族にはおとぎ話に出てくる存在だと知られている。
内容は、いたずら好きの悪い子が恐ろしい人間に捕まってしまい、魔物にされてしまうというお話。
主に伝えられているのはその話で、魔物にされた子がどうなってしまったかは伝わっていない。
ソラジマの人間たちには、地上に住む生物全てが魔物だとされている。
人間に害をなす恐るべき存在で、人間を喰らうのだと教えられているのだ。
しかし、それは偏見であることはソラが証明してみせた。
これらから分かることは、地上種族とソラジマの人間たち、互いが互いを恐れているということ。
共存への道はとてつもなく険しいものだろう。
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【レッドラインスパイダー】
背部に赤い縦線の入った大きな蜘蛛。
幼虫の時から拳大の大きさで、大きくなると人と同じ程度にまで成長する。
さらに大きくなることもあり、全長2mを超えることもままあるのだとか。
特徴としては凶暴性とその毒。
動くものならなんでも襲う凶暴性を持ち、激痛をもたらす毒を分泌する。
噛まれた相手は身体中に黒い斑点が出来、痛みをもたらすのだ。
噛まれた直後にしか解毒が出来ず、痛みのショックで死ぬこともあり、完治しても後遺症が残る可能性がある。
普段は洞窟などに住むが、古い建物に住処を作ることもある。
人間の遺跡はこの毒蜘蛛にとってとてもいい住処なのだ。
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【ラプタ】
魔法で作られた青い宝石。
魔力の塊であり、それ自体にとても価値がある。
地上ではほとんど流通しておらず、人間学に関わるものぐらいしか知らない貴重なもの。
万物を浮かせる能力があり、ソラジマも巨大なラプタで浮いているのだとか。
魔法が存在した時代には、人間の貴族がお守りとして持っていた。
ソラの剣、フェルムにもラプタが使われており、不思議な力はそれが原因だと考えられている。
空を飛ぶための装置に必要な材料であり、どこかで手に入れなければならない。
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【ヴァラム式槍術】
ヴァラムの軍隊で採用されている槍術。
ヴァラムのヴァンパイア騎士にとっては習得必須な技術であり、扱えないと騎士にはなれない。
素早い突きと斬撃が特徴で、達人にもなれば一秒に十回突き、十人の首を一瞬で刈り取ることが出来るのだとか。
反面、防御に難があり、それを補うように槍を使った回避が出来るよう特訓されるのだとか。
リエッタは達人かそれ以上の腕前であり、放つ全ての技が必殺技級である。
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【千の杭】
ヴァラム式槍術の基本技。
素早い突きを行い、前方の敵を貫く。
非常に単純な技ではあるが、突いて引く動作を瞬時に行わないといけないため、習得は難しい。
一秒に三つの目標を突けるようになれば一人前だが、達人にもなると一秒に十の目標を突けるのだとか。
ヴァラムの騎士志願者はまずこの技を特訓する。
これが習得できるか否かで騎士になれるものが決まるのだ。
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【ゴブリン】
緑色の肌を持つ小人種族。
見た目が醜悪な種族で、後述の文化と共に忌み嫌う者も多い。
使役されることで安心感を得られるらしく、外にいるゴブリンのほとんどが何者かに使役されて暮らしている。
人間に使役されていた過去があり、人間を神と崇め祀る文化がある。
そのため、人間を恐れるほとんどの地上種族からあまりよく思われていない。
ゴブリンに関する噂は、知らない者からしたら人食い蛮族そのもので、非常に恐れられている。
実際は他種族を食べるなどせず、非常に質素で慎んだ生活をしている。
夜目が効くため、使役されていないゴブリンは洞窟などに隠れて生活している。
キノコやトカゲ、虫の幼虫など洞窟に住む生き物なら何でも食べる。
適応性が高く、良い暮らしをしていたゴブリンが次の日から洞窟に住む事になっても割とストレスを感じずに生活できるのだとか。
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【ゴブパーク】
かつて人間がゴブリンのために作ったとされる遺跡。
基本的には他の人間の遺跡と同じだが、ゴブリン用の施設が併設されている。
地下は研究施設になっており、決められた人間しか入れなかったようだ。
人間とゴブリンの共存を目指した施設……だと思われていたのだが。
その実態はゴブリンを兵器化するための『ゴブリンを使った人体実験施設』だったのだ。
ゴブリンを当時最新鋭だった兵器ドロテアに組み込み、人間の代わりに戦わせようとしていた。
しかし、研究中に一機が暴走したことで計画は失敗、施設は放棄された。
暴走ドロテアは研究室の奥で眠っていたのだが、ハルとソラがやってきた事により再起。
激しい戦闘を繰り広げたが、最終的にソラの手によって沈黙した。
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【ドロテア】
人間たちの主力兵器。二足歩行兵器で、一人が搭乗して動かす。
アダマント鋼で作られたフレームと装甲は硬く、並の攻撃では歯が立たない。
兵装は二門のガトリー砲という回転式機関砲が基本。ガトリー砲一門を犠牲にシールドを持つ装甲タイプ、一門のみの大砲を担ぐ長距離支援タイプ、ドリルなど工作機材を備えた工兵タイプもある。
そして何よりも特徴的なのが、リュックのような背部機構から展開される巨大なプロペラ。
このプロペラで宙を飛ぶことができる上、飛びながら兵器の使用も問題なくできる。
欠点は非常に燃費が悪い事と、コクピットがむき出しな点。
そのため長期戦には向かず、対象を一気に鎮圧する際に使用される超攻撃思考な兵器。
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【ガトリー砲】
人間の発明家、『ジョン・ガトリー』が開発した最新兵器。
簡単に言えばガトリング砲のそれで、複数の銃身が回転し次々に銃弾を撃ちだす代物。
基本的にはドロテアに二門搭載され、運用されている。
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