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─世界観紹介・第二章─

────


【アウェロー大陸】


ハルの住むイリス大陸の、海を挟んで東側にある大きな大陸。

踏破困難な地形が大半を占めていて、未開の地が多くある場所。

人間の遺跡もかなりの数が眠っていて、人間の秘密が隠されている可能性がある場所でもある。


ハルたちがやって来たのはちょうど中腹に位置する場所で、密林や沼地が多く存在する西部地域。

ここには大きな港町であるプースや、先住民の住むユク村などがある。

人間の遺跡もぽつぽつとあり、探検しがいもある地域だ。


北部地域には巨大な山脈である"フェ=ラトゥ山脈"があり、それを超えた先には雪原やツンドラが占める寒冷地帯が待っている。

ここにはヴァンパイアの国ヴァラムと、それを囲むように小さな集落が点々と存在している。

しかし現在ヴァラムは鎖国状態にあり、巨大な山脈に阻まれて内情を知る者は少ない。


東部地域には巨大な大平原が広がり、湖に面した場所にアウェロー大陸屈指の大都市"ティグレス"がある。

アウェロー大陸に存在する人間の遺物などは研究のため、全てティグレスへと持ち込まれるのだとか。


南部地域はまったくもって開拓されていない未開拓地域で、殆ど人の手が入っていない。

ベヒモス、(おか)クラーケンを始めとする危険な野生生物がたくさん居る場所でもあり、近寄るものは命知らずの開拓者ぐらい。

ここに巨大な人間の遺跡が存在するという噂もあるのだが、あまりにも危険なため一切手がつけられていない。


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【港町プース】


別名『セリアンシティ(獣人街)』。獣人が多く住まう街で、アウェロー大陸西の玄関口。

イリス大陸とアウェロー大陸を結ぶ大きな港町で、両大陸の行き来はここで行われることが殆ど。

街全体が斜面に築かれており、階段状の町並みが特徴。家々は砂色の外壁と赤い屋根で統一されている。


アウェロー大陸の首都ティグレスから離れているものの、大陸間の行き来が楽なのもあり、首都行きの荷物はここで降ろされる。

そのため、ハルにとっては馴染み深い品もよく見ることができるのだとか。

本編では結局寄らなかったがブティックももちろん存在する。


この港町の成り立ちは少々特殊で、元は挫傷した獣人の移民船を囲うように作られた町だった。

現在の住民は移民船の子孫、またはその生き残りである。

設立当初は獣人同士のいざこざが多々あったのだが、移民船の甲板長であったドワイが船長プースと共に全員をまとめ上げ、法律や自警団を作り上げ安定させた歴史がある。

そのため、ドワイは老いた今でも多大なる尊敬と信頼を得ていて、実質的な町のリーダーでもある。


特産は獣人特製の変わった品々。

それにアウェロー大陸固有の食べ物や加工品が首都や各地から寄せられてくる。

獣人特有の変わった文化もあり、まさに異国といったような風貌の町だ。

歩くだけでもとても楽しめる、とても刺激的な町である。


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獣人(セリアン)

動物の特性をもつ種族。端的に言えばケモノ。

基本的に全身毛皮に覆われていて、なおかつ顔の骨格も動物のそれに類似している。


獣人とひとくくりにされているが、実際には数え切れないほどの種類が居る。

それこそハーピーの比ではないくらいの数なので、一つ一つ名前をつけるわけにもいかず、大体細かく言う時は『○○の獣人』といった形で呼ばれている。


そんな種類の多さから独自の文化や価値観を持っている者も多く、現代の多種族文明に順応できる獣人族も居れば、全く出来ない獣人族も居る。

そのため、しばしば衝突が起こることも珍しいことではないのだ。

現代文明と相容れない獣人族は、大体"獣人の森"と呼ばれる森の奥深くに住み、文明とは無縁の生活を送っているのだとか。


獣人はいたるところにいるが、本来の住処は前述の獣人の森といった森の近く。

自然を利用した住居を作り、自然と調和した生活を送っている。

それを動物と同じと見なす者も居れば、本来あるべき姿と言う者も居る。


ちなみに獣人と共通点のある種族は居るが、実際には全く違う種族である。

例としてハーピーと鳥獣人は図のように異なっている。

挿絵(By みてみん)

このように、似ている種族でも獣人は"非常に動物に近い"という最大の特徴がある。

そのため、獣人という定義としては動物に近いことが大前提となるのだ。


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【ユク村】

アウェロー大陸の先住民であるオークの村。

狩りで生計を立てており、森の神と狩りの神を信仰している。

が、近年無信仰な若者や目に余る行為をするハンターが現れて困っているのだとか。


狩りで得た肉は村の食料になり、毛皮はプースやティグレスなどに送られる。

森に生かされている村、という者も居るぐらい近辺の森に依存している村なのだ。

プースやティグレスなど近代的な都市と取引はしているものの、やはり狩り無しでは生きることは出来ないのである。


ちなみに村の外れに温泉が湧いており、疲労回復に効果があるのだとか。


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【スノウベル村】

フェ=ラトゥ山脈のふもとにある村。

雪原地帯にある村で、近場にある海で魚を採ったり森で猟をして生活している。

鎖国中のヴァラムからやって来た者が居るらしく、ヴァラムに行くにはこの村を通らなければならない。


ちなみに、この村で作られる大福はとても美味しいのだとか。


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【ヴァラム(新情報)】


ドワイからの情報で、ヴァラムが現在鎖国状態であるということを一行は知った。

かつての戦争の後すぐに鎖国し、海岸線に要塞を築いたという。

山脈を助けなしに越えることは出来ない上、海から近づこうものなら威嚇射撃をしてくる始末。

まさにヴァラムは今、文字通り陸の孤島と化しているのである。


現在のヴァラム内情がどうなっているかは分からないものの、唯一の助けはスノウベル村にいる"ヴァラムから来た住民"。

さらなる情報を得るために、一行は遺跡を巡りつつスノウベル村へと向かうのである。


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【オーク】

亜人種族。緑色の肌、高身長、そして胆力の強さを特徴としている生粋のマッチョ集団だ。

男女共々屈強な者が多く、自分の背丈ほどもある武器を軽々と振り回したり、肉体労働が得意。

反面、種族単位で活発で身体を動かすのが好きな者が多いせいか、大半が座学を苦手とする。

そのためオーク=単純・肉体労働という印象が強く、国際的地位は低く見られがち。


さらに非常に強面で、他種族に怖がられてしまうという悩みを持っている。

しかし、せめて他の種族に対して優しく接しようという考えが根付いている。

そのためオークのおもてなしは非常に手厚く、満足する客人もかなり多い。

ちなみに、元々戦闘民族ということもあって同族に対してはかなり喧嘩っ早い。


手先が器用ではないため、オークの作るものは非常に単純でシンプルな物が多い。

が、だからこそ良いというコレクターも居るほど、味のある作品を作り出すのだ。

中でもオークの作る茶器はシンプルながらもユニークな形の物が多く、非常に好む者も居るとか。


大柄な種族のため、彼らの村の物はすべてが大きい。

オークの村を歩けば、まるで自分が小さくなったかのような錯覚に陥ること間違いなしだ。

だが、小柄な種族にとっては滞在するには少々大変なんだとか。


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【オークティー】


その名の通り、オークが作るお茶。

伝統的なお茶で、主にある野草を使って作られる。

季節によって味が変わるため、"四季茶"だなんて別名も。


基本的には普通のお茶だが、オーク個人の裁量もあってか味にばらつきがある。

更に個人個人で別の野草を追加したりして味を変えるため、同じ味が全く無いのだ。

美味しいオークティーに出会えれば最高だろうが、好みでない物を引いてしまうとその日は最悪の一日となるだろう。


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【妖精】

滅多に見ることの出来ない希少種族。背中に小さな羽を持つ超小人種族。

あまりにも姿を見せないので、半ばおとぎ話の存在だと思っている者も多い。

その実態は、"姿を隠すことができる"という特異な能力を持っている特殊な種族なのだ。


彼らは紙幣程度の大きさしかなく、肉体的にも脆く、弱い種族だ。

しかしそれらの欠点を覆すかのように非常に可愛らしく、魅力に溢れている。

悪戯好きの妖精がその容姿のために捕まり、見世物として飼われてしまったという童話が残っているほど。


更に彼らの羽から分泌される鱗粉は不思議な力を宿しており、様々な効果を発揮する。

彼らの鱗粉を間近で浴びることで、妖精を含めた不可視の生物を見ることができるようになる。

さらに強力な解毒薬でもあり、病気以外ならどんな毒でも消すことができる、まさに万能薬なのだ。


それらの長所があってか、妖精は人前に姿を見せることをほとんどしない。

童話のように捕らえられてしまうことを恐れ、森の奥や人里離れた場所に自分たちの集落を作るのだ。

しかし、気に入った者にはその姿を見せてくれるという。


彼らは変わった食性を持ち、ほとんどの毒を刺激的な味と捉える。

更に変わった掟を作ったり、変わった衣装を着たりと、非常に変わり者が多い。

そんな変な部分も許せてしまうのが、彼らの魅力だろう。


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【知的スライム族】

スライムという枠組みの中でも、高い知性のある種族がそう呼ばれる

見た目は人間のようではあるが透き通っており、内部に球体のコアがあるのは野生のスライムと同じ。

種族的に不定形のため、様々な種族や物に擬態することができる特性を持つ。


コアという心臓部分が丸見えなので、種族的に非常に臆病。

中には常に鎧を着込むスライムも居るくらいだ。

さらに熱に弱く、あまりにも暑い環境だと溶けて形が保てなくなってしまう。

そんな虚弱な部分を持つため、他種族との接触を恐れているのだとか。


しかしその不定形の身体は様々な分野で活躍し、更に知的スライム族の粘液は医学的に有用。

そのため、他種族からその力を求められることが多く、出稼ぎに出るスライム族も珍しくはない。


食性は様々だが、植物を好む者が多い。

が、スライム族は味が大雑把にしか分からないという欠点があるので、メシマズな料理でも平気で食べる。

毒も消化できてしまうので、毒を食べても割とピンピンしているとか。


彼らは種族単位で園芸が得意で、植物に対するこだわりを持っている者が多い。

中でもスライム族が作る"ウーズハニー"という紅茶の茶葉はかなり有名な高級品。


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【スライムの粘液】


スライム族を構成する液体。適度なぬめりけと粘土があり、触り心地はあまり良くない。

珍しいものではないのだが、知的スライムのそれは医学的にかなり重要となる。


彼らの粘液は血液の代わりになり、傷口を保護し、さらにはゆっくりと内蔵や血管に置き換わっていくのだ。

片方の肺を無くした患者がスライムの粘液を使用し、肺を再生させたという話もある。

なぜそうなるのか解明はまだされていないが、憶測としてスライム族の遺伝子はほぼ全ての生物に似通ってるため、このようなことができるのではないかと言われている。

これがいろんなものに変身できるという能力の説明にもなっている。


さらに、個人個人によってスライムの粘液の特性が若干違う。

基本的には上記の特性しかないが、稀に微弱な麻酔の効果を持っている者もいるのだとか。

麻酔入の粘液は非常に高く取引されていて、需要が足りてない高級品だ。


基本的にはスライムの有志が粘液を売ってくれるが、その万能さ故に粗悪品も出回ることがある。

野生のスライムの粘液を混ぜたり、薄めたり、はたまた偽物だったり……。

なので、信頼できる医療機関から得たものでないと安心して使用することが出来ないのである。


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【温泉】

地中から湧いた熱水溜まり。みんなが知ってる天然のお風呂。

アウェロー大陸には温泉がいたるところにあり、各村に一つは温泉がある。

かつてフェ=ラトゥ山脈は活火山だったのもあり、その名残なんだとか。


イリス大陸でやっている"アウェロー大陸体験ツアー"の中に、やはりあるのは温泉巡りコース。

各地の温泉を巡る単純なものではあるが、かなりの人気コースなんだとか。


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