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8話 コダの森にて 2

新年2話目の投稿です。拙作ながらブックマークなど頂きありがとうございます。少し風邪気味ですが頑張って行きますので応援宜しくお願いします。

 ゴブリンの耳をアイテムボックスに入れると、マップ機能でトリアージ草も探すことが出来るのではないかと、ふと思い付いた。

 そこで、マップの敵の表示をそのままにしたまま、トリアージ草で検索すると緑色のⅩ印でマップのあちらこちらに表示が増えた。

 ゴブリンとトリアージ草の場所が分かるようになって、依頼は順調に進んでいった。

 ゴブリンの右耳を12個、トリアージ草が16本集まった頃、金属同士が打ち合う戦闘音が聞こえて来た。

 マップを確認すると、時折見かけた人間を示す緑色のマーカー2つが、20を超えるゴブリンの赤色の二重丸の赤色マーカーに囲まれていた。

 うっかりゴブリンの巣にでも、手を出したのだろうか?見捨てるべきか?

 少しの葛藤の後、ポイントを消費して弾を補充し、半径5mに破片を巻き散らす手榴弾を2個新たに創造すると、戦闘のする方へと走り出した。

 マップで確認するとすでに緑色のマーカーの1つは消え、残り1つとなっていたが、ゴブリンの数がわずかながら減って行っている。しかし、戦闘音はしない。

 不思議に思いながら、マップを頼りに現場にたどり着くと理由が判明した。

 そこには、1人のエルフが木に登り、近付くゴブリンを弓矢で射殺していた

 「援護する!!」

 マコトは叫びながら、エルフが殺傷圏内にいないことを確認して、手榴弾を次々と投擲した。

 吹き飛ぶゴブリン達、一気に10匹近くを葬り、傷付いたゴブリン達にも18式サブマシンガンの9mmパラベラム弾の雨が襲いかかる。

 全てのゴブリンが地面に倒れ伏したのを確認するとマガジンを交換して息が無いか調べて回る。2匹が虫の息だが生きていたので止めを指す。

 そこで、やっと話し掛けるタイミングが生まれた。

 「大丈夫でしたか?」

 するとエルフの少女(近くに行って気付いた)は慌てて木から降りると2人の人影に走り寄ると、膝をついて泣き出した。

 マップを見る前にすでに1人亡くなっていたのだろうか。剣士風の少年と、魔法使い風の少女が倒れていた。

 2人を前にエルフの少女は泣くのを止めなかった。エルフは、長寿で見た目と実年齢が伴わないことは良く有るが、見た目に近い年齢の若いエルフなのかもしれなかった。

 マコトはエルフの少女が泣き止むのを、木の幹に身体を預けただ待っていた 10分程経ってからだろうか。エルフの少女は泣くのを止めて、マコトの前にやって来た。

 「助けてもらったのに、お礼も言わずすみません。Eランク冒険者のアリシアと言います。助けてもらい、どうもありがとうございました」

 「Fランク冒険者のマコトだ。困った時はお互い様だろう」

 「Fランク?あの実力でFランク何ですか?」

 「成り立てでな。武器については詮索無用だ」

 「そうですね、すみません。それでご迷惑ついでに申し訳ないのですが、ゴブリン討伐の権利を全てお譲りしますので、2人を街に連れて帰るのを手伝ってもらえないでしょうか?」


  

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