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異世界で自分なりの軍団を作り上げます。  作者: 護國鬼


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76話 軍団の躍動 5

 高機動車、3・5tトラック、軽装甲機動車、歩兵戦闘車が列を成して王都への街道を進む。

 道行く途中ですれ違う馬車や人力車は何事かと驚いて道を譲って街道の端に寄る。


 おかげで、事故も無く時速40kmで、王都東の街イースタへと向かうことが出来る。

 これ以上の速度を出すと、アスファルトやコンクリートで舗装のされていないこの世界の街道では、路面を荒らしてしまうし、衝突事故が起きた際に大規模な玉突き事故に発展してしまう。

 ヘリ部隊は、工兵がイースタ周辺に発着場を設営してから、文字通り飛んで来ることになっている。

 今回は、大規模な車両を使った作戦ということで、車両用のディーゼル燃料を積載した燃料トラックと、航空燃料を積載した燃料トラックが合計5両新たに加わっている。

 今回の作戦の命綱とも言えるこれらの車両は、車列の中央付近にバラバラに配置されており、万が一敵対勢力が火炎系の魔法を使って来ても、一撃で全滅しないようにしてある。

 とは言うものの、車両を一撃で炎上させることの出来る魔法使い等、ゲシュタルト王国全体を見渡しても、数人居るか居ないかといったレベルなのであくまでも、保険の配置であった。


 マコトは、高機動車の助手席で、影(諜報班)からの報告書を読んでいた。

 

 「目新しい情報は無し。特記事項は商業ギルドが盗賊団に白金貨1000枚10億円の懸賞金をかけた・・・・・か」


 「それほど(くだん)の盗賊団が厄介という訳ですな」


 「しかし、分からん。そういった盗賊団がアジトにしそうな地形など地元である王国軍が把握していない筈が無い。

 それで、この始末とは王国軍の質も落ちたものだな」


 「王国軍は先の戦争で大きなダメージを負い、再建の途中です。仕方ないかと」


 「まあ、それで自分達に仕事が回って来るのだ。悪いことばかりでは無いな」


 「司令、前方に煙です!!」


 「あぁ、確認した。HQより車列前方、状況知らせ」


 「こちら、第1大隊第2中隊長アラン大尉であります。

 どうやら、例の盗賊団の仕業の模様です」


 「了解した。生存者は?」


 「数名荷馬車の下敷きになっている模様ですが火の勢いが強く、手間取っております」


 「大尉、君らの種族は何かね?精霊魔法の使用を許可する。

 迅速に対応したまえ」


 「も、申し訳ありません。了解しました」


 


 

 「まだまだ実戦経験が足りないということかな?これぐらいのことで、慌てるようではな」


 「は!おっしゃる通りかと」


 「しかし、幸先が良いぞ。初の生存者を我が軍団(レギオン)が保護か。

 まずはめでたい」


 「恐らく、我々の車列を見て慌てて逃げたのでしょう」


 「第1大隊第2中隊アラン大尉からHQ」


 「HQです。どうぞ」

 

 「荷馬車の下敷きになっていた男性2人、女性1人を救出。只今応急処置中ただ

・・・・」


 「ただ、どうした?」  


 「王国軍のものと思慮される馬群の砂煙を確認。どう対処しましょう?」


 「現場を先に押さえたのは、我々葬送曲(レクイエム)だ。

 毅然と対応して譲るな!!」


 「了解しました!!」


 

 


 「よろしいので?後々揉めるのでは?」


 「我々は王命によりここに居る。文句は言わせないさ」

   







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次回更新は5月7日午前7時を予定しています。

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