表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/355

70話 久々のホームへ 鉱山都市ドリンドル 3

 宴が終わった次の日からマコトは、部隊編成に取り掛かった。

 新設する部隊は3種類、砲兵隊、機甲部隊、航空騎兵隊である。


 砲兵隊はドワーフから、155mm砲3門を1個小隊30人。

機甲部隊は1個小隊、歩兵戦闘車4両12人を3個小隊36人。

航空騎兵隊は1機のヘリにパイロット2人整備士1人が乗り込み、8機を24人で

運用予定だった。


 だが、予定は予定である。まずは基本教練を行わなければならない。

 取り敢えず、ドワーフ50人を1個班、エルフ800人を16個班に分けて、1班に1人教官と3人の助教を付けた。


 教官達の負担が大きくなり過ぎるが、現代の自衛隊レベルまでもって行くまでは、そもそもの基本教養がバラバラだから無理だろう。

 だからと言って、妥協するつもりも無かったが。


 まずは、基礎体力の向上だ。これにはうってつけのものがあった。

 ホームベースの拡充である。

 商業ギルドに確認すると、もともとホームベースは鉱山都市ドリンドルを治めるドリンドル子爵の別邸で街の端に位置していたが、その外壁の向こうに広がる森をいくら切り開こうが勝手であるとの事だった。


 そこで、安全なホームベースは本部として、新たなグラウンドや訓練場となる場所を開拓することにした。

 朝は7時起床で、8時までに着替え、食事等を班毎に済ませて8時から基本教練で敬礼の仕方、行進訓練、木製銃を使った各種動作の教育が行われて、12時に軽い昼食(これはもともと昼食の習慣が無かった為)

 13時から17時まで森の開拓を行った。

 17時から18時までに食事、入浴を済ませて18時から19時までは座学と称して軍団(レギオン)の団員としての心構え等を説いた。


 ドワーフ族が多かったということもあってか、訓練場にグラウンド、ヘリの発着場の整備は3ヶ月で終了した。

 

 ここで、初めて各員に実銃の貸与が行われた。

 エルフ族には、7・62mm19式自動小銃を、ドワーフ族には9mm18式短機関銃を貸与した。


 これは、各種族の身長差と戦闘に関する考えの違いから来ており、エルフ族は弓矢を好み長距離射程を好みことから小銃を、ドワーフ族は接近戦闘を好むことから短機関銃となった。


 時限動作は変わらなかったが、午後からの作業は銃の射撃訓練、分解結合、銃の整備が主として行われるようになった。


 実銃の貸与から、3ヶ月が過ぎて班員全てが、薄暗闇の中で銃の分解結合が出来るレベルになると、新兵達は心身共に何処に出しても立派に通用する兵士となっていた。


 しかし、これで終わりでは無い。あくまでも歩兵としての基礎が身に付いた段階である。

 これからは各専門技能を身に付けて、葬送曲(レクイエム)の戦力強化に繋げて貰わなくてはならない。

 

 そこで、マコトは新兵達の意思確認と適性検査を行った。


 ドワーフ 155mm榴弾砲 3門 1個小隊 30人

 

 エルフ  歩兵戦闘車 12両(兵士7人同乗可能) 3個小隊 40人


 エルフ  航空騎兵隊(兵士8人輸送可能) 8機 30人


 エルフ  本部管理部隊 30人


 ドワーフ 工兵 20人


 エルフ  歩兵 600人


 エルフ  後方支援隊 100人


 (予定より人数が多い部署は余剰人員を含む)


 これに、旧来の重迫撃砲小隊、歩兵中隊が加わり、約1000人の新生、葬送曲(レクイエム)の誕生である。


 それぞれに専門的知識が必要な各種兵器であるが、マコトがその専任者と認めた者には何故か基本的な知識が機体に触れることで頭に入って来るようで、これも、死神からの特典の一種なのだとマコトは考えた。


 車両群も王都からの帰還に使用した3・5tトラック25両の他に、高機動車20両、軽装甲機動車15両等の拡充を図った。





誤字脱字報告、感想、評価、ブックマーク大歓迎です。応援宜しくお願いします。

次回更新は4月27日午前7時を予定しています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ