63話 激戦アレフガルド王国 12
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城塞都市ガルムに負傷者も含めた約9000人の兵力を残して、3ヶ国連合軍に1万人が合流して、16万人となったアレフガルド王国侵攻軍は2日をかけてアレフガルド王国王都アースガルドにたどり着いた。
しかし、そこで、合同軍が目にしたのは予想外の光景だった。
王都アースガルドは既にアマゾニア王国により陥落しており、略奪や、虐殺、アマゾニア王国軍兵士にとっての食事の跡等、悲惨な状態に陥っていた。
王都の住民の生き残りによれば、城塞都市ガルム攻めに参加しなかった3万人のアマゾニア王国兵士が、攻撃に参加したアマゾニア王国軍兵士の全滅を知ると、いきなり味方である筈の退却して来たアレフガルド王国軍に襲いかかり、血祭りに上げると今度は王都アースガルドに牙をむき、この有り様だと言う。
1週間余り暴虐の限りを尽くしたアマゾニア王国軍は2週間程前に王都から撤退していったそうで、アマゾニア王国に帰還したのか、アレフガルド王国の他の都市を襲っているかも分からない状態であった。
合同軍は急遽、軍議を開きゲシュタルト王国軍を主力とした4万の兵を王都アースガルドに残し、残りの12万の兵力を2つに分けた6万ずつの兵力でアレフガルド王国内のアマゾニア王国軍の狩りだしを行うことになった。
マコト達、軍団、葬送曲は、その通信能力と機動性を買われて部隊を3つに分けることにした。
王都アースガルドには、マコト、重迫撃砲小隊とC小隊の第1分隊が、資源都市アーラムに向かう部隊にはA小隊が、湖畔都市アクアマリンに向かう部隊にはB小隊が随伴することになった。
王都アースガルドの状況は深刻で、かっては人口20万人を誇った都市は荒れ果て、そこかしこに遺体が見受けられる地獄のような光景が広がっていた。
予想される死傷者は12万人。
そのうち死者は10万人を超えるとされた。
王都に駐留した合同軍は疫病が発生する前に死者の埋葬を行う必要があった。
王都郊外に広大な土地を確保して、遺体を運び、身元の分かりそうな物は回収して遺体を焼いていった。
王都アースガルドにはエルフの王族も居た筈であったが、王宮も悲惨な状態になっており、生存は絶望的であった。
そんな状態であったことから、アレフガルド王国は一先ずゲシュタルト王国の管理下に置かれることとなった。
2つの都市に向かった合同軍は幸いなことにアマゾニア王国軍と接触すること無く、それぞれの都市を無血開城させた。
それぞれの都市は、合同軍の主力となった国々よって一時的に統治下に置かれ、戦費の補償金に充てられることになった。
しかし、アマゾニア王国軍の残虐性は、各国の共通の懸念材料となった。
これにより、アレフガルド王国侵攻に参加した国のみならず多数の国が兵を上げてアマゾニア王国に侵攻する日も近いと噂された。
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次回更新は4月14日午前7時を予定しています。




