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6話 ドリンドルにて 2

何とか2日連続での投稿です。これからはもっと不定期になります。次回からはやっと戦闘回に出来そうです。

 ドリンドルの街に入ることが出来て、マコトは漸く落ち着くことが出来た。

 そして、18式サブマシンガンの残弾が残り2マガジンと数発なのに気付いた

 そこで、武器を創造する為のポイントを確認すると、盗賊を討伐したせいか、ポイントは2000近くなっていた。

 ポイントを消費してマガジン7つをフルに装弾すると、これからのポイントを貯める為と、生活費を稼ぐ為にアラドンや門番にも勧められた冒険者になるべく冒険者ギルドを探すことにした。

 冒険者ギルドを探していると、後ろから薄汚れたフードで顔を隠した人物が、体当たりするようにマコトの左側にぶつかって来た。狙いはタクティカルベストの左腰にぶら下げていた金貨の入った革袋だろう。

 マコトは無言で、伸ばされた相手の右手を逮捕術の小手返しできめると、痛がる相手を地面に引き倒した。

 「痛ってなぁ!何しやがる!!」

 改めて確認してみると少年っと言ってよいほどの年齢だった。

 「スリをしようとする方が悪い。衛兵に突きだそうか?」

 すると、少年は慌て出してもがくが、手は完全にきめられ、押し倒したことにより、腕までもマコトの左脇でがっちりと挟み込まれていた。

 足掻けば足掻くほど痛みが酷くなるだけである。

 周囲の通行人も興味本意で近付いて来るが、薄汚れた少年が取り押さえられているのを見て、納得したように立ち去って行く。

 「そこで、交換条件だ。冒険者ギルドの場所に案内すれば、衛兵に突きださずに解放してやる。どうだ?」

 少年は、痛みに我慢出来なくなったのか、半泣きになりながら、

 「するよ!すれば良いんだろう!」

と答えたので、マコトは拘束を解いた。

 「自己紹介からだな。自分はマコトと言う。君は?」

 少年はうつ向きながら、小さな声で、

 「ジャック」

と答えた。


 

 ジャックの道案内で、5分ほど歩いただろうか?剣と楯の交差するいかにもな看板の建物の前に到着した。

 「これで良いんだろう?」

とジャックが立ち去ろうとしたが、マコトは

 「ちょっと待て」

と言うとギルドの中入ってしばらくして戻り、

 「ほら、駄賃だ」

と1000円銀貨を2枚ジャックに握らせた。驚いて顔を上げたジャックに対して

 「スリだけは止めておけよ」

と言い残し、再びギルドにマコトは戻った。



 冒険者ギルドに再び戻ったマコトは受付嬢にお礼を言った。

 「すみません、突然金貨の両替なんて頼んで」

 受付嬢は笑顔で、

 「いえいえ、ちゃんと手数料も頂いていますし大丈夫です。それで、本日の御用は何でしょうか」

 「冒険者ギルドに登録をしたいと思っているのですが、田舎から出て来たばかりで何も分からない状態でして」

 受付嬢は、笑顔を崩さずに書類を取り出すとマコトの前に差し出した。

 「新規のご登録ですねぇ。まずは、こちらに必要事項の記入をお願いします」

 書類は羊皮紙で出来ていた。名前と出身地に得意な武器、魔法、年齢が主な記入項目だった。

 「出身地何ですが、名前も無い村だったのですが、どうしたら良いでしょうか?」

 「身分証はお持ちでしょうか?その発行された場所で大丈夫です」

 「この街の門番に発行してもらった仮の身分証でも、大丈夫ですか?」

 「はい、問題ありません」

 マコトは、名前の欄にマコト・ヒイラギと記入し、武器は魔法の弩として、年齢は20歳とした。

 「あの、名字をお持ちということは貴族様でいらっしゃいますか?」

 「ああ、いえいえ地方の風習のようなもので貴族ではありません」

 「分かりましたが、間違えられやすいので名前だけで登録しておきますね」

 「すみません、お手数おかけします」

 「登録料として5000円かかりますが、大丈夫ですか?」

 「はい、大丈夫です」 

 マコトは両替してもらった銀貨の残りから銀貨5枚を取り出してカウンターに置いた。 

 「はい、これで冒険者ギルドへの登録が完了しました。このまま、ギルドの

説明を致しますか?」

 「お願いします」

 「はい!ギルドのランクは、下はFランクから始まります。今のマコト様がこちらのランクになります。そして、功績を積むことによってE、D、C、B、Aランクと上がって行き、最高ランクがSランクとなります。依頼は1つ上のランクまで受けることが出来ますが、ギルド等が発注します常設依頼以外の依頼人の居る依頼を失敗しますと、罰金が発生しますのでご注意下さい。加入時の説明は以上となります。後はランクアップ毎に説明がありますが気になった点等はありませんでしたか?」 

 「似たような依頼で他の冒険者と揉め事になった場合、どうすれば良いでしょうか?」

 「基本的にギルドは冒険者同士の争いに関与出来ません。依頼を何とかして完遂していただくしかありません。その際に強盗、傷害等が有りましたら、衛兵詰所の方にお願いします」

 「結構冷たいんですね」

 「私達も法の執行機関ではないもので・・・・あ、でも強盗や傷害が認められた場合は罰金が免除されたりすることもあります。犯罪を犯した冒険者はランクの降格や除名処分もあり得ます。あ、大事なことを忘れていました」

 受付嬢は長方形の金属の板を取り出すと、

 「こちらに、血を1滴お願いします」

と言って来たので、指を切るのは躊躇われたので、口の中を噛みきるとハンカチに血を滲ませ、金属板に押し付けた。すると、金属板が僅かに光った。

 金属板を受け取ると、受付嬢は板を2つに折り割ると片方を差し出した。

 「これでギルドカードの作成完了です。依頼を受ける際と完了報告時には必ず提出して下さいね。実績が加算され記録される大事なものです」

 そんな大事なものを忘れていたのか?と受付嬢に視線を向けると視線を逸らされた。まあ、良いかと依頼の掲示板に向かった。





 

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