59話 激戦アレフガルド王国 8
城塞都市ガルムを支配下に置いて3週間が過ぎた。
アレフガルド王国は、王都アースガルドに兵力を集めているのは分かっていたが、
それ以上の事は分からなかった。
ゲシュタルト王国アレフガルド侵攻軍は死傷者を後送して、本国からの補給と兵力の補充を行いつつ、城塞都市ガルムの防備を固めて行った。
マコト達、葬送曲は、城塞都市ガルムの周辺を警備しつつ、城塞都市ガルムの住民の為に狩猟を行っていた。
ガルムでは、今は戒厳令が敷かれて、許可のある者しか都市に出入りすることができないのだ。
そのせいで、穀物はともかく、野菜や肉類の生鮮食品の品不足が発生しており、城塞都市ガルムの冒険者ギルドでは、魔物の肉類や森の山菜等が高額で買い取りされていた。
「HQよりA0、そちらにスタンプボアの群れが向かった」
「A0、了解」
マコトは、スタンプボアの群れをA小隊の方向に誘導していった。
タタタタン、タタタンタン!!
銃声が連続して聞こえた。
「A0から、HQ、7頭仕留めました。」
「HQ了解。B0はそのまま直進、200m先の泉に大角鹿の群れが居る」
「B0、了解」
「C11は、引き続きフレッシュリーフの群生地で刈り取りを行ってくれ。1割は残すように」
「C11、了解」
タタタンタンタタタタン!!
「B0から、HQ。11頭仕留めました」
「HQより、B0。回収に行くまで待機せよ」
「B0、了解」
「HQより、B0。なお泉にはウォーターラディッシュが群生しているようだ。到着まで採取願いたい」
「B0、了解した」
「以上、HQ」
「A0から、HQ。フォレストマッシュルームの群生地を発見しました。採取しても?」
「肯定だ。採り過ぎに注意せよ」
「A0、了解」
城塞都市ガルムの近くには深い緑豊かな森林が広がっており、獲物には不自由しなかった。
マコト達はその森林で育まれる豊かな資源を採り過ぎないように注意しながら狩猟を続けて行った。
城塞都市ガルム冒険者ギルド裏 大量買い取り口
「大角鹿が27体で1体400万円で1億800万円。
スタンプボアが58体で1体300万円で1億7400万円。
オークが6体で600万円で3600万円。
フォレストマッシュルームが50kgで300万円。
ウォーターラディッシュが300kgで600万円。
フレッシュリーフが800kgで1200万円。
合計で3億3900万円です。
ギルドの軍団口座振り込みで宜しいでしょうか?」
早口のようにエルフの受付嬢が、金額を説明していく。
マコトは頷くと、
「それで、お願いします」
と言って冒険者ギルドを後にした。
残されたギルドの受付嬢達がヒソヒソ話を始める。
「あの冒険者、昨日も億超えの額を入金してなかった?」
「一昨日もよ」
「私、その前にも対応した!」
「私、気になって入金する時にあの葬送曲って軍団の口座残高を見てみたんだけど、30億円超えていたわ。」
『・・・・・・・・・・』
「しかも、あの軍団なんでしょう?守備隊の切り札の投射機を殆ど破壊したのって!!」
「私達はギルドの地下室に避難していたけど、そうらしいわね?」
「しかも、団員は殆ど戦争犯罪奴隷のエルフらしいわよ」
「え!?それって?」
「そう。この戦争で捕虜になって犯罪奴隷に落とされたエルフ達みたい」
「以前は、そういうエルフ達って白い目で見られてたけど、今は国全体がそんな感じだからね」
「私も入団できないかなぁ?」
「ええ!!でも戦争犯罪奴隷達と一緒に見られるわよ」
「でも、資産が30億円の軍団なんてそう無いわよ」
『確かにね~』
こうして、城塞都市ガルムに住むエルフ達の為に狩猟をしつつ、葬送曲の名は広がって行くのであった。
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次回更新は4月7日午前7時を予定しています。




