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48話 王都 1

 都の東街イースタから、街道は石を敷き詰めたものへと変わり、王都への街道という色合いを濃くしつつ、あった。

 街道を巡回をする騎士達の姿もまばらに見掛けるようになり、治安の維持に力を入れているのが、感じられた。

 視界に王都の外壁が微かに捉え始めた頃、前方から砂煙が立ち上っているのが、確認出来た。先触れを務める高機動車からは騎士の一団が全速力で疾走して来るとの無線連絡が入った。

 ギルドマスター兼王族のモーラスに確認すると、それは恐らく王家を護衛する近衛騎士団で、昨日のうちにイースタから連絡が行っていたのだろう。とのことだった。

 

 先触れの王家の旗を掲げていた、高機動車はどうやら、近衛騎士達に捕まり、質問責めに遭っているようだ。

 本隊の車列も速度を上げて、現場に向かった。

 10分程で先触れの班と合流して、竜車からモーラスが降り立ち、王家の紋章の刻印されたメダルと名乗りを上げたことで、その場の混乱は収まった。

 しかし、その後の護衛を近衛騎士が主導で行うと言い出して、一悶着あったが、

車列の前後を近衛騎士団が固めるということで折り合いが付いた。

 その後、騎士団の馬の足に合わせて20km/h程で進行して行くとついに王都の外門へと到着した。

 

 王都の王城へ行くには、王都と外部を隔てる外門。民衆の住む街と貴族街を隔てる内門。そして、貴族街と王城を隔てる王門の3つの門を抜けなければならない。

 今回は近衛騎士の先導も有り、スムーズにくぐり抜けることができた。

 王城の敷地に入り、広い殺風景な外庭と思われる場所に車両群を駐車しているとモーラスがマコトの所にやって来た。

 「ねぇ、やっぱり謁見に付いて来てくれないかな?兄上はどうも苦手でね」

 しかし、マコトは、

 「請け負ったのは、道中の護衛と、勃発するかもしれないアレフガルド王国との戦争であって、王城の内部までの護衛は請け負ってません。しかも、私は謁見の儀礼の仕方を知りません。わざわざ恥をかきにいけとおっしゃるのですか?」

 モーラスは、その返答も予期していたようで、

 「王と謁見するまでが、道中っていうんじゃないのかな?それに今は戦時ということで礼儀作法もそこまで五月蝿く言われないからさぁ。頼むよ。これからも色々と便宜を図るからさぁ」


 冒険者ギルドとの関係はこれからも良好に保って行かなければならないし、王族がこれほど譲歩しているのだ。受けなければ不味かろう。

 近衛騎士達もこちらの話までは聞こえて無かろうが、王族であるモーラスと揉めているのは感じるのだろう。険しい視線をこちらに飛ばして来る。

 

 マコトが折れた、

 「付いて行くだけですよ。礼儀作法について何か言われたら、フォローをお願いしますよ。」

 「分かった。恩にきるよ」


 話し合いが終わったのを見計らって近衛騎士が近付いて来た。

 「ヘイマン陛下がお会いになるそうです」

 「ホラ、来た・・・・宜しく頼むよ」

 「付いて行くだけだったのでは?」


 どうでも良いが、ギルドの仕事を王族の仕事の為に交渉材料にするのは、公私混同になるのでは無いか?と考えたマコトだが、不味ければアリアがモーラスを問い詰めることになるだけだろうと割り切って、近衛騎士とモーラスの後に続いて、王城へとマコトは入って行った。




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次回更新は3月19日午前7時を予定しています。

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