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45話 王都へ2

 ギルドを立ち去ろうとするマコトをギルドマスターが呼び止めた。

 「そうそう、殺人鬼の討伐依頼、達成と確認出来たから報酬の白金貨10枚1000万円忘れないうちに渡しておくね」

 しかし、マコトは受け取りを拒否した。

 「それは、殺人鬼に致命傷を与えた犠牲者の冒険者の遺族に渡して下さい。彼の行動が無ければ、捜査は長引いたでしょうから」

 「そう?それなら・・・って城塞都市ミルドの救援要請の報酬も渡して無かったじゃないか!!取り敢えずコレは受け取っておいてよ。遺族への報酬はまた別に用意するからさ」

 「分かりました。では、昼頃になりましたら、迎えに参ります」

 「宜しくね!!」


 拠点に戻ると、既に車両や荷車への物資の積載が始まっていた。勿論ゴム弾も。

 「積載する弾薬の種別は、ゴム弾1、実弾3の割合にしておくように。後曳光弾も一定数混ぜとくのも忘れるな。準備を終えた小隊から順次休むように昨夜の疲れを引きずるなよ。出発は昼だ」


 車両にある程度積載しても、余った物資はマコトのアイテムボックスに収納して行く。最低限の物資は車両に積載してあるので、ある意味コレは保険だ。

 9時頃には全ての小隊が準備を終えた為、マコトも仮眠を取る。

 最低限の睡眠時間は確保していたが、やはり殺人鬼の連夜の張り込みは、流石に堪えた。


 

 12時にセットしていた腕時計のタイマーがマコトを仮眠から引き起こす。

 「起床!!」

 大体が起きて居たが、半数近くが眠気眼だ。因みに腕時計は前世の自衛隊でも愛用者の多かったG〇ョックだ。スキル武器創造で作成すると出来てしまった。

 今では、全員に配備している。

 「乗車!!」

 『乗車!!』

 眠気眼だった団員も今では目を覚まし、それぞれ割り振られた車両に乗車して行く。

 マコトは全員が乗り込んだのを確認してマコトも高機動車の助手席に乗り込む。

 無線を使い、先頭車両に出発の号令を出す。



 冒険者ギルドに到着すると、1台の竜車が停まって居た。

 竜車からはギルドマスターのモーラスが降りて来た。

 「どうだい?この竜車は?アリア君から君達の移動手段は疲れ知らずで速いと聞いたから、急いで用意させたんだよ。これなら少しは君達に遅れを取らずに済むと思うんだ。」

 聞くと竜車は40km/h程で12時間走り、12時間の休憩が必要だという。

マコトは、竜車を断り、車両での移動を提案しようとしたが、竜車にゲシュタルト王国の王家の紋章である斧とその両側に立つ2匹の獅子の刻印を見つけると、断るのを止めた。


 「そういえば、そのエルフはどうしたんだい?」

 ギルマスはマコトの隣で拘束されているエルフに目をやった。

 「報告した筈ですが?ゲシュタルト王国内で活動していたアレフガルド王国の兵士です。」 

 ギルマスは驚いたように言った。

 「嗚呼、そういえばそうだった。しかし、まだ生きていたんだね?」

 「大切な証人ですからね。丁重に扱っていましたよ。ギルドで引き渡すものと思っていたんですけどね」

 ギルマスは慌てるように、

 「あくまでも、今回の件はゲシュタルト王国とアレフガルド王国、そして葬送曲(レクイエム)の問題だからね。中立のギルドは関与することはできないんだよね、うん!!」

 ギルマスは、しばらく悩む様子を見せて、

 「そのエルフの身柄は、もうしばらく葬送曲(レクイエム)の方で預かってもらっていて良いかな?竜車には余裕が無くてね」

 「そういう訳なら良いですが・・・」

 「費用は王国まで竜車で9日間、その間の護衛料も含めて王家から出すよ。白金貨3枚300万円でどうだい?」

 「分かりました。アレフガルド王国からの妨害等有りましたら、割増料金頂きますからね?」 

 「その点は大丈夫、大船に乗った気で居てよ。」

 どうだかな?と思いつつ、マコトは車列に出発の号令を掛けた。

 「出発!!」




 

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次回更新は3月14日午前7時を予定しています。

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