4話 街に到着した
数日時間が空きましてすみません。拙い作品ですが宜しくお願いします。
荷馬車に戻ると、アラドンとソフィアに質問責めにあった。
貴族が盗賊に襲われていたから助けてメダルを貰ったと、事実のみを簡単に説明してメダルを見せると、アラドンは絶句して搾り出すように言った。
「アレグリア侯爵家!!」
アラドンが情報を持っていそうなので、今のうちに情報を得ることにした。
「そう言っていましたね。領地に立ち寄った際は訪れるように念押しされましたが、どのような家なのでしょうか」
アラドンは深呼吸をして息を整えると話し出した。
「アレグリア侯爵家といえば名門中の名門、名前にこの国の国名であるゲシュタルトこそ入っていませんが、現当主のハミルトン・アレグリア様は現国王陛下の弟君になり、王位継承権は第3位となります」
柊は説明を受けて、しばらく考えをまとめると思った。
(ゲシュタルトとかいうこの国の王位継承権第3位の偉い人の娘を守った、これは良い。けれども、深入りし過ぎると面倒なことになりそうだ。今はこの世界に慣れることが先決だ。領地を訪れるのは当分先だな。)
「とにかく、偉い方々というのは分かりました。ありがとうございます」
「田舎から出て来られたとおっしゃっていましたが、国外ですかな?アレグリア侯爵家を知らないとは・・・・おっと、詮索は無用ですな。しかし、本当に運がよろしいですな。あやかりたいほどですな」
荷馬車で、襲撃現場を通り過ぎる時には横転した馬車がまだ残っており、盗賊の死体は山積みにされ、火が放たれていた。戦死した騎士団員は綺麗に並べてあったが貴族の令嬢はすでに立ち去った後のようであった。
「どうやらアレグリア侯爵家の方は次のドリンドルの街に向かったようですな」
アラドンが説明してくれる。
「ドリンドルの街とは、どんな街なんですか?」
「ドリンドルは鉱山の街で様々な鉱石が取れ、その加工や輸出で成り立っています。ドリンドル子爵家が治めておりましたが、不正が発覚して取り潰しにあい、今は国の直轄地となっています。武器や防具を手に入れる為に冒険者にも人気の街ですな」
そこに、アラドンの娘のソフィアも、口を挟む。
「廃坑には放っておくと魔物が住み着くし、魔物の森にも近いからそういう討伐依頼でお金を稼いで装備を新調するんだって」
アラドンが苦笑いしつつ、説明を続ける。
「娘に先をこされましたが、そういうことですな。盗賊を難なく討ち取られ、ゴブリンも討伐できるマコト殿なら、良い環境でしょうな」
「そうですね、路銀も心許ないですし、しばらく腰をすえてみますかね」
「私達も武器や防具の類いを仕入れる予定で、しばらくは逗留するつもりです」
他にもとりとめのない話をしながら、荷馬車に揺られていると、進行方向に城壁に囲まれた大きな街が見えて来た。
「マコト殿、あれが、鉱山街ドリンドルです」
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