31話 団員の増員 奴隷商にて3
凱旋から、1週間後、マコトとアリシア、そして5人のエルフが、ドリンドルの街にある奴隷商ミケーレ商会を訪れていた。
以前から、エルフや、ドワーフの犯罪奴隷で、兵士として使えそうな存在を金に糸目を付けずに片っ端から集めるように依頼していたのだ。
そして、先日ミケーレ商会から連絡があり、今日訪れたのだ。
以前と変わらないスーツの様な服を着た細身の男、ザザ・ミケーレが店舗の前まで出て来て待ち構えていた。
「ようこそ、マコト様、アリシア様お待ちしておりました。先日のご活躍私共の耳にも入って来ております。そのような方々のお力になれるとは一商人として、とても光栄に感じております。」
「貴方の協力とても感謝しております。それで、依頼していた件が一定の成果をあげたと連絡を受けたので、訪れたのですが?」
「ああ、申し訳ございません感動のあまりにお客様を外でお待たせするとは!只今ご案内致します。」
ミケーレの先導に従って店内に入ると、いつかの用心棒風の男が壁際に待機していた。
ミケーレはズンズンと店の奥に進むと一気に地下室まで降り立った。
マコト達も続いて地下室に降りると、地下牢には以前訪れた際と比べても多くの
エルフやダークエルフ、ドワーフが入っていた。
「どうですか、ミケーレ商会一世一代の大商いと頑張ってエルフ60人、ダークエルフ5人、ドワーフ10人。総員75人これで1億5000万円白金貨150枚というんですからお得ですよ!!」
「依頼通りだ。流石ミケーレ商会だ。確認だが、違法奴隷は居なくて皆、犯罪奴隷だな?」
「勿論ですとも、その点は重々何度も確認しました。」
「了解した。約束の報酬だ。」
マコトは、白金貨150枚の入った革袋をミケーレに渡した。
新たに仲間になったエルフ達は既に街に出てもおかしく無い格好になっている。
奴隷紋の契約に人数が人数だけに手間取ったが、後はスムーズに事は運んだ。
そして、街の郊外に購入した、元々は領主であるドリンドル子爵の別館だったという屋敷に皆を連れて行った。
ここまでで、既に最近冒険者ギルドで稼いだ報酬額を超えているが、そこは、スキル異世界マーケットの出番である。
商業ギルドを訪れて、ギルドマスターとの面会と商談を要請し、以前の実績から
ギルドマスターとの面会を果たすと、胡椒の実100kgと砂糖100kgの買取りを要請したのだ。
そこは、流石にギルドマスター、顔色を変えずに胡椒の実の代金1億円と砂糖の代金1億5000万円の総額2億5000万円。白金貨250枚を用意させた。
砂糖は少し前に南からの商船団が到着したとかで少し値下がりしていたが、概ね
満足できる結果となり、その場で別館の買取りを行い、1億円。白金貨100枚の支払いを行った。
その後、商業ギルドのギルドマスターは、冒険者ギルドのギルドマスターにマコトの情報を求めたが、モーラスは笑って追い返したという一面があった。
100人近い人員と拠点を手に入れたマコトは、軍団の大幅な改革にのり出した。
今までのA、B、Cの班を解体し、エルフ72人を12人の分隊6個に分けて内訳は、
狙撃手2人
小銃手8人
軽機関銃手1人
衛生兵1人
として、狙撃手1人と小銃手1人を以前からのベテランとした。
ダークエルフ5人は諜報員兼偵察要員に、ドワーフは以前から居る者も配置転換して、スキル武器創造の力で120mm迫撃砲を作成し、4人で運用する分隊とし、
3個分隊、1個小隊とした。
こうして、葬送曲は、
司令官 マコト
司令部要員
2人
歩兵3個小隊 A小隊 2個分隊
B小隊 2個分隊
C小隊 2個分隊
72人
重迫撃砲小隊 D分隊
E分隊
F分隊
12人
諜報部隊
5人
総員92人の大所帯となった。
車両も、
3・5tトラック3両 約20人乗り
高機動車4両 約10人乗り
LAV(軽装甲機動車)2両 約4人乗り
をスキル武器創造の力で作成したが、流石に数万ポイント貯まっていたポイントも数千ポイントまで落ち込んでしまった。
訓練も兼ねて、魔物狩りを早急に再開しなければならない。
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次回更新は2月19日午前7時を予定しています。