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301話 富国強兵 1

異世界の異世界転移の準備です。

 鉱山都市ドリンドル 金属ゴーレムダンジョン内


 「12・7mm対物班、そろそろ牽引役が返って来るぞ準備は良いか!」


 「一班準備良し」


 「二班同じく良し」


 「よし!釣り役が合図を送ってきて数分だ、もう間もなく、」


 指揮官の発言に合わせたのでは無いだろうがダンジョンの通路の奥から銃声が響く。間を置かずに走る足音もしてくる。


 「2体!銀色、恐らくシルバーかミスリルゴーレム!」


 後方に拳銃で牽制射撃をしながら2人の兵士が走ってくる。ゴーレムに豆鉄砲では効果はないが注意を引き付けることは出来る。


 走って来た兵士は地面に置いて有った対物ライフルを手にして狙撃主と観測手になる。3人の射手が通路の奥に狙いを定める。


 ズン!ズン!ズン!


 地響きが近付いて来る。緩やかな曲がり角から身長3m程の鈍い銀色をした巨人が姿を現す。続けてもう1体。


 「ありゃ、銀色でも発光している感じがしない。多分普通のシルバーゴーレムだな」


 指揮官が経験からそう推測する。


 「シルバーでも貴重な貴金属だ。射手、目標手前を目標7、奥を目標8と仮称する。了解か」

  

 「一班了解」


 「二班了解」

  

 「三班了解」


 「目標7を優先とする。射手、目標7の的。単射撃、撃ち方用意」


 ジャキ×3


 3人の射手が槓悍を引く。


 シルバーゴーレムとの距離が100mを切る。


 「撃て!」


 バン!!


 バキン!


 シルバーゴーレムのボディの3ヶ所から破片が飛び散る。右足、胴体、右腕に命中し、前方のシルバーゴーレムが右足が折れ片膝を付く。


 「続けて撃て!」


 バン!


 バキン!


 動きが少なくなったシルバーゴーレムの上半身に集弾する。目標7のシルバーゴーレムが動きを止める。


 「目標8に変更、撃て!」


 「「「了解」」」


 倒れたシルバーゴーレムを押し退けて後ろのシルバーゴーレムが前に出てくる。


 バン!


 押し退けようと動きを止めたシルバーゴーレムの上半身に集弾する。どうやらゴーレムの弱点は上半身に有るようだ。


 一斉射目で目標8は沈黙する。


 「目標7・8沈黙。回収班、前へ」


 攻撃班の後方から一輪車(ネコ)やら十字(ツルハシ)を持った工兵隊が前に出る。


 工兵隊は工具を使用してシルバーゴーレムを解体して地上へと運搬を開始する。


 「我々は次の釣り野伏せまで周辺警戒、次の攻撃が終了し次第に次の班と交代する」


 「了解。今回の作戦では今のところ8体撃破ですか」


 「目標1~3は(アイアン)、4は(ゴールド)、5~6は(ブロンズ)だったな。1体くらいはオリハルコンかミスリルを仕留めたかったな」


 「倒したゴーレムは地上の工場で金属塊(インゴット)に加工されるんですね」


 「上層部の意向で希少金属を備蓄する方針で、その他の金属は兵器への転用を検討しているそうだ」


 「そういえば、用途の分からない金属もあるそうですね」


 「希土類(レアアース)だとか、工兵隊の将校が言っていたがなんの事だかな?」







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